中田町の柳橋歌舞伎、中学生も上演
16日、柳橋歌舞伎が上演されました。野外での観劇は、天候がどうなるのか一番心配です。でも天侯も味方したのか心配された夕立はなく、夜空に星がきらめくほど。
【義経千本桜を演じた御舘中のみなさん】
県内外(外国人の方も)からの大勢の参加者が見入る中、今年は地元御舘(みたて)中学校の生徒による「三味線と琴の演奏」、そして「義経千本桜」を見事に演じ、おひねりもたくさんあがりました。
特に、静御前役でお姫様に扮した男子生徒さんにはひときわ大きな歓声と拍手が寄せられました。中学生による演目を取り入れたのは、今年が初めてではないでしょうか。10月21日には、御舘中学校の文化祭で上演するので、おいで下さいとのこと。
大人たちの演目は、10数年ぶりの上演という「奥州安達が原~けんじょうやかた袖萩祭文の場」。ある冬の雪の日、親に勘当された母子が乞食となって実家に来るが、家に入れてもらえません。雪が一段と降りしきります。幼子は、自分の着物を脱いで母親にそっとかけてやる場面。じーんときました。
【午後8時20分頃フィナーレを迎え、役者のみなさんと記念撮影(法被姿が古川実行委員長さん)】
江戸時代から続く柳橋歌舞伎ですが、かつらや衣装は当時のものを使用。演目によっては、かつらが足りないので1つ3万円で借りたとのことですが、購入すれば1つ30万円します。実行委員長さんは、「多額の費用がかかるため、各方面へ寄付を募ることにした」と舞台から訴えていました。