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三穂田の産廃問題、「ゴミ弁連シンポ」から新たなたたかいに

 産廃処分場反対の運動が取り組まれている三穂田町で、全国「ゴミ弁連」のシンポジュームが開かれ500人が参加しました。
 

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 最初に報告した馬奈木昭雄弁護士は、産廃処分場建設を中止に追い込むための3つの条件など、地元のみなさんを大いに励ます内容でした。

 また、宮城県の増田隆男弁護士は、反対運動に立ち上がったところと、逆にすんなり受け入れてしまったところを対比し、処分場を埋立てゲートボール場にしたところでは、めまいを感じながらお年寄りがプレーしているとか。人体に有害な硫化物が発生しているようですが、聞いただけでも恐ろしい話です。

 三穂田町の処分場は「安定型」ですが、安定型というくらいだから大丈夫だろうと考えたら、それはとんでもないこと。
 
 廃棄する製品を、有害物質とそうでないものとを、完全に分離・分別するのはほとんど不可能らしい。さらに、捨てられる廃棄物も一種類からだんだん何種類も混入させられるのが常とも。それらが、地下水に染み出て、土の中で化学反応を起こし、硫化水素などが発生する。「安定型」も危険です。

 さて、翌日は処分場予定地の現地調査に参加しました。10数人の弁護士とともに山の中を歩く光景はめったに見られないと思いますが、心強い限りでした。

 それにしてもここの山林を産廃処分場にしようとしている所有者は、10年くらい前にすぐそばに宅地分譲をもしたばかりです。

 今回、現地で知って改めて怒りがわいてきました。そして、住宅内の飲み水として掘られた7つの井戸水が危ない。住み続けられなくなるのは必至ですし、下流市民への影響も多大です。6月末に裁判所へ提訴するとのこと。どうぞ多くのご支援を。
                               

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