県農業総合センターと郡山市医療介護病院を視察
先月27日、県議団で郡山市内に新しく建設された2つの施設を視察しました。1つは、日和田町高倉に4月1日にオープンした県の農業総合センター、もう1つは、国立病院跡地に作られた郡山市医療介護病院です。
写真説明・・・上:県農業総合センター内の展望室で 下:原寿夫病院長との懇談
県農業総合センターは、用地面積は55.6ha(ムダな小名浜人工島とほぼ同じ規模)です。副所長から1時間半、説明と館内を案内していただきました。
私は、県内は気象条件もいろいろなのに、風当たりが強い場所とはいえ、こういう優良農地で試験して参考になるのかと聞いたら、なんと田んぼの真ん中に、小さな冷温施設をつくっていたのには驚きました。
残留農薬の検査・評価、特に有機農業の推進とその認証を県自ら行うのを特徴にしています。図書室は無料で、多目的ホールと会議室は有料で一般開放します。
もう一つの郡山市医療介護病院は、郡山市が施設を建設(40億円)し、管理運営は郡山医師会が行ないます。入院120床(医療80床、介護40床)、通所リハビリと外来診療(午前のみ)を行います。こちらは、今年6月1日オープンです。
原 寿夫院長1人で、2時間半に渡って応対いただきました。原院長は、芳賀の個人病院を3月末でたたみ、4月より院長として赴任。20年ぐらい前から訪問診療を続けてこられ、在宅医療、特に食べ物を飲み込む訓練について熱心に研究されてきた方です。食べられれば話せることになり、生きる意欲につながるという視点は新鮮でした。
また、病院からいきなり在宅では無理があり、それを補うための中間施設で、在宅に移っても無理ならいつでも戻れる体制をと考えているようで、いずれも共感できる内容でした。ただ、市が建設しなければとても実現しなかったことも確かです。
診療報酬の改定については常に把握しているようですが、それでも2年先は読めないとも。国の医療・介護改悪の影響が心配されます。