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2009年09月25日

ハローワーク郡山所長と懇談                                                   知事へ第5次雇用・経済対策を申し入れ

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 24日は、雇用情勢が厳しいことから、あらためてハローワーク郡山の藤原勝栄所長と懇談しました。橋本憲幸市議団長と岩崎真理子市議と私の3人で訪問しました。

 特に、高卒者の求人が半減していることにふれると、藤原所長は「求人が大きく減少し、来月15日市内で予定している高校生の就職ガイダンスに、果たしてどれくらいの会社が求人にくるのか」と話されました。

 先日、高校の就職担当教員の話をうかがいましたが、工業高校は比較的よい方だが、それでもいったん落ちると求人がこないこと。普通高校では、高校間の成績のランクがそのまま就職活動に反映していること。ある高校生が、面接に行ったら1人の求人に100人も応募している状況をみてすっかり自信を失ってしまっていること。ここでも、いったん落ちた生徒は、求人がこない状況だとわかりました。

 社会に出た最初から失業者という状況を聞いて、寒々とした感じを受けます。まして、当事者の子どもからみれば、夢も希望もない状況ではないでしょうか。これを正していくのは政治の責任だと思います。

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 25日には、知事に対し「第5次の雇用・経済対策」を申し入れましたが、ここでも深刻な高校生の未就職問題の対応策として、県自身が福祉・教育・医療・介護などの公務公共部門の雇用創出をすること。就職できなかった場合には、緊急訓練で月10万円の支給の制度を創設するよう求めました。

 応対した内堀雅雄副知事は、「8月にも企業訪問などを始めているが、高校生の就職支援の座長としても、検討をすすめていきたい」と延べました。

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 ところで、最上県委員は申し入れの冒頭で、「新政権が誕生して核密約問題でも核兵器廃絶について大きな変化が起こっている。足元の県政も変化を期待している」旨を述べましたが、内堀副知事も「国の雇用基金についても、活用の仕方を柔軟になるよう国に求めたい。また、県としてもより効果が上がるようにしていきたいと」と応対しました。

2009年09月23日

エネ協審議で「保安院は不安院か?」の声が                                                              各団体からの要望聴取会/エネ協/議運

 連休前の先週は、9月県議会が目前ということで県庁内は慌しい日々でした。14日は県の新長期計画の検討委員会、15日は母親連絡会の県交渉、16~17日は各団体からの要望聴取会、18日はエネルギー政策議員協議会と議会運営委員会が開かれました。

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      【15日、県母親連絡会の県交渉】

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【16~17日、医療関係者、障がい者団体や患者会、私学団体、JAや県漁連などから要望を受ける県議団】

 5月に設置され私も委員に入っている県の新長期計画の検討委員会は、まとめの段階に入っています。この間、私は将来の人口減問題、産業構造(農業や企業誘致)のあり方、今後5年間の計画を実行するための指標の提示などについて意見を述べてきました。

 県がまとめた「中間まとめ案」には、パブコメによる県民の意見、市町村からの意見、そして議会の私たちの意見などが一定盛り込まれたものとなっています。今後は、9月県議会の審議を経て、正式には12月県議会に示される予定です。
 
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  【18日、保安院や東電に質問する宮川県議。傍聴する藤川県議と私】

 ところで、エネ協(宮川県議)が18日に開かれました。今回は、02年8月に東電の不正問題が発覚し当時の県議会が国に提出した10項目の意見書を検証しようというものです。

 これはプルサーマルの導入にすすめたい自民党や東電側のねらいを含んでいます。今回は、プルサーマル問題と県の「中間まとめ」の2項目は除かれ、残る8項目について協議しました。

 県議会事務局がとりまとめたこれまでの経過が説明されたあと、原子力保安院と東京電力からそれぞれ02年以降の取り組みについて説明を受け、意見交換をしました。

 保安院に対しては、経産省内にある規制機関の保安院と推進機関のエネルギー庁との分離問題に質問が集中。保安院は「我々の現体制で100%検査せよというのはムリ」と答弁したので、質問した自民党県議や議長があわてて、「内閣府に原子力安全委員会をおいてダブルチッェクしているから大丈夫だといえばいい」と答弁の仕方まで指南するあり有様。保安院は、指摘されて答弁を修正しました。

 明確な分離さえしていないのに、こんな答弁をさせるのは明らかにヤラセです。しかも、傍聴していた議員席から「これでは保安院でなく、不安院だ」この声が漏れるほど。保安院のあまりにも安全軽視の無責任な態度にはあきれまし。

 宮川県議は、東電に対し「電力関係メーカーからのいわゆる“天上がり”は、かつて半数いたとされているが、現在はどうか」と質問。

 保安院の本庁については答弁がなかったものの、第一原発や第二原発にいる出先の担当官8名のうち半数は、メーカーからの中途採用であることが明らかになりました。

 これは、国と東電など電力メーカーとの深い癒着構造の体質が、今も変わっていないということでしょう。東電の表面的には不正事件を反省しているかのような答弁にごまかされてはならないと思います。

