衆院厚労委の福島県公聴会後、与党が強行採決
5/8、福島市で衆院厚労委の公聴会が開かれました。県立大野病院の産婦人科医逮捕事件があったからという理由で全国2県のうちの1つに選ばれたようです。
しかし、昨日(17日)の厚労委で、与党だけの賛成で医療改悪案を強行採決してしまったのです。充分審議をつくさないままに。
写真説明:5/14の二本松演説会で国会報告する高橋千鶴子衆院議員 (左から神山、宮本参院候補)
亡くなられた女性の方には心よりお悔やみを申し上げます。同時に、こうした事故を起こした背景には、慢性的な医師不足があり、産婦人科も不足していたのに一人医師体制を放置していたこと。
行政である県が医大まかせにし、民間を含めて医療圏ごとの医療供給体制に責任を持って配置してこなかったこと、などの問題と課題をよくみる必要があります。
この日の公聴会では、県医師会の高谷副会長や県産婦人科医師会の幡会長からも実態が述べられ、「集約化」についても地方や僻地では困難と指摘しています。
国見町の佐藤町長も患者負担増を批判し、公立藤田病院が県内の女性医師へのアンケート結果から、女性医師が働きやすい環境を求めていることなどを紹介しました。
高橋千鶴子衆院議員は、二本松の演説会で、民主党の委員がそれまで「早く集約化を」と主張していたのを、この日の公聴会後、集約化の主張がトーンダウンしたそうです。
その意味では地方の実情は伝わったはずですが、与党国会議員は、これらを無視し、高齢者医療の創設による高齢者いじめや、混合医療の導入でお金のあるなしで医療に格差をもちこむことまで決め、医療改悪案を通過させました。
この罪は本当に重いと思います。抗議の声を国会と与党に集中させましょう。