2月県議会へ向けて政調会 昨年の自殺者過去最多の681人
11~12日の2日間は、2月県議会に向けた政調会でした。新知事の最初の予算議会となるため注目されましたが、大きな変化はなさそうです。新年度予算規模は、06年度の8,700億円をさらに下回る見込みです。
特に注目された児童相談所体制については、郡山相談センターを児童相談所へ独立させるものの、一時保護施設は設けず現在の場所で行なうこと。専門員を若干増員するだけのようです。
その一方で、ムダな大型事業の小名浜東港(人工島)へ県費10億円、あぶくま高原道路(トラハイ)に県費55億円とほぼ今年度と同ペース。前知事と同じ「大型開発優先」の県政です。
ところで、県警には、昨年1年間(1月~12月)の自殺者数を質しました。前年比12人増の681人となり過去最多です。
ちなみに01~06年では、458、523、661、645、669、681人と04年を除き増加の一途。交通事故死は140人を切り減少し続けていますが、今や自殺者は交通事故死者の約5倍です。
年代別では65歳以上、50代、40代の順に多く、原因別では健康問題、経済問題の2つが大半を占めます。
昨年10月、国会で「自殺対策基本法」が施行されましたが、県も「いのちの電話」への補助増額や、24時間の相談体制整備などの対策強化、何より貧困や格差やを生み出さない政治、命を大切にする政治に変えることではないでしょうか。