総務委員会県内視察、中通りと会津地方
【矢祭町役場で】
9月3日~6日までの3泊4日、委員会の県内視察で県中・会津地方を調査しました。矢祭町のもったいない図書館、田村市の屋根付き最終処分場、尚志高校、磐梯町の慧日寺金堂復元事業、会津若葉幼稚園、会津大、振興局(県中、南会津、会津若松)などを調査。
各振興局では、入札制度改革の一環として今年10月から小規模の入札業務が振興局の出納室に移ることから、公共事業の質を落とさないことや下請保護の問題、検査業務のあり方を質しましたが、どうも各振興局の受け止めは本庁サイドより希薄だと感じます。
【矢祭もったいない図書館にて:左から3人目が高信由美子教育長、右から2人目が古張矢祭町長、4人目が佐川粂雄館長】
【磐梯町慧日寺金堂復元工事:京都の宮大工さんが1,200年前の手法で板を削る】
印象的だったのは、自立をめざす矢祭町がとりくんだ「もったいない図書館」。全国から善意の本がなんと43万冊も寄せられ、県立図書館から1人派遣してもらい、正式な分類方法で整理。それでも収納できず、寄付を集めて閉架書庫を建設。通路のガラス窓に名前が刻まれていました。
しかし、いやがらせの電話やメールもあったそうです。でも、村民が協力して成功させ、学校の古くなっていた図書を入れ替えることもでき、地域公民館の文庫は地元の方が運営に協力するなど、地域に文化の息吹がぐんーと広がっているようです。貸出は県外の方もOKとか。
情熱を込めて説明された女性の教育長さんに感心することしきりでした。しかも私が県への要望を質問したら、児童虐待を受けた子どもの例をあげ、県中児童相談所に一時保護施設があればと、設置を強く要望されました。やはり、県民や市町村から待たれている県政の課題だと改めて認識させられました。