郡山派遣村、路上生活者から救出された方々との 「お花見懇談会」
24日、共産党や労働組合、医療関係者、女性団体などでつくった「雇用とくらしを守る郡山ネットワーク」が、路上生活者だった方々との「お花見懇談会」を開きました。
昨年末12/30、31に県内でいち早く「郡山派遣村」を郡山駅前広場で行ない、炊き出しと街頭労働相談を実施。1月になって路上生活者の実態をつかもうと、駅周辺や公園などの夜回りをしたらその時11人を数えました。夜回りは、その後2回ほど実施し、4月にも行なっています。
3/22には2回目の派遣村を開催。80人のボランティアが参加する中20人が相談者に訪れました。弁護士や地方労連のスタッフが労働相談を受け、市議団も生活保護等の相談にのりました。
こうした経過を経て、3人の党市議団の連日の奮闘で、生活保護を受けた人は現在18人になりました。そのうち、路上生活者は14人です。
【カレーライスとお花見団子を食べながら、時には笑いも出てなごやかに】
24日は、こうしたみなさんが、要望もあるし懇談もしたいということでお花見懇談会を企画したところ、19人が参加しました。
私も参加してそれぞれから、明日の食べ物にも事欠く大変な実態を聞いて、あらためて衝撃を受けました。中には駅の近くで10数年以上も暮らしていたという人も。遠くは北海道から会社がつぶれ仕事をさがしてようやくここにどり着いた人、夫の暴力から逃げて来た人も。
そして共通して出されたのは、「アパートもみつけてもらい今は本当に幸せ、感謝しています。仕事に早くついて社会に恩返ししたい。でもハローワークに行っても40代以降はほとんど仕事がないのです」と。中には仕事を紹介してやるといわれてあり金と下着までとられたなどの詐欺にあった人もいました。
社会の底辺でも一生懸命生きている人に、行政も企業もあるいは私たちも、見てみぬふりをしてきたことを反省し、困っている人をみたら手を差し伸べる、この人間として当たり前のことをまずやること、本人の自己責任におしつけたりしない、この立場で連帯していく必要を痛切に感じた日でした。