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2006年04月30日

「こんにちは神山えつこです」№119

「こんにちは神山えつこです」2006年4月号を発行しました。

№119・表面・PDF
№119・裏面・PDF

2006年04月26日

三穂田町のゴミ弁連シンポに集まった弁護士さんたち

 三穂田町のゴミ弁連シンポに集まった弁護士さんたちは、翌日の午後、地元の産廃処分場予定地で現地調査を行いました。

 この日の昼食は、地元の手打ちそば。そばを打ったのは、地元で処分場反対運動をしている「いのちと環境を守る会」事務局長の吉川一男さんです。

 守る会会員の女性や男性のみなさんも、そばをゆでたり、ふきのとうのてんぷらをあげたり、そば団子をつくったり大忙し。私も遅ればせながら手伝いにかけつけました。
エプロンをつけて、配膳しているのが私です。  

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2006年04月25日

三穂田の産廃問題、「ゴミ弁連シンポ」から新たなたたかいに

 産廃処分場反対の運動が取り組まれている三穂田町で、全国「ゴミ弁連」のシンポジュームが開かれ500人が参加しました。
 

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 最初に報告した馬奈木昭雄弁護士は、産廃処分場建設を中止に追い込むための3つの条件など、地元のみなさんを大いに励ます内容でした。

 また、宮城県の増田隆男弁護士は、反対運動に立ち上がったところと、逆にすんなり受け入れてしまったところを対比し、処分場を埋立てゲートボール場にしたところでは、めまいを感じながらお年寄りがプレーしているとか。人体に有害な硫化物が発生しているようですが、聞いただけでも恐ろしい話です。

 三穂田町の処分場は「安定型」ですが、安定型というくらいだから大丈夫だろうと考えたら、それはとんでもないこと。
 
 廃棄する製品を、有害物質とそうでないものとを、完全に分離・分別するのはほとんど不可能らしい。さらに、捨てられる廃棄物も一種類からだんだん何種類も混入させられるのが常とも。それらが、地下水に染み出て、土の中で化学反応を起こし、硫化水素などが発生する。「安定型」も危険です。

 さて、翌日は処分場予定地の現地調査に参加しました。10数人の弁護士とともに山の中を歩く光景はめったに見られないと思いますが、心強い限りでした。

 それにしてもここの山林を産廃処分場にしようとしている所有者は、10年くらい前にすぐそばに宅地分譲をもしたばかりです。

 今回、現地で知って改めて怒りがわいてきました。そして、住宅内の飲み水として掘られた7つの井戸水が危ない。住み続けられなくなるのは必至ですし、下流市民への影響も多大です。6月末に裁判所へ提訴するとのこと。どうぞ多くのご支援を。
                               

2006年04月18日

中国帰国者への医療・介護通訳派遣事業が実現

 昨年の12月県議会で私が質問していた、中国帰国者への自立支援通訳派遣事業が、新年度から本格的にスタートしました。

 当初予算で23万4千円が計上され、全額国庫委託金でまかなわれます。今年1月に1人を通訳者に委嘱、4月から13人が配置されました。内訳は、郡山市と福島市3人、須賀川市と三春町2人、会津若松市といわき市と相馬市1人です。
 

 県の生活福祉領域地域福祉グループ((024-521-7166)が申し込みの窓口です。対象者は中国残留邦人本人及びその配偶者(2・3世は含まず)で、医療機関で受診する場合と介護保険制度の認定や介護サービスを利用する場合に通訳者を派遣してもらえます。詳しくは県の窓口へ問い合わせして下さい。
 
 この事業は、実は89年(H元)からあったのですが、「県が必要と認めたとき」とあるように、県が実施しないとすすまない事業でした。国の方は、03年に医療・介護の通訳は帰国4年目を対象に、05年度はさらに、帰国5年目以降も対象に拡大しました。昨年は戦後60年の節目で、帰国者が裁判に立ち上がっていたからでしょうか。私には、中国帰国者の來往会(らいわんかい)から、長野県が昨年度から始めている通訳派遣事業を福島県でもと要望が寄せられていました。県も国の動きを知っていたのですが、私が質問したことで具体化をきめたようです。

