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ベトナム人研修生たち~不法労働の是正を求め立ち上がって              

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    【研修生たちと支援に駆けつけた労組や弁護士らネットワークのみなさんと】

立ち上がったのは、県南地方にある中島村にある縫製工場のベトナム人実習生8人です。きょうは、労働組合に加盟した彼女たちと会社側と団体交渉する予定でしたが、会社側が30日に変更する旨を告げてきたため、集会等に切り替えました。

 集会の前に、工場や研修生たちの寮がある現地を見に行ったところ、支援団体のメンバーも次々に到着。研修生たちも出てきて、私もそこで初めて彼女たちと会い、通訳を交えながら体が具合悪い時などへの対処方法などたずねました。

 このあとの集会でわかりましたが、病院に連れていったもらった研修生は2人ぐらいで、中には花粉症にかかっても我慢を強いられ、半日休み売薬をもらったら2千円もとられたというひどい例も。

 県労連や福大の坂本先生などから、これまでの経過報告がありましたが、時給は300円~500円、勤務時間も夜10時までとか、休日はほとんどなく月2日程度の休み。賃金から強制預金として2万円、寮費も1人あたりわずか2mx1.5mのスペースで月2万円(食事なし)も差し引いているなど驚くべき実態です。
 
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 【研修生たちの寮の前で~じりじりと暑い日で、自分たちの傘をさしてくれました】
   
 実は、この会社の社長は、ベトナム人実習生に対する労基法違反と最低賃金法違反で、08年3月に書類送検された田村市大越町に工場があったファッション緑が加盟していた繊維組合の理事長でもあります。今回の手口もそっくりです。

 しかも、ことは急ぎます。来週7月はじめにビザが切れる研修生が5人がいます。あとの4人は11月で切れます。問題が解決しないまま帰国させてしまうことがないよう、力を合わせたいと思います。

 今月12日には、パスポートを本人に渡していなかったため仙台の入管が立ち入り調査。労働基準監督も調査に入ったばかりです。マスコミも注目し、この日も多数収録にきました。

 片言の日本語で、理不尽な会社のやり方に対する悔しい思いを涙ながらに訴える彼女らを前に、駆けつけた私たちも胸がつまる思いでした。
 
 今、国会でも外国人研修生にかかわる問題が全国各地で増えていることから、制度の見直しも出ているようですが、法改正を含めた抜本的な見直しこそ必要です。

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コメント

ひどい話ですね。
福島県でこんなことが行われていたことに驚くとともに怒りや悲しみを感じます。

犯罪ですよね。
関係機関の調査・捜査による真相解明を願います。

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