小名浜港のガントリークレーンが突風で故障していた!
【手前がガントリークレーン、後方が多目的クレーン】
いわき市小名浜のコンテナ船専用の大剣埠頭で、コンテナを荷揚げするガントリークレーンが、今年2月下旬に発生した30mの突風によって橋脚の一部が破損し、8月まで使用できなくなっていることが判明しました。
5月の連休前に地元紙が報じたものですが、先週県議団で県土木部から聞き取りをしました。状況はわかりましたが、一番の問題は、「なぜこの情報をすみやかに議会に知らせなかったか」です。
開会中の2月県議会で、いくらでも知らせる機会があったはず。先日のトラハイ工事のボックスカルバートのひび割れも3月中旬に判明していたのに、これも2月議会中なのに何も知らせずでした。
県の情報提供のあり方が問われます。まさか土木部全体の体質でしょうか。県民の「安全・安心」にかかわる情報は、すみやかに公表すべきです。
ところで、大剣ふ頭は98年に供用開始で、当時約10億円の多目的クレーンも設置されています。しかし、この多目的クレーンは少しの風でもあおられると荷物がくるくる回転して使い勝手が悪く、現場から不評だったため、2000年あたりに今回破損したガントリークレーンを設置しました。
これは神戸港で震災被災した中古のガントリークレーンで、数億円で設置。中古とはいえ使い勝手もよく使用頻度は断然多かったようです。
耐用年数からみてもこのままいつまで使えるのかも疑問です。この際、東港に42億円(08年度)を計上を見直し、既存の小名浜港整備にお金をかけるべきと思いますが。