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2007年07月31日

白河高校PTA解散問題で教育長と懇談

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県立白河高校のPTA雇用の事務職員が解雇されたことで、この職員が裁判に訴えたところ、「PTA解散」という異常な事態が続いています。 

 この打開策を求め、31日、解雇当事者と支援者のみなさん、藤川県議とともに教育長と懇談しました。教育長は、「PTAには、直接関与しない」とのスタンスを示しつつも、「校長など教育サイドの職員の言動などで混乱をきたしているとすれば、調査の上で適切に対処していきたい」と述べました。

 そもそも、PTA役員が勝手に「PTA解散する」とは前代未聞です。学校内の問題でもあり、しかも校長や教頭はPTAに関わっているわけで、子どもや保護者にとってもこんな不正常な状態のままいつまでも放置しているのはおかしなこと。

 そもそも、県の教育予算を取らず、正規の事務職員でなくPTAで雇用しているところに根本原因があります。ここの改善を求めていきたいと思います。

2007年07月29日

被爆ピアノin ふくしま

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【被爆ピアノを調律した矢川光則さんと】

 27日、郡山市公会堂に、広島で被爆したピアノがやってきました。企画したのは、「ルワンダの教育を考える会」です。

 広島で生まれ育ったピアノ調律師の矢川光則さんは、古いピアノを直し調律を頼まれるようになり、この被爆したピアノもそうしたいきさつで手がけたもの。被爆した時ガラスが刺さった跡もそのまま残しています。こうして直した被爆ピアノは、全部で3台あるそうです。

 ビデオでこの被爆ピアノの持ち主だった女性の物語を上映しながら矢川さんがこのいきさつをお話されました。第二部は、マリールイズさんがこの被爆ピアノとヤガワさんについてのべ、さらに、このピアノを演奏するジャズピアニストと福島市在住のアメリカ黒人のジャズボーカリストを紹介。

 素敵なジャズショーでした。2人とも男性で、この日はボランティア出演とか。私は、きっとクラシックや日本の叙情歌の演奏かなと想像していたので、思いがけない展開に驚きましたが、ナマでジャズを聴くのは初めてだったので、すっかり酔いしれ、とても得した気分でした。

2007年07月26日

県議会として中越沖地震の義援金100万円を日赤へ

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 25日、県議会として中越沖地震の義援金100万円(議員個人と議員振興会から)を届けました。議長らとともに各会派の代表者で、福島市にある日赤へ行き目録を手渡しました。私も党県議団を代表し同行しました。

 日赤では、すでに被災地へ医師や医療スタッフを派遣していますので、私は、高齢者や子どもたちの健康、衛生面の支援のようすをたずねたり、派遣スタッフの苦労をねぎらいました。(夕方のTVニュースでも放映)

2007年07月25日

中越沖地震による刈羽原発の被害を受けて                             東電と県へ申し入れ

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 24日、中越沖地震による刈羽原発の被害を受けて東電と県へ申し入れしました。申し入れには、私たち県議団、県委員会から最上委員長、原発県連から早川代表と伊東全国原住連代表など9人が参加。

 東電勝俣社長あてには、「福島原発10基の耐震安全性の総点検等を求める申し入れ」、佐藤県知事あてには、「中越沖地震から教訓をくみ出した対応を求める申し入れ」を提出。

 いずれも、県内の原発10基の総点検を行ない結果を公表することや、断層調査の全容と安全審査からはずしたものはどれか、自衛の消化体制の確立と強化、津波の引き潮時の取水できなくなる問題の抜本的対策など5項目と、政府には耐震指針の抜本的見直しを求めることを要請しました。

 東電の福島事業所では、具体的に答えることはほとんどなかったため、今週26日までの速やかな回答と随時公表を要請。このあと県とのやりとりで、東電から詳しい説明はなくほんとんどマスコミからの情報だけということも判明。

