須賀川一中柔道部事故の地裁判決で 原告の主張がほぼ認められる
【報告する原告のご両親と2人の弁護士】
27日、6年前に須賀川一中柔道部事故で意識不明になっている娘さんの両親が原告となって裁判を起こした最終判決が下り、この日福島地裁郡山支部で結審しました。多数のマスコミがつめかけました。
私も急きょかけつけ判決を聞くまではどうなることかと心配でしたが、報告集会で弁護士と原告の両親から「主張がほぼ認められた判決内容だった」と報告されてほっとしました。これまで6年間支援してきた子どもの命と人権を守る会の皆さんや関係者のみなさんにも喜びが広がりました。
私は、05年12月県議会の本会議と委員会で県教委を質し、「学校災害時に、事故報告書が被害者やその家族から何も聞かないまま、学校側だけで記入し県教委まであげられていたことが、事故の真相を覆い隠すことになっている」と指摘し是正を求めました。
両親が裁判に訴えたのは、「事故の真相を知りたい」という素朴な要求からでした。県と市、そして加害者の当時の生徒に対し賠償金も課せられたわけですが、今判決を真摯に受けて行政側も賢明な判断が求められます。
そして、この事故を教訓にして学校災害を極力なくす努力と、もし事故が発生したなら速やかに対応するとともに、事故の内容を隠すことなく誠意をもって明らかにすることです。子どもの命を預かる教育の場としては当然のことではないでしょうか。