原町大甕産廃処分場と大熊町の廃プラ発電のダイオキシン汚染地を視察
【ため池を一部つぶし建設を続けている大みか産廃処分場】
9日、県議団の3人と地元の党議員も参加し、以前から県政で取り上げ県を質している南相馬市原町の大甕産廃処分場の現地視察を行ないました。合わせて、大熊町へ行き、廃プラ発電所周辺で発生したダイオキシン汚染の調査もしました。
【鉄塔がある丘から建設現場を見下ろすと、ため池のすぐ向こうに人家や田んぼがあるのが見えます】
大甕産廃処分場の現場を見れば、なぜこんな場所に建設することを県が許可したのかと思うような、理解に苦しむ場所でした。
ここは、2つの農業用ため池があり、一方のため池の一部を埋め立て、廃棄物処分場と2つの焼却炉を建設する計画です。
しかし、建設を請け負った原町共栄クリーンという会社は、10数回も役員が交代しており、国税も滞納しているなど、社会的にみても信用に値しない会社といえます。ところが、地元では会をつくり10年以上にわたり反対運動を続けていますが、造成工事の方は、今も進められているのです。
【後方は大熊町にある廃プラ発電の会社~この下に埋め立てダイオキシンが発生し、土壌を入れ替えた場所】
また、大熊町では、太平洋に面した工業団地のすぐそばで操業しているクリーニング工場が、首都圏から持ってきた廃プラ燃料を使って発電もしているのですが、その焼却灰を敷地周辺の町有地に埋めていました。
【ダイオキシンのばい煙によって枯れた敷地周辺の松林~ぞっとする風景でした】
ここから基準値を超える高濃度のダイオキシンが発生していることが、県の観測によって判明。町は、この会社に適正処理を求めたのですが、聞き入れず、改善策も取らずに操業を続けています。やむなく町が法に基づき、国と県も補助金を出して無害化処理をしたあと、土壌を取替える作業を昨年度いっぱいかかって終えたばかりでした。
ところがこの会社は、逆に町と県を訴える裁判を起こし、現在係争中となっています。どちらもまともな会社といえないと思うのですが。