福島市で雇用・貧困シンポ
【振り向こうとしているのは比例候補の宮本しづえさん】
18日の午後、福島市内で「雇用・貧困シンポジウム」が開かれ参加しました。昨年に続き2回目のシンポジウムです。
第一部は、4人から具体事例の報告。第二部は、報告を踏まえた今後の雇用問題と運動の方向について倉持弁護士と福大の丹波先生からの発言。第三部は、フロアーからの発言でした。
2人の報告事例を紹介します。
シングルマザーで高校生になる息子と暮らす女性は、息子を進学させたいが、勤め先の会社が原油高等のあおりを受け、さらに世界同時不況の影響を受け、がその度に賃金カット。今は半分以下の賃金になり、生活が苦しくなり日曜日のアルバイトを始め、休日なしの日々に。
「母子家庭の子どもは進学をあきらめなけらばならないのでしょうか」と切々と訴えながら、「政治がもたらした政治災害だから、政治を変えていきたい」とも。
もう一人は、ある大手関連の製造現場の派遣でまじめに働いていた青年。ある日、管理職に突然呼び出され、業積悪化を理由に「賃金が6割カットになるが別の仕事に移るように」と言われたが、5万円も下がったら生活できなくなると断ったら、解雇されたというもの。彼は組合に入り、その是正を求めて闘いに立ち上がっています。
フロアからは、福島や郡山の「派遣村」の取り組みの報告や、宮本比例候補がこの間の共産党の取り組みで県政も大きく変わり全国でもすすんだ取り組みをはじめていると報告。
閉会挨拶に立った生健会会長・元県議の江田さんは、「人的資源の有効活用」という言葉は、1938年の国家総動員法の最初に出てくる言葉で、国民を国家と企業のために強制的に活用した時と同じ思想からきているとの論評を紹介。それだけに根は深いが、連帯した力をどうつくるかにかかっていると結びました。
私も「人材」という言葉が行政でも使用されていますが、そのたびにイヤな感じを受けていましたが、これで納得。一番困っている人に心を寄せて連帯していくことは、こんな非人間的な扱い方をやめさせる大きなたたかいであること。元気がわいたシンポでした。