 宮川県議が東電をただしたように、最近のあまりにも初歩的なミスを起こしている事例を見るにつけ、むしろ「安全安心」への関心は、保安院と同様に薄れているのではないかと感じました。おそらく、今回のエネ協のやりとりを聞いた多くの人が、同じような印象を受けているのではないでしょうか。

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  【18日開かれた議運で、9月県議会の日程が決定。お昼のNHKTVニュースから】

 9月県議会は、18日の議運で9/29~10/15までの17日間と決定しました。連休明けの24日からは、9月県議会へ向かってさらに忙しくなりそうです。

三春の田んぼアートと小松祝正さんの個展へ                                三春・船引方面へドライブ

 21日、息子夫婦は会津方面へドライブへ出かけたので、私たち夫婦も個展の案内を頂いていた小松祝正さんの絵画展に出かけました。

 途中、三春町の田んぼアートを見学。滝桜と右下には三春駒を描いています。郡山方面から三春ハーブガーデンのそばを通り、三春の中心街へ向かう旧道沿いにあります。

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         【「三春滝桜」を描いた田んぼアート】

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 ハーブガーデンから車で2~3分の所です。田んぼのそばに三春の旗とやぐらが組まれているのですぐわかります。それにしてもみごとですね。

            ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇
 
 さて、小松さんの個展は、船引小学校のそばにある文化センターで開かれました。22日までの開催だったのでもう終わりましたが、こちらは第15回記念個展でした。

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          【100号の「小沢の桜」を描いた小松祝正さんと共に】

 100号の大きさの「小沢の桜」がひときわ目を引きました。今回は、阿武隈山系の民家や県内の山湖だけでなく、中国の奥深く入って描いた自然の風景画など約100点を展示。光が差し込む風景画をみていると不思議とエネルギーがわいてきます。

 繊細さと大胆な構図、旺盛な制作数などが評価されたのでしょう。今年8月、小松祝正(のりまさ)さんは、日本美術評論家連盟より「2009年日本美術評論家大賞」と「2009年現代人気美術作家年鑑グランプリ」を授賞されました。
 2010年の年鑑に掲載されるそうです。心よりお祝いを申し上げます。

 「小沢の桜」の名所が、会場から近いというので行ってみました。後方に見える山は、船引の移ヶ岳(標高994m)です。ついでに、移ヶ岳の登山道入り口にも足をのばしてきました。

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        【「小沢の桜」と後方にみえる移ヶ岳】

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   【映画「はつ恋」のロケ地として有名に。風情のある桜とほこらでした】

2009年09月22日

中田の秋蛍・柳橋歌舞伎、敬老会など                                   シルバーウィークの初日は、地元の秋のイベントへ

 シルバーウィークとよばれる大型連休の真っ最中、でもあっと言う間にすぎていきますね。わが家では息子夫婦が来て、一緒に墓参りをしたり、それぞれにドライブにでかけたりしましたが、初日は、地元中田町の秋のイベントがあいつぎました。

 19日は敬老会、20日は海老根和紙の”秋蛍”と柳橋歌舞伎。どちらも江戸時代から伝わる伝統文化です。秋蛍と柳橋歌舞伎を往復しながらの参加でした。写真集でお届けします。

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 【たくさんよせられた作品が田んぼのあぜ道に並べられ、夜には幻想的な“秋蛍”に】

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【第7回目の今年は、伝統の海老根和紙の障子がメイン。点灯式で灯りがともされ「愛」の文字がくっきり浮かび上がると、会場から大きな歓声と拍手が・・・】

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【おいしい豚汁を準備中の海老根地区の女性たち~私も少しだけサトイモむきのお手伝いを。夜は肌寒くなるので、参加者には温かい豚汁がなによりのごちそうです】

 柳橋歌舞伎は、今年30周年の記念公演でした。開会式では、地元議員として壇上から紹介していただきました。

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  【一の谷ふたば軍記 熊谷陣屋の場(柳橋歌舞伎保存会)】

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            【舞台そでから役者さんの演技が、こんな風にみえます】

2009年09月16日

「赦しの花 あさがおの花」の種を取り寄せ                          みごとな花を咲かせた坪井さん

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 暑かった今年の夏、郡山市内で、戦後中国から日本人兵士が持ち帰ったというあさがおの種を取り寄せ、みごとなあさがおの花を咲かせていることが話題をよびました。

 このあさがおの花を種から育てたのは、市内に住む坪井さんです。坪井さんは、昨年まで30年以上にわたり小学校の用務員をされ今年退職。今は市内の公民館で嘱託として働いています。

 坪井さんは、2年前の12月、明治大学で開かれた「南京虐殺事件」について国際シンポに参加した際、「赦しの花 あさがおの花」-撫順の奇蹟ーの絵本と出会いました。

 この絵本は、第二次大戦後、中国東北部にある撫順戦犯管理所に収容された約1,000人の日本兵士のエピソードを描いたものです。

 日本人兵士のほとんどは、「起訴免除」で釈放されて帰国が赦(ゆる)されました。そして、帰国の際に渡されたのが小さな紙包みに入ったこのあさがおの種だったのです。管理所の職員の人たちが「今度、中国に来るときは、銃ではなく花を持って訪ねて来て下さい」と言ったそうです。

