新年度の県予算案 公共事業7.9%減額なのにムダな大型事業にメスが入らず
【先週土曜日は何年ぶりかの大雪にみまわれて。遠くに安達太良山】
3日、県の新年度予算案が発表されました。今年は、秋に県知事選を控えていることもあり、また4月から今後5年間の長期総合計画がスタートするため、5つの重点分野をはじめ新規事業が盛り込まれている他、1月の補正予算と同じく経済・雇用対策費として高校未就職者支援も計上されました。
加えて、国から県立高校授業料無償化として年間1人あたり11万8,800円分の交付金(私学は就学支援金)も県に入ることから、県の予算総額は5年ぶりに9,000億円台となりました。なお、懸念されていた私立高校の授業料減免制度は、「継続」されます。
さらに、国の農家への戸別所得補償制度は、農家の批判を受け激変緩和策として交付金が来ますが、これでも不足するため県が独自に上乗せし5,200万円を計上します。
しかし、その一方で公共事業を今年度比7.9%減額するというのに、相変わらず無駄な大型事業の小名浜東港には約23億円を計上。また、総事業費1,300億円のあぶくま高原道道路・トラハイには43億円を計上し、新年度中に完成をめざしています。
ムダな大型事業にメスを入れないまま、県債(借金)の活用、県職員の人件費等の抑制、さらに基金の取り崩しなどで対応しようとしています。
2月県議会は、今月16日に開会され3月18日の閉会まで約1ヶ月間の長丁場です。今議会は3人の県議がフル出動で質問に立ちますが、県民のいのちとくらしを守る県政となるようがんばります。