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松川事件60周年記念全国集会                                    松川のたたかいは福島県と全国のたたかいの原点

 
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     【元被告を代表し鈴木信さんが挨拶。「あと数ヶ月で90歳です」に大きな拍手が】

 17~18日、松川事件60周年全国集会が福島大学で行なわれました。開会第1日目は、大学弁護士が主催者挨拶を行ない、福島大学の今野学長が歓迎挨拶、当時の弁護団の1人だった松本善明元衆議院議員、元被告を代表して鈴木信さんが挨拶しました。

 記念講演は、伊部正之福大名誉教授が「松川資料室からの報告」を、大塚一男主任弁護士が「60周年に思う」と題して講演されました。

 参加者は、2日間で1,200人を超え、ボランティアのスタッフを含めると1,500人。3つの会場に分散してもどの会場も満杯状態。用意した資料も大幅に足りなくなるほどでした。

 福島県の松川事件は、下山、三鷹事件と並ぶ列車転覆事件です。高揚期にあった国鉄労働組合や東芝労組の組合つぶしと共産党弾圧をねらった謀略事件でした。

 1949(S24)年8月17日、列車が転覆され運転手ら3人が死亡。その約1ヶ月後の9月22日、国鉄労組・東芝労組員幹部ら20人を4回にわたって逮捕。

 しかし、20人の被告が獄中から真実を叫び続け、作家の広津和郎さんをはじめ松本清張さんも支援に加わるなど全国に支援の輪が広がり、14年に及ぶ裁判をたたかい、63(S38)年9月12日、「全員無罪」を勝ち取りました。ところで、真犯人は未だ解明されず闇に葬られたままです。

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              【挨拶する松本善明元衆議院議員】

 松本善明さんの訴えは、あらたに真犯人を追及する迫力に満ちていました。それは、松本弁護士あてに、真犯人と思われる人からの手紙を受け取っているからだけでなく、福島県内と国会の司法機関、アメリカの公文書など松川事件にかかわる一切の資料を全面開示させれば真実がみえてくるはずと述べ、政治も時代も大きく変化している今だからこそとの決意に、会場は大きな拍手で応えました。

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 2日目は、2つの分科会に分かれました。元被告の鈴木信さんご夫婦と阿部市次さんの妹さんが当時のようすを発言されましたが、家族の思いをじかに聞いて涙がこぼれました。その家族を全国の支援者が温かく支えていたこともよく分かるお話でした。

 会場では、この方も松川運動に係わっていたのかと驚く出会いが何人もありました。松川の裁判に学び、松川の運動に学んだと言われるように、あらゆる運動の原点に松川のたたかいがあることをあらためて知った意義深い集会でした。

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