 東電の「隠す」体質は変わっていません。危機管理体制のずさんさも今回の地震で露呈しました。これでは同じ東電の原発を立地している県民として安心できません。引き続き監視を強めていきましょう。

2007年07月23日

女性の自立を応援する会が設立総会            


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 22日には、DV被害者などを応援していくための会が郡山で初めて設立されました。私は呼びかけ人の1人として参加。

 私が99年に初当選後、県議会で、あまりにも老朽化していた県婦人相談所・母子寮の改築を取り上げました。この問題を質問したのは、私が初めてだったようです。

 ちょうど夫や恋人などから暴力を受けるDV問題が、社会的にとりあげられるようになってきた頃でした。これを質問とき、男性議員が「オレの方がいじめられている」などの冷やかしのヤジまででたのです。結局、私の提案で改築が実現しました。

 しかし、県に1ヶ所ではとても足りません。シェルターといわれる「駆け込み寺」的な施設が、県内にまだありません。

 この設立総会で、会の代表になった刈米さんは、市社会福祉協議会の母子相談所で長年こうした活動に携わってこられた方です。

 退職したのを機に、これまであたためてきたDV被害者を支援するための会を、有志で集まり、この日ようやく設立しました。私も一会員として活動していきます。
 
 

2007年07月22日

作曲家斎藤重男さんのグランプリ受賞曲                         「港は雨あがり」発表会と竹川美子ショー盛大に開催

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 21日は、市内安積町にお住まいの作曲家斎藤重男さんが、昨年の日本作曲家協会主催(会長 遠藤実)日本の歌フェステバルで、みごとグランプリに輝いた「港は雨あがり」の発売記念リサイタルショーでした。

 「港は雨あがり」は今年6月に発売になったばかり。売り出し中の演歌歌手竹川美子(みこ)さんが歌っています。彼女の歌を初めて聴きましたが伸びやかで張りのある声、曲は明るくほのぼのとした覚えやすいメロディーです。この日オリコンチャート7位になったと紹介がありました。

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【演歌歌手竹川美子さん、作曲家斎藤重男さんと共に】

 斎藤さんが指導しているカラオケ教室の生徒さんたちによるカラオケコンテストもあり、会場となったユラックス熱海は2000人近い参加者であふれました。

 私の毎月発行のニュース「こんにちは神山えつこです」で、受賞したばかりの斎藤さんをインタビューさせていただいたご縁で、私も来賓として招待を受け、記念式典ではきらびやかな壇上で挨拶までさせていただきました。

 大勢の中には地元の方もいて声をかけられましたが、ほとんどが初めてお会いする方ばかり。自民党の国会議員の挨拶には、「聞いていて腹が立った。やめろと言いたかったくらいだ」と言ってきた方も。自公政治への怒りは相当なものです。

2007年07月21日

活断層と原発についての警告を無視?

 17日のブログで紹介した新潟大学の立石教授の教え子という方から、 20日県議団あてにメールが届きました。それは、「立石教授が、再三にわたり、地盤の危険性を指摘していた」というもので、「東電には怒り心頭。共産党には頑張ってもらいたい」とのメッセージでした。

 このとおりであれば、東電は専門家のこうした重大な警告を無視して運転を続け、国も電力会社のいいなりで知らぬふりをしてきたのかもしれません。

 どちらにしても、「原発」中心のエネルギー政策を推進し、しかも国民の安全より企業の儲け優先という歴代自民党政治の姿勢が問われます。

 24日には、刈羽原発の地震トラブルを受けて、党県委員会と県議団とで東電と県へ申し入れする予定です。

2007年07月17日

新潟沖で地震発生、被災者のライフラインと          原発対策を急いで

 16日午前10時13分頃、新潟沖で発生した「新潟県中越沖地震」はM6.8という大きな地震でした。3年前の中越地震より大きいとのこと。私はちょうど、参院選の電話かけをしている真っ最中で、郡山は震度3でした。

