住民側の大勝利! 三穂田町産廃問題が「和解」
注目された三穂田町の「産廃処分場の建設に反対し、いのちと環境を守る会」が起こしていた裁判は、19日、郡山地裁で住民側の「全面勝利」となりました。しかも、住民側の要求を丸々飲み込んだ画期的な「和解」決着です。
2回目の審議でしたが、裁判官から3点の和解内容が読み上げられたのち、双方がこれを確認し結審。その間、ものの10分もなかったと思います。
裁判官から、「被告は原告に対し、当該地に将来わたって建設しない」とのくだりをじかに聴いて、「すごい文言が盛り込まれた。これで本当に終わった」と感じました。
郡山市内の水源地、奥座敷に産廃建設の動きがでてから足かけ4年。昨年3月に「会」を結成し、住民が一致団結し様々な運動に大胆にとりくんできたことが、わずか1年9ヶ月のスピード決着をみたのでしょう。
外で結果を待っていた傍聴者のみなさんに「全面勝利」の旗が示されると、「年末にすごいプレゼントだ」と歓声が。私も何人かの方と喜びの握手を交わし合ううち、涙がこぼれそうになりました。
記者会見には、多数のマスコミがかけつけ、会の中心にいて勝利へと導いた吉川一男事務局長が進行役をつとめました。このようすは、夕方のTVニュースで大きく放映されました。
広田次男弁護士は、勝因を3つ。まず、何と言っても「建設反対」の一点で、三穂田町住民が団結してたたかったこと。2つ目は、全国のゴミ弁連の54人の弁護士が代理人になったこと。3つ目は、建設反対を正面に掲げて戦ったことをあげました。
また、原告団の小山田団長(81歳)は、「民主主義の勝利です」ときっぱり。「和解勝利という大きな結果を得たが、それだけでなく、一人ひとりが自分にできることで力を出し合ってみんなで1つのこと成し遂げた。これは、地元にもう一つの宝を残したと思う」とのべ、
「この間枕元に産廃のゴミを積まれているような毎日だったが、今夜からやっと安心して眠れる」とも。これは参加者共通の想いでしょう。
地元のみなさん、長い間ご苦労様でした。本当におめでとうございます。 バンザイ!!