県立高校学区一円化問題で質問
4日の本会議一般質問でもただし、5日の教育庁の委員会審議でもただしました。
教育長は、本会議の答弁で、「交通機関の発達による生活圏の拡大や市町村合併」を理由にあげました。しかし、これだけですすめてしまってよいのでしょうか。
県立高校の普通科は、現在8学区に分かれています。学区以外からの入学も数%認められています。直接のきっかけは、共通区となっている岩代町が二本松市に合併したことから、同じ市内に2つの学区にまたがる地域をかかえるのはどうかというものでした。しかし、それなら、特例を設定してもよいはずです。
県が6月に行なった生徒や保護者、教師へのアンケートでは、半々の意見でした。しかし、学校審議会の答申(中間報告)は、一円化を「適当である」とし、県教委はこの方向でまとめる方向です。
他県の実施例をみれば、全県下で高校のランク付けがはっきりするようになり、有名大学進学率が高い高校へ受験生が集中。学習塾が多く下宿ができる都市部が有利で、家族で引っ越す例もあるとか。
経済力のある家庭はできますが、教育にこんな「格差」を持ち込み、新たな競争を生むようなことを公教育がやってよいのでしょうか。みなさんはどう思われますか。