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県民の知らないところでとんでもないムダづかいが・・・                          旧緑資源機構の大規模林道工事を視察

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【この左手に飯豊山の登山口があり、民宿もみえます。ここから幅員7mの林道工事の入り口で、工事関係者以外入れません。】

 23日は、県議団で大規模林道工事の現地視察を行いました。旧緑資源機構が建設していた、山形県と本県を結ぶ幹線林道です。喜多方市にある県の出先の会津農林事務所で説明を受け、現地2ヵ所を案内してもらいました。

 現地をみて本当に驚きました。飯豊連邦の登山口の民宿がある集落までしか公道はありませんが、なんとそこから山道を切り開いて山形県とつなぐのです。

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【橋はできてもその先はこんな状態。ところどころこんな虫食い状態】

 もともと農水省・林野庁の(独)緑資源機構が行っていた、幅員7mもある大規模林道工事です。ところが、緑資源機構は、談合問題が発覚し解散。

 そして、今年3月末で緑資源幹線林道事業を廃止し、今年4月から「山のみち地域づくり交付金事業(補助事業)」として県に移管されました。しかし、県も財政が厳しいため、現在路線ごとに「継続か、休止か、廃止か」を検討中です。


 私は、今年2月県議会の総括質問で、道路特定財源によるトラハイ・あぶくま高原道路のムダづかい中止を求めた際、この大規模林道についても、財政面からと環境面から中止すべきと質問しました。9月県議会では、藤川県議が再び取り上げました。

 今回視察したのは、審議会で継続の方向とされた、「一の木区間」と、休止の方向とされた「山都区間」の2つです。「一の木区間」は、山形県境に近い区間で、残りがあと200mといいます。

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【遠くに見える穴が、山形県境にある完成したトンネル】

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【後方にみえるのが、工事中の最端部分。ここから山形県側のトンネル近くまで残り200m】

 しかし、全く道なきところに道をつくるため、山ひだに重機を入れて切り崩しながら進んでいくのです。たった200mですが、とんでもない費用がかかることを、現地をみて改めて実感しました。

 山都区間も視察しましたが、最も早く昭和49年に着手し、30年以上もたっています。ここは休止の予定ですが、法面が崩れたため工事のやり直しをしていました。

 いずれにしても、国の事業で集落も全くない山奥を切り開き、県民もほとんど知らないまま大規模な林道をつくっていたのです。こんなムダづかいを、県が継続する必要はないと思うのですが。

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