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「ホテル・ルワンダ」上映中

4月7日に福島フォーラム(福島市)で封切られたこの映画をみてきました。23日まで上映されていますので、みなさんにもぜひおすすめです。 

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 1994年、ルワンダは長年民族対立で内戦(背景には大国の思惑も)が続いていましたが、ようやく和平調印したルワンダ大統領が、帰途暗殺されて紛争が激化。100日で民間人100万人が惨殺されました。

 この映画は、アフリカ版「シンドラーのリスト」と評価されているように、4つ星ホテルに勤務していたホテルマンが、虐殺から逃れようとホテルに避難してきた1,200人もの人々を救う、実話にもとづいた映画です。アメリカで評判を呼び、日本でも上映をと、ニートと呼ばれる日本の若者が中心になって5千人分の署名を集め、ついに小さな日本の映画会社が買い取ったというエピソードも。

 上映初日の4月7日は、12年前に内戦が勃発した日でもあり、フォーラム総支配人の阿部さんは、マリールイズさんとのトークイベントを企画。

 マリーさんは、ルワンダ内戦の体験者で、現在福島市内に在住しています。彼女はとても日本語が上手ですが、93年4月福島県の海外技術研修生として約1年間洋裁の技術を習得したことがあったからだそうです。

 帰国してわずか2ヵ月後に内戦が勃発。彼女の家の隣人家族はその晩に、全員虐殺されました。義母や子ども3人を連れて逃げまどい、難民キャンプにたどり着き、そこでようやく夫とも再会します。

 8月、支援にかけつけた国境なき医師団の日本人医師とめぐりあい、彼女は日本語通訳として現地採用され、その縁で夫や子どもたちと母国を脱出できました。現在ルワンダに学校を建設する運動をしていますが、「教育は、どんなにつらいことがあっても、平等に生きる希望を与えてくれるものです」と自分の体験を含めて話されました。

 福島にきた最初の晩「夜、安心して眠れる幸せ」をかみしめたという彼女は、「みなさんも今夜からそのことをかみしめて下さい。そして、戦争にならないように一緒に平和のために力を合わせていきましょう」と呼びかけられました。
                              

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