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息子を失った母の涙

 4年前の夏、白河一小に講師として教員をされていたSさんは、4時間目の水泳の授業を終えプールから上がると間もなく気分が悪いといって倒れ、救急車で運ばれましたが病院に着く前に帰らぬ人となりました。

 私も当時、この事例を本会議でとりあげ、講師の勤務実態をただし、正教員をふやすよう求めていました。

 その後、ご両親から公務災害の申請が提出され審査が進められていましたが、今年3月に出された審査結果は、「却下」。つまり公務災害と認められなかったのです。

 問題は、そのあとです。「再審査」の道があると説明されたご両親は、その場で「お願いします」といいました。ところが、「書類」で申請されなかったため、再審査の道が閉ざされてしまったのです。

 しかし、「文書で提出」との説明はされず、通知文にも明記されていません。役所の感覚では「文書提出」が当たり前でしょうが、一般県民には理解できないことです。

 27日、「納得いかない」というご両親と共に、県の担当部と話合いの場を持ちました。

 話し合いを終えてから、県庁は初めてというお母さんを案内しながら二人でいろいろ話をしていたら、「息子のことが悔やまれる」とお母さんが突然泣き崩れました。

 県との話合いの場では、私の方がこみ上げてくるものを抑えながら県を質していました。それに比べお母さんは、気丈にしっかり意見を述べていたのです。

 廊下の隅で声を殺して泣いている姿に、わが子を失った深い悲しみが伝わってきました。

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コメント

 いつもありがとうございます!
 心の叫びが聞こえるように感じました。
 現在、講師の身分は実に不安定です。少子化の影響で、学校の統合や廃校が相次ぐ中、本務者の人事でさえ厳しいものがあるようです。講師にはさらに厳しい時代となり増した。
 あまりにも厳しい状況に、永く講師を務めた者でも、教職の道をあきらめ別な進路を選択せざるを得ない者も少なくありません。
 こんなところにも教育の大きな課題があるように思います。
 
PS.おかげさまで、ごく一部ではありますが通学路の危険箇所に歩道を整備していただける計画が動き出しました。今後とも、こども達の安全・安心を守るため、ご支援をよろしくお願いいたします。

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