 ところで、この事業を始めるにあたって、事前説明のために、県の担当者が郡山に出向き來往会と懇談しました。これも画期的です。
                                

2006年04月10日

「ホテル・ルワンダ」上映中

4月7日に福島フォーラム(福島市)で封切られたこの映画をみてきました。23日まで上映されていますので、みなさんにもぜひおすすめです。 

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 1994年、ルワンダは長年民族対立で内戦(背景には大国の思惑も)が続いていましたが、ようやく和平調印したルワンダ大統領が、帰途暗殺されて紛争が激化。100日で民間人100万人が惨殺されました。

 この映画は、アフリカ版「シンドラーのリスト」と評価されているように、4つ星ホテルに勤務していたホテルマンが、虐殺から逃れようとホテルに避難してきた1,200人もの人々を救う、実話にもとづいた映画です。アメリカで評判を呼び、日本でも上映をと、ニートと呼ばれる日本の若者が中心になって5千人分の署名を集め、ついに小さな日本の映画会社が買い取ったというエピソードも。

 上映初日の4月7日は、12年前に内戦が勃発した日でもあり、フォーラム総支配人の阿部さんは、マリールイズさんとのトークイベントを企画。

 マリーさんは、ルワンダ内戦の体験者で、現在福島市内に在住しています。彼女はとても日本語が上手ですが、93年4月福島県の海外技術研修生として約1年間洋裁の技術を習得したことがあったからだそうです。

 帰国してわずか2ヵ月後に内戦が勃発。彼女の家の隣人家族はその晩に、全員虐殺されました。義母や子ども3人を連れて逃げまどい、難民キャンプにたどり着き、そこでようやく夫とも再会します。

 8月、支援にかけつけた国境なき医師団の日本人医師とめぐりあい、彼女は日本語通訳として現地採用され、その縁で夫や子どもたちと母国を脱出できました。現在ルワンダに学校を建設する運動をしていますが、「教育は、どんなにつらいことがあっても、平等に生きる希望を与えてくれるものです」と自分の体験を含めて話されました。

 福島にきた最初の晩「夜、安心して眠れる幸せ」をかみしめたという彼女は、「みなさんも今夜からそのことをかみしめて下さい。そして、戦争にならないように一緒に平和のために力を合わせていきましょう」と呼びかけられました。
                              

2006年04月03日

障がい者小規模作業所への県補助金が一部カットに

 県は突然、新年度から障がい者小規模作業所への補助を一部カットすることを決め、障がい者団体から強い批判の声があがっています。

 この問題は、県議会終了後に「きょうされん(共同作業所福島県支部)」の役員のみなさんから聞いてわかったものですが、県は障がい者団体にさえ事前説明をしていなかったようです。

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 実は、私も3月16日の総括質問で、県をただしたばかりでした。国の方は、作業所への補助金全部カットという動きがあったので、県独自の補助についても危惧されていたからです。

 そのときには、「継続する」と答弁していました。いったいどういうことなのか、長谷部県議と共に担当者に会い内容を確かめました。

 基本部分は従来どおりとしたものの、加算部分の一部をカットしたこと。具体的には、加算部分の1人当たりの補助単価をほぼ半減(25,000円を12,700円に)させ、その分対象箇所を増やしたそうですが、「継続することに変わりがない」という県の言い分には怒りを覚えました。

 同時に、こういうやりくりをさせているのは、知事や財政当局がとっている「枠配分方式」です。小名浜人工島づくりやトラハイ、首都機能移転などのムダな事業にメスを入れないで、弱者きりすてを行うとはとんでもありません。

 先月末には、県の包括外部監査で、県の公共事業の3分の2が落札率95%超で高いと指摘され改善を求められました。県の税金の使い方をただし、弱いものいじめをやめさせましょう。