演鑑で「狂言」を観劇
【パンフから~「濯ぎ川」】
12日夜は、郡山演劇鑑賞会の例会で狂言を観劇しました。茂山千五郎家の狂言で、曲目は3つ。「蝸牛(かぎゅう)」、「附子(撫す)」、「濯ぎ川(すすぎかわ)」でした。
始まる前に約10分間、役者の方が狂言について説明。舞台装置は、ほとんどないのは、音は全部役者が口で表しことや、役柄についても自分で名乗ります。場面が変わるときにも、せりふに入っているので、あとは観客が想像しながらみるというわけです。
そんな説明を聞いてから観ると、とっつきにくいせりふ回しもよくわかるから不思議です。せりふばかりか、おかしなしぐさ、話の面白さに大いに笑いました。
知り合いの元学校の先生たちが、「昔学校公演で観て以来だな」というのを聞いて、小学生のときにみた舞台公演を思い出しました。今の子どもたちは、こういう文化活動の時間は学校で保障されているのでしょうか。大人になってからもなかなかです。私も毎回観られるとは限りません。
秋葉原で殺傷事件を起こした青年をみても、いまの青年たちがどんな環境で生きてきて、心豊かにするナマのこうした文化に触れる機会は十分あったのかどうか。バーチャルな世界でしか生きられず、就職しても派遣などの非正規雇用にしかつけなかったことも含め、いろいろ考えさせられます。