自民県議もムダを認めた県の大型公共事業
新年度予算を決める2月県議会は先週17日に閉会しました。約8,700億円という県の予算は、13年前の93年度予算とほぼ同じ規模です。
ただし、大きく違っているのは、県の借金の増加で、93年の約2倍、1兆2千億円となりました。
なぜこんなに借金が増えたのか。その大きな原因は、90年代半ばから始めた大型開発事業です。福島空港の滑走路2,000㍍を2,500㍍へ、トラハイ(県営自動車道)、小名浜港人工島づくりなど、県民にとって不要不急の公共事業に次々と着工したのが95年。私たちはこれらの事業中止を一貫して追及してきました。
その後、一部事業を縮小させたものの、トラハイと小名浜人工島づくりは今も継続しています。来年度はこの2つで約61億円の事業費を計上しました。
ところで、今議会中、自民党県議が「トラハイやダムよりも県道の整備を」と再質問までして当局をただしたのにはびっくり。私も思わず「全くそのとおり、頑張れ」と声援を送ったら、「トラハイを削れとまではいわないが」とあわてて訂正しましたが、これは本音です。
その後も、他の自民県議が「そろそろ福島空港も考えなくてはならないな」などとささやいたり、首都機能移転にいたってはついこの間まであおっていたはずなのに、「まだ続ける気なのか」などと聞こえよがしに言っていると聞くにつけ、ムダ遣いを与党議員も認め始めているのですから、あとは県当局が決断するのみです。