 私の娘婿の実家が長岡市内なので、早速電話をしたのですが、すぐにはつながらない状況でした。あとで長岡は家具も倒れなく、大丈夫とわかりましたが、震度6強は相当な揺れだったそうです。「また眠れない夜が続くのか」といっていました。

 夜11時半頃、再び地震があり、こちらは京都沖が震源地でした。いつもより早く寝て眠りに入ったばかりでしたが、この地震に思わず起き上がってしまいました。被災者の不安な気持ちを実感した思いです。

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【「未確認の活断層があった」と、新潟大学調査チームの指摘を報道するしんぶん赤旗(7/17)】

   

 ところで、一番の被災地は柏崎市や刈羽村。特に、東京電力がある刈羽原発は、震源地に最も近く、9キロしか離れていなかったというのですから、ぞっとします。

 テレビの映像では、刈羽原発3号機の原子炉建屋外の変圧器から出火した火災で、黒煙が立ち上っていて一瞬驚きましたが、原子炉からのものでないことがわかりほっとしたのは私だけではないはず。
 
 しかし、6号機建屋3階及び中3階から放射能を含んだ1.2立法メートルの水が海へ放出されていたことを夜になって発表したことは問題です。東電の「体質」が問われます。

 新潟大学の現地調査チームによれば、原発サイトの3㌔メートル東側付近の被害が最も大きいとのこと。ここに、未確認の活断層があったとされました。福島原発もその点では心配です。

 被災した住民の水・電気・ガスなどのライフラインの復旧と、トイレの設置、食料の炊き出しなど急がれます。

 合わせて、国の個人の被災家屋の災害補償はもちろん、抜本的には、国の責任で個人住宅の耐震対策と学校などの耐震化対策予算をきちんと確保すること。これは政治の急ぐべき課題です。

2007年07月11日

庶民増税、憲法改悪問題とあわせ、                     赤城農相の事務所費疑惑、消費税増税も参院選挙の争点

 「ナントカ還元水」の事務所費問題で自殺した松岡前農水大臣の後任となったばかりの赤城農水大臣が、実家を主たる事務所として届け、過去10年間で9000万円にも上る経費を計上していたことが7日に発覚。

 「またか」とうんざりですが、こういう人を大臣にすえる安倍首相の見識はいったいどうなっているのでしょうか。ここまでくれば「自民党の体質」です。

 赤城農相も、きょうの記者インタビューに「国会議員が協議して決めたルールや法に基づいてやっている」と領収書の公表もいまだに拒否し、開き直っています。

 しかし、今週郡山市議会の政調費の領収書を有志で閲覧してきましたが、メンバーの1人が「議員同士が勝手に決めたルールに基づいているというが、社会的・道義的にみてどうかという観点がないこと自体問題では」との感想でした。この言葉は、そっくり赤城農相にも当てはまります。「政治とカネ」の問題は参院選挙の大きな争点です。

 

 県議会の政調費問題は、春の県議選の洗礼を受けてようやく改革に取りかかっている段階ですが、国会議員の事務所費等の経費については、明日から始まる参議院選挙で厳しく審判を!

 さらに、自民、公明の与党は、参院選挙後の秋頃に消費税を増税しようと計画していますが、民主党も従来から消費税増税論者です。

 憲法9条を変える点でも「2大政党」はそっくりで、福島選挙区の森候補(自民)と金子(民主)候補はどちらも女性候補ですが、どちらも「賛成」に○。

 本当に憲法9条を変えてしまっていいのでしょうか。あなたのお子さんがやがて徴兵制になってもいいというのでしょうか。宮本しづえ候補(共産)は明確に憲法9条守るべきと答えています。

 きょうまでの3日間、街頭宣伝で「消えた年金問題」と合わせこれらを訴えました。いよいよ明日から参院選挙が公示され、29日までの熱い(暑い)戦いが始まりますが、共産党が議席を大きく伸ばせるようぜひご支援下さい!

