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原子力安全・保安院、存在意義を問われて 開き直り発言

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(右側のマイクを持って説明しているのが原子力安全・保安院青山伸審議官。 左後方は、傍聴する私と長谷部県議。)

 きのう13日は、「エネルギー政策議員協議会(3名以上の会派で構成)」が開かれ、東電の2F3の配管ひび割れ問題と、1F6の東芝製原子炉流量計・復水記流量計データ改ざん問題とハフニウム板型制御棒のひび発生について東電と保安院に聴くというもので、長谷部県議と傍聴しました。

  委員とのやりとりで一番驚いたのは、保安院の答弁です。古川議員(社民)が「そもそも保安院とは何のためにあるのか」と質問。

 保安院の青山審議官は「限られた資源(スタッフ)で、不正事件を全部我々で調査しろと言われてもできない」、都筑(つづく)双葉地区広報官・検査官事務所長も「8名しかいない。体制に限りがある」と、いずれも「開き直り」の発言。

  もっとも、原子力安全・保安院は、原子力の推進部門と規制部門が同居しているわけですから、「一応」の調査をするだけなのでしょう。本質をつかれて、わが身の保全から「少ないなり懸命にやっている」と強調したのでしょうが、スタッフが本当に足りないなら、なぜ人員を増やせといわないのでしょうか。

  もとより、原発の技術や開発推進に力を入れても、人間の命や安全は二の次という考えは根本的に変わっていないからでしょう。原発と一緒に同居させられている県民感情など視野にないのです。
 
 本当に事業者を厳しく監督指導するというのであれば、やはり「独立した第三者機関」を設置すべきです。私たちはこれを一貫して求めています。


 東電の説明もひどい。2F3の配管ひびについては「自主的に」取り替えたと説明。でもこれは県から「配管を交換せよ」といわれて交換したものだったはず。
 
  はずしてみたら、5.8mmの傷が実は全周にわたっていて、最大8.8mmの深さだったこと。しかも超音波探傷検査やクリーピング波法による詳細検査をしても、それを読み取る検査技術が未熟だったのに「誤認しただけ」と説明して終わり。

  さすがに、加藤議員(自民)でさえ、「維持基準をそろそろ認めてもいいかなと思っていたが、こういうトラブルが続くのでは・・・」との苦言も。浜通り選出の原発推進県議もこういわざるえないのです。

 老朽化してボロボロの福島の原発。これをあと30年もたせるなど論外です。「廃炉」しかありません。もちろん、プルサーマルの実施などとんでもないことです。
                                                  <えつこ通信331>
                                       

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