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2006年08月26日

中国での悲惨な体験と帰国者の生活実態を知って

【來往会への寄稿】

2006年3月 
県議会議員 神山悦子

 昨年は、日本が引き起こした侵略戦争が終わってちょうど60年の節目の年でもありました。1932(S7)年に中国を侵略した日本は、中国東北部に満州国を勝手につくりあげ、1936年には20カ年で100万戸の大移民計画を決定。日本から国策として「満蒙開拓団」を送りこみ、その数は1945年までに32万人余にもなったといいます。

 ところが、1945年8月、ソ連軍が侵攻してくると、日本の軍人とその家族は真っ先に逃げ出し帰国。一方、開拓民は置き去りにされ、終戦直後に集団自決、栄養失調、伝染病などによって約24万5千人が命を落としたと記録(『引き上げと援護30年の歩み』)されています。

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