2007年07月09日

県スポーツ民揺大会、母校同窓会、本宮市議選支援

 8日は、県スポーツ民揺交歓大会に初めて来賓として招待を受け出席。壇上から会場を見渡すとほとんど女性で、2,300人の会場は県内各地からの参加者で満杯。壇上では、80歳以上の方54人が健康・長寿の表彰を受けましたが、実年齢を聞いてびっくりするほど若く美しい方ばかり。

 もっと驚いたのは、来賓で挨拶に立った市長はじめ、本県出身の3人の国会議員と県議(自民党や民主党議員は、それぞれ異口同音に「前会長の鈴木会長さんには選挙で大変お世話になりました」と堂々と述べたこと。団体あげて支援したのでしょう。自民党と民主党の違いはなさそうです。

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【私が高校1年と3年時の担任だったお二人の恩師を交えて】

 このあと、昼食をはさんで母校(高校)の同窓会でした。毎年7月の第一日曜日と恒例なので、郡山東高校同窓生のみなさん、来年もどうぞ今からご予定を。50歳になる学年が当番幹事で、私もおととし他のクラスの方と幹事を努めたばかり。今年から前後10歳違いの学年も協力することになりました。

 夕方は、7/22告示で参院選と同時選挙となる本宮市議選で今度10期目をめざす、島田市議の事務所開きでした。合併がらみの選挙は、定数も減らされ新人も多数立候補するため、どこでも厳しい選挙です。

 旧本宮町の財政難の一つの原因は、県が開発した工業団地によるものなので、以前から県議団は県の支援を求めてきました。市民のくらしと本宮市の財政再建のためにも島田市議の必勝をお願いしました。

2007年07月06日

自衛隊の国民監視活動に抗議に行った市民をビデオ撮り

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【しんぶん赤旗07/07/04付け14面】


 志位委員長が、内部告発を受けて記者会見で明らかにした自衛隊の国民監視活動問題。

 自衛隊の情報保全隊が、イラク攻撃に反対する市民の抗議行動や、地元選出の国会議員の挨拶も反政府的だとして報告するまど、国民の日常行動を監視し報告したり、写真を撮影するなど人権侵害の秘密活動には驚きました。

 私もそのリストに入っているそうですが、市内の市民団体がこの問題で郡山駐屯地へ出向き抗議しました。ところが、そのようすを門前で自衛隊員がビデオで撮影。その場で抗議し、ビデオを返却するよう強く求め後日取り戻しましたが、この問題は赤旗の全国版でも報道されました。

 ところで、イラク派兵された本県出身のヒゲの隊長が、今度の参院選挙で自民党から比例候補で立候補します。

 自衛隊による憲法違反の国民監視活動、「原爆投下はしょうがない」発言で辞任した久間防衛大臣の問題とあわせ、改憲勢力を増やしてなりません。共産党を大きく伸ばすためのお力をぜひ。

2007年07月04日

原発県連、「増設問題」で副知事と懇談

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【マスコミも多数取材。内堀副知事と懇談する早川代表(手前左)ら原発県連と県議団】

4日、原発県連とともに、今年6月中旬双葉町議会が原発の増設凍結を解除するという決議をあげた問題で、副知事と懇談しました。

 双葉町など立地町は、地域振興と雇用拡大を理由に、16年ぐらい前から新たに東電の原発7、8号機増設を受け入れる動きをみせ、県に要請を繰り返してきました。

 しかし県は、プルサーマル問題や広野火発増設の問題の動きもからんで、90年代後半から慎重な姿勢をとってきました。そして、99年に発生した茨城県のJCO臨海事故を受けて、立地町は増設問題を凍結としたのです。

 ところが、なぜここにきて解除なのでしょうか。知事の交代は大きいでしょう。しかし、雄平知事といえども、排水温度データ改ざんや過去の臨海事故隠しが発覚し、双葉町の要請は受け入れられない状況です。

