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県立大野産婦人科医裁判の判決とシンポ    

 20日は、報道されたように、県立大野病院産婦人科医裁判の判決が下りました。「無罪」でした。

 今月8日には、県政汚職事件の佐藤栄佐久前知事に「有罪」の判決が下されたばかり(きょう前知事らが控訴したようですが)。きょうの大野病院裁判の判決と合わせ、福島県から全国に大きな波紋を広げた2つの事件の判決が相次いで下されました(今後どういう展開になるのかわかりませんが)。

 きょうは、大野病院事件の判決にあわせて、福島市において「大野事件が地域産科医療にもたらした影響を考える会」主催のシンポジウムが開かれました。

大野病院シンポ080820.JPG

 シンポジストは、産科医師をはじめ医療関係者、弁護士、フリージャーナリスト、産後うつとマタニティブルーの自助グループ代表(福島)の8人。

 参加者は150人を越えたそうですが、超党派でつくる国会の議員連盟メンバーの自民党一人、民主党数人の国会議員らも参加し、指名されて次々と会場発言。一般の発言者の意見と共通していたのは、医療関係者と患者が共に医療のあり方を考えていこうとの声でした。私も、同感です。

 この事件によって、はからずも医師のすさまじい過酷な労働実態が、衆目の一致するところとなりました。きょうもシンポジストの女性医師が、24時間勤務どころか36時間勤務で体も心も壊れてしまい今は休業中との報告に胸が痛くなりました。

 大野病院の産婦人科医師の逮捕以降、県内はもちろん全国でも医師不足に拍車がかかったことは事実で、自公政権はようやく最近になって医師不足を認めました。
 
 裁判の判決が、無罪となってほっとした反面、患者の立場から考えると少々複雑な思いです。

 今後、この事件を教訓に、医療側も医療事故への対応のし方など改善すべき点は改善し、医療事故を起こした場合には、情報公開を前提に医師も患者も納得できる説明や判断を下せるようにな公平・中立の第三者機関の設置や、

 無過失補償制度の創設など、安心して医療を受けられる制度へと、それこそ超党派で国会で実現してほしいと思います。

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