「蟹工船」ブームをNHKも放映
26日、たまたま朝のNHKテレビを見ていたら、若者に広がる「蟹工船」ブームを特集していてびっくり。今やミリオンセラーになった小林多喜二の蟹工船。
NHKでは、2人若者に焦点をあてて紹介しました。不正経理をやれといわれて「嫌です」と断ったら解雇された女性は、書店で見つけて読んだのがこの本だったと。今は同じように苦しんでいる若者の雇用相談にのっている労働組合の手伝いをしています。
もう1人は、フリーターの若い男性。生活保護者の相談にのる手伝いをしています。「「蟹工船」では人が協力し合うが、自分ではできないと思っていた。でも他人に優しくする、他人への想像力を働かせることができるようになった」と若者同士の仲間をづくりしています。
就職氷河期にあたって、正規の仕事がない今の青年たち。労働者派遣法ができて青年が使い捨てにされるいまの社会。「蟹工船」は、こうした若者に新しい力を与えているようです。
NHKの取り上げ方もそこに丁寧に焦点をあてていて評価します。