再び「プルサーマル計画」に、県は「拒否」の方針
昨年12月17日付のマスコミ報道で、東電は、電気事業連合会(会長は、勝俣東電社長)が今月中にも発表する予定の「プルトニウム利用計画」に、福島県内の原発名を明記するとの新聞報道があり、12月22日に原発県連のみなさんと、県と東電に対し「明記しないよう求める」緊急要請を行いました。
県の原子力安全グループは、02年8月東電による事故隠しが発覚し、知事も県議会も「プルサーマルの受け入れはしない」と表明したのは、県民の総意と受け止めている。したがって「白紙撤回」されたものとの認識は変わっていないことを改めて表明しました。
しかし、一方の東電は、手のひらを返したような対応でした。まず、同行した新聞記者を排除したばかりか、申し入れに対しても「その問題は、本社へ聞いてほしい」と剣もほろろです。担当者が交代したとはいえ、不正問題をおこしたあの時の反省の態度など全く感じられず、10基全部再稼動させたからもう関係ないといわんばかりで、正直驚きました。
私は、「02年の不正問題の最大の教訓は、『情報公開』ではなかったか。こんな対応では立地県民の理解など得られるはずない」と強く抗議し、他のメンバーも「これまでにない扱いだ。本社だけでなく、立地県の出先でも答えられるようにすべきだ」と強く求めましたが、「まだ、県へは打診していない」と述べるにとどまりました。
1月5日、知事は「受け入れる考えがない」ことを表明したようですが、やはり原発は油断ならず、です。