「プルサーマル受け入れやめよ」と原発県連が県へ申し入れ
【受け入れを決定した原発立地4町と代表の遠藤富岡町長(お昼のTVニュース)】
原発立地4町は、きょう28日午前中に協議会を開き、“福島第一原発でのプルサーマル計画を受け入れる”ことを決定。2月始めには県と県議会に要請すると、昼のニュースで報道されました。
これに先立ち、26日には、富岡町議会で賛成多数で受け入れを決定したことから、この日、共産党も入る原発県連が、いわき市役所で記者会見を開き、プルサーマルを受け入れるべきでないとの声明を発表しました。
きょうは、県庁で知事あてへ4項目について申し入れし、記者会見もしました。申し入れでは、県民安全担当次長と原子力安全課長が応対しましたが、次長は、「県民の安全・安心が最優先です」を繰り返すのみ。さすが“安全担当”です。
私は、「安全・安心を担保できるという具体的な中身が明らかにならなければ、県民の不安はぬぐえない」と意見を述べましたが、県は具体的なコメントを一切差し控えました。
立地町、特に双葉町は、原発交付金があるため地方交付税の不交付団体だったのに、いまや交付団体。財政健全化率でみても県内一悪く、31.1%。これまでの放漫財政のツケが回ったものでしょう。
富岡町も起債発行制限の一歩手前という財政状況になっています。
だからといって、危険なプルサーマルを老朽原発で受け入れ万一事故でも起きれば、被害は立地町だけでなく県内に及ぶのです。県は、県民の安全からみても「受け入れない」とはっきり明言すべきです。