 応対した副知事も、「東電は、体質が本当に変わったのかを、分厚い報告書より実際の行動で示してほしい」と厳しい意見でしたが、全く同感です。

 「毒を食らわば皿まで」という言葉がぴったくる立地町ですが、元をただせば原発立地をあおったのは国であり、かつての県だったはず。改めて私は、「原発に頼らない地域振興策と雇用対策」を県が支援するよう求めました。

2007年07月03日

宮川県議が議案7件の反対討論で登壇                           6月県議会閉会

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 今議会には、国の法律改正に伴う県条例改正議案など18件が提案されましたが、そのうち県職員への給付削減や、県の建設事業への市町村負担を求める議案など7件に反対。県議会最終日の3日、宮川県議が初めての反対討論にたちました。

 他会派からの賛成討論はなく、賛成多数で可決。意見書4本が採択されましたが、うち「道路特定財源の一般財源化に反対する意見書」には、国の一般財源に入れ無駄な道路づくりをやめるべきとの立場から反対。

 また、人事案件2件のうち人事委員会の委員の選任については、今回3期目となる再任議案のため反対。これは、なるべく多くの人に委員になる機会を確保し同じ人に偏らない人選をと、党県議団が一貫してとってきた態度です。

2007年07月01日

ふくしま県女性「9条+24条」の会のつどい、講演会         

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 7/1県文化センターで、昨年11月3日に結成されたふくしま県女性「9条+24条」の会が、つどいと講演会を開きました。

 安倍政権が「憲法を変える」といって、昨年末教育基本法を改悪し、今国会では憲法手続き法案(国民投票法案)を強行しました。来る参院選でもこれが大きな争点です。

 きょうは、鳥取県生まれで在日韓国人2世として日本で育った作家朴慶南(パク・キョンナム)さんが、「私以上でもなく、私以下でもない私」と題して講演。

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【パク・キョンナムさんと:著書「ポッカリ月がでましたら」にサインを頂いて】


 キョンナムさんが、全国各地の講演活動での出会いを織り交ぜながら、戦争のこと、女性差別の中で生きてきた思いなど、時間一杯盛りだくさんの内容を早口で話すのを、何度も共感したり涙をぬぐいながら聞き入っていました。

 最後の「9条はアジアにとっても大切なものなんです」とのキョンナムさんの訴えは、とてもリアルに響きました。

トンネルじん肺訴訟、東北も勝利和解!

 国発注のトンネル工事現場で粉塵を吸い、じん肺になった元作業員や家族など970人が、02年11月以降全国11地域で、国に対し損害賠償を求める裁判をおこしました。

 6/18、国は新たな粉塵対策を強化すると約束し、ようやく国と「和解」成立。4年半かかった裁判は、原告側の「全面勝利」となりました。28日には東北訴訟も和解。県内の原告は、郡山市内の方を含め45人です。

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 私は県議候補になって以来のかかわりですから、10数年前からでしょうか。99年県議に当選し土木委員になったことから、県との交渉に立ち合ったり、集会にも呼んでいただいたりしてきました。

 ここ数年間は、国会議員の賛同を力に県議会議員にも働きかけがあり、今年2月県議会では全会一致で国へ意見書が提出されたばかりです。

 「じん肺」は最も古い職業病といわれていますが、公共事業の発注者である国は、防塵対策や労働環境の改善に消極的だったため患者は増え続け、元請会社のゼネコンにも甘い態度をとってきました。

 「つぐなえ、あやまれ、なくせじん肺!」と高齢になった原告のみなさんが、血のにじむようなたたかいで勝ち取った「全面勝利」です。

 弁護士と一緒に過去の職歴をたどる作業は容易でなく、夜中に発作が起きれば家族も眠れないほどの苦しい日々を重ね、高齢の体をおしてたたかい勝ち取ったことに、心より敬意とお祝いを申し上げます。万歳!!