県農民連が20周年記念祝賀会
22日、お昼をはさんで県農民連が、設立20周年記念祝賀会を県農業総合センターで開き、来賓として出席しました。会場の各テーブルには、県内産と北海道から沖縄までの豊かな食材が並んでみごとです。
力強い霊山太鼓のオープニング。亀田会長が、「農民連は、設立当初から輸入食糧とのたたかいだった」と20年間を振り返り挨拶。そのたたかいが、昨年ついにJA農協中央会も県農業会議も「米の輸入自由化反対」の決議をあげさせるまでになったのです。
おそらく、こうした動きは全国でも早い方ではないでしょうか。県議会では9月議会で全会一致でこの意見書が採択されています。
福島県農民連が果してこられた大きな役割は、3つあると思います。1つは、「ものをつくってこそ農民」を掲げ、自民党農政と果敢に闘い続け、国や地方自治体の農業政策に大きな影響を与えてきたこと。
2つは、安全・安心な農産物にこだわり、県内や大阪の新婦人と産直運動を広げ、生産農家を守り育てきたこと。全国農民連の食品分析センターが、汚染輸入米などの農薬分析で大きな役割を果たし、マスコミで取り上げられました。
3つめは、アジアの国の農業者との交流を積極的に広げ、ビア・カンベシーナにも正式に加盟し、各国の「食料主権」を守ろうと呼びかけるなど、グローバルな活動を展開していること。
県内では、JAとの共同で「大豆の会」をつくり、遺伝子組み換えでない大豆を提供しています。JA代表の来賓挨拶では、「農民連との共同の取り組みは福島県だけではないか。輸入米反対の決議もあげた。今年のテーマは家族経営をかかげている」と聞いて、JAも大きく変化したなーと私も驚きました。
「農業を守る」という原点に戻れば、考えは同じ所に行きつくということでしょうか。おいしい食材を口に入れながら、互いに幸せに満ちた笑顔で交歓できる、これも農民連ならではの魅力です。
【先月、20周年祝賀会の案内状とふろしきをもって来室された亀田会長と根本事務局長】