帝京安積高校教師銃撃事件、「全面勝利」の和解成立

6日、帝京安積高校教師銃撃事件の民事訴訟で、和解が成立し、10年にも及ぶ争議が終結しました。
「和解」の内容は、「組合つぶしをねらった不当労働行為に基づく、強要未遂及びに殺人未遂事件であったことを認め謝罪する」という画期的なものです。
しかも、今後「学園は組合に対する敵対的労務政策をしない」「和解金を支払う」と明言しました。そもそもこの民事訴訟を起こした目的は、学園に不当労働行為の非を認めさせ、謝罪させることでしたから、組合側の「全面勝利」といえます。
私は、私学を指導監督し、運営費助成している県総務部私学グループとの交渉などに関わってきました。昨年1/23の県交渉では、総務部長が初めて出席。マスコミはこれを大きく報道しました。
“組合敵視”政策をとっている帝京グループ傘下のこの学園は、暴力団を使って、元組合委員長・当時書記長だった菊田先生を銃撃。
瀕死の重傷を負って生死の境をさまよった菊田先生は、今回の「和解」記者会見で「ようやくホッとした。今後は学園の民主化と生徒たちの豊かな教育のために力を尽くしていきたい」との感想をのべました。
組合のみなさん、支援する会のみなさん、そして全国から支援いただいたみなさん、本当に良かったですね。心よりお祝い申しあげます。