 日本に帰国した元兵士たちは、種をまいて花を咲かせ、その後再び中国撫順の戦犯管理所を訪れて種を届け植えました。その管理所の庭は、今もこのあさがおの花でいっぱいになっているといいます。

 このエピソードを描いた絵本を読んだ坪井さんは、九州から種を取り寄せ、昨年、勤務していた小学校の庭で200本の朝顔の咲かせて、コンサートや合唱、絵本などを展示し「命の朝顔まつり」を開きました。

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           【ルコウソウ】

 今年は、勤め先の富田公民館があるフェンスのまわりいっぱいに、数10種300本の見事なあさがおを咲かせ、「朝顔まつり」のイベントを開催し、「赦(ゆる)しの花」の中国と日本語の朗読会、朝顔に関する絵本や写真、うちわ、のれんなどの朝顔グッズを展示しました。

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        【ヘブンリーブル~葉っぱがハート型です】

 公民館周囲をさわやかに彩る赦しの花(満州アサガオ)とヘブンリーブルー(どちらも葉がハート型)、フライングソーサー、パーリーゲート、ルコウソウ、いのちの朝顔などのめずらしい朝顔を見に、連日多くの市民が公民館を訪ねてくるそうです。この日も夫婦でこられた方が写真に納めていました。

 なお、坪井さんは今週19日、東京の仲間と共にこのエピソードのある中国撫順に出発する予定です。

2009年09月15日

ようやく、あぶくま養護学校の校舎が増築されます。                        県が9月補正予算に計上                           

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            【校舎増築が予定されている県立あぶくま養護学校】

 今月9日、9月定例県議会に提案する補正予算案が発表されました。9月補正の総額470億円のほとんどは、国の経済・雇用対策を受けたものです。

 麻生内閣の下で今年春に追加された国の補正予算には、高速道路料金1,000円などのバラマキもありましたが、地方にとってはよいものも含まれていました。

 県は、国の補正を受けて、6月にも雇用対策を中心に補正予算を組みましたが、今回はその残り分を計上したものです。県は、学校耐震化や教育環境整備をすすめるとして「あぶくま養護学校」の校舎増築費約6億3,600万円を計上しました。

 建物は、軽量鉄骨の3階建てで18教室と職員室などが予定されています。現校舎の北側につなげる構想のようです。

 私の地元にある県立あぶくま養護学校は、ここ数年前から児童・生徒数が増えて、教室不足が大問題になっていました。私は、これを2年半前の07年2月県議会で取り上げましたが、その後、何度県を質しても一向に具体化されず、今月2日の政調会でも再度確認しても、「計画はない」と答弁していたのです。

 それが、一転して9月補正に計上されびっくりです。早速、発表の翌日に学校や保護者を訪問しお知らせしたところ、みなさんからも喜びの声がよせられました。

 なお、校舎の具体的設計に関しては、予算に限りがあるとはいえ、学校側ともよく話し合い、障害のある子どもたちにふさわしい、よりよいものを建設してほしいと思っています。

 

2009年09月13日

9月県議会に向けて知事申し入れ

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 7日、9月県議会に向けて会派の申し入れをしました。今回は、総選挙の結果、民主党中心の新政権が誕生することからそれをふまえて、来年度編成のあり方などについて申し入れました。

 今回は、特に高校生の求人が半減していることから特別な対策を求め、さらに民主党が総選挙で公約に掲げていた雇用、医療・福祉、子育て支援などの具体化を国に求めたところです。

 他に、新型インフルエンザ対策、原発・環境問題では危険なプルサーマルの導入をしないよう強調しました。

2009年09月02日

高校生への求人半減~政調会で県が説明

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 2日、県議会各派による9月県議会に向けた政調会が開かれました。9月補正の予算規模は、470億円程度になる見込みです。

 麻生政権の下で組まれた国の追加経済対策を受けたものがほとんどで、新型インフルエンザ対策や厳しい経済・雇用対策、福祉施設の耐震化などの基金造成です。

 そして、修学困難な県立・私立高校生に対する「授業料減免」や、低所得者への資金貸付原資補助や失業者への住宅確保支援をします。

 その一方で、津波・地震、武力攻撃などの緊急情報を、衛星通信で国から市町村へ伝達するシステムを市町村に10/10で補助します。「J-アラート」と呼ばれるこのシステムは3億円。北朝鮮の弾道ミサイルを感知するものです。

 それにしても新規高卒者の求人は極めて厳しく、昨年の半分以下とは驚きました。来春卒業予定者のうち6,324人(30.5%)が就職希望者。なのに求人は1,887人分しかきていないので、県は独自に職場実習訓練を行なうとしています。

 ところで8/31、県のエネ検の幹事会を開いて内閣府とエネ庁から原発と核燃サイクルの説明を受けましたが、原発にいっそう比重を移す国の姿勢があらわになりました。

 やりとりを傍聴した私は、県側の質問内容がよかったと評価し、今後も有識者等の意見も聴取し十分な検討を重ねるよう求めたところです。