県議団で小名浜港を視察
【5、6号埠頭で県から説明を受ける】
【船上から視察】
22~23日とかけて3人県議団として初めての視察を行ないました。22日は、小名浜港を視察。県港湾建設事務所にて説明を受けたのち、船に乗船し海上からも調査しました。
小名浜港には、1号埠頭の観光物産館「いわきららミュー」や2号埠頭の「アクアマリンふくしま」、石炭や鋼材の貨物船、木材などのコンテナ船を扱う大剣埠頭まで9つの埠頭があります。
私たちが問題にしているのは、1~2号埠頭の前の海を埋め立てるポートアイランド「東港」計画です。海上からの視察で、締め切り工事(ケーソン埋め立て)がだいぶ進んでいることがわかりました。とはいえ、5分の1に縮小したとはいっても50haに730億円もかけるのです。
今回、県の説明では、「石炭船の沖待ち問題と船の大型化」を理由にあげましたが、これは最近つけた理由のようです。国に要望した当初は、「広域資源活用護岸」だったのですから。
【港湾労働者との懇談】
しかし午後に、港湾労働者と意見交換したり、港内現場をみせてもらったりして、県の言い分はほとんどくつがえされたように思います。
【簡易照明しかない5~6号埠頭石炭野積み場】
例えば、荷役機械をもっと使いやすいものにかえれば、荷揚げのピッチが格段にアップすること。また、石炭の野積み場所がないと県は言うのですが、照明を設置したり(簡易の手動式のものしかありません)作業道路を一本整備すれば、労働者の安全を確保しつつ既存の港でも充分可能です。
【ほとんど使用されない県の多目的クレーン】
もっと変だったのは、8億円で県が設置した荷役機械です。現場の労働者の意見を無視して多目的クレーンを設置しましたが、結局使い物にならず放置されたまま。それなのにメンテナンスに毎年1億円以上もかかっています。
さらに、別の埠頭には、これも役に立たずに放置されたままのクレーンがもう一台。 やはり、「東港」建設をやめて既存の小名浜港を整備することが先決です。