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「ノーを言える労働者に」                                       反貧困ネット・「もやい」の湯浅さんが講演

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7日、福大で開かれた県政問題研究集会は、午前中に分科会、午後には反貧困ネットワーク事務局長・もやい事務局長の湯浅誠さんの講演でした。

 湯浅さんは、95年に東京でホームレス支援に取り組み、01年に自立生活支援センター「もやい」を立ち上げ、非正規雇用者の労働相談や生活支援を含めて相談支援活動を続けています。さらに、その背景にある日本の貧困問題にも取り組んでいます。

 非正規雇用の拡大は、正規労働者の労働条件や賃金体系にも影響を与えるため、日本の労働市場全体の低下を招くことになると、わかりやすく解明されました。

 日本は、非正規雇用者が失業するとヨーロッパのように雇用、社会保障、生活保護の3重の公的セーフティネットが充分ではありません。

 しかも、「自己責任論」によって、貧困ラインからこぼれ落ちた人は家族の支援までも受けられなくなると、ホームレスになるか非正規雇用で就労することになり、このときは明日を生き延びようとするためどんな労働条件の悪い仕事でも引き受けざるをえなくなっていく。

 この悪循環を断ち切り、貧困と格差をなくすためには、非正規労働者の問題をわが事として、労働者全体で公的セーフティネットを守るたたかいをすすめこと。さらに、社会保障や教育の問題などをOECDなみの水準に引き上げるたたかいを起こすことの大切さが胸に落ちました。

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コメント

雑誌「住民と自治」の読者です。福島大で県政問題研究集会を開いているいうことは、福島自治体問題研究所でやっている行事ですか?
以前、研究集会に参加したことがありましたが、研究所での議論は最近盛り上がっているのでしょうか?

 今回の県政問題研究集会は、県政問題研究所と県政つくる会との共催でした。なかなか定期的にとまではなっていないようですが・・・。

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