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2009年10月29日

封切りされた映画「沈まぬ太陽」への思い

 山崎豊子原作の映画「沈まぬ太陽」を早速みてきました。25日の朝、ラジオを聞いていたら、この映画の主演渡辺謙が、この映画にかけた熱い思いを紹介していて、この日が封切りだとわかりました。

 そして、午後3時ごろたまたま駅前の映画館近くを通たので思い切って飛び込んだら、ちょうど3時からの開演!ラッキーでした。封切り日にみたのも初めてですが、3時間半たっぷり見ごたえがありました。

 1999年6月に発刊された山崎豊子の原作本は5巻まであります。そのうち4巻までは読みましたが、最後の5巻だけ残っていました。今、映画のシーンを思い出しながら読んでいます。

 実は、日航ジャンボ機が群馬県の御巣鷹山に墜落した8月12日の1週間前くらいに、私の両親の面倒みるため同居することになり、私の家族は長野県から引っ越してきたばかりでした。

 その当時のさまざまな思いと重なって、私にとって日航機墜落事故は忘れられません。お盆の12日にこの事故が起き、歌手の坂本九さんを含め520人の命が奪われました。

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 今、鳩山政権が日本航空への公的資金の導入を検討していますが、日航のずさんな経営体質は、この原作にも描かれています。今年2月、福島空港から日航が撤退したのも、単なる原油高騰による影響というよりも、きっかけにすぎなかったのです。その点でも、この映画化はタイムリーです。

 今週の赤旗日曜版には、若松節朗監督へのインタビュー記事が掲載されています。赤旗もこの機会にどうぞご覧下さい。


2009年10月28日

生活保護行政の充実をと生健会が県交渉                             高校生に働けというのですか?

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 27日、県生活と健康を守る会が、深刻な雇用・失業者の最低限のセーフティーネットを守るための12項目について要望し、県の見解をただしました。

 この中で、生活保護の開始が、「住まいを確保した時から」と県が指導していたことは誤りだったことが明らかになりましたが、これが是正されていません。

 国は、福島県のような誤った対応をしないよう、今年3月18日付で厚労省の課長通知を出しています。県は、誤りを率直に認め市町村を指導すべきですし、この誤った対応によって開始が遅れた方への差額を支給すべきです。

 また、生活保護世帯の高校就学費のうち、授業料の他にかかる教材費などは一定加算されるようになりましたが、高校で必要とされる教育費の半分程度しか補てんされないとのこと。

 まして、修学旅行費は約20万円かかるといわれているのに、一切支給されません。これを対象とすべきではないかと質問がありましたが、担当者からは「貸付は受けられる」とか「アルバイトなどで働いた分は収入認定からはずされるようになっている」などと説明。

 参加者からは「借金させたり、高校生には働けということか」と厳しい批判の声があがりました。本当に驚くべき生活保護行政です。

 新政権になってようやく日本の貧困率が出ましたが、どの子どもも教育を受ける権利、学ぶ権利を保障する政治に変えること。県もこうした立場から対策を講じるべきです。


来年の参院選の選挙区候補 岩渕友さんと宣伝

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 来年の参議院選挙の福島選挙区(定数2)の共産党の候補者が決まりました。現在、民青同盟県委員長の岩渕友(いわぶち・とも)さん(33歳)です。

 岩渕さんは、この間、青年雇用フェスタやハローワーク前でのアンケート活動、カニコー署名など、青年の雇用問題などを中心に活動してきました。

 青年の悩みや苦しみに寄り添い、それを県や県議会に対し、意見書を提出したり懇談を行うなどして直接青年の実情を訴えてきました。特に、昨年秋の金融危機があってからは、「雇用問題は国の問題」といっていた県や県議会議員の認識を大きく変えています。

 26日には、立候補表明後初めて郡山入りし、私のニュースのインタビューに応じてもらったり、夕方の雨足が強くなる中でしたが、市内3ヶ所で街頭から決意を述べました。

 ちょうどこの日から、政権交代後初の臨時国会が開会されました。鳩山政権は、「生活保護の母子加算」を12月1日から復活するものの老齢加算はしないとか、選挙中に公約していた「労働者派遣法の改正」や「後期高齢者医療制度の廃止」を先送りしようとしています。

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           【郡山の党事務所で】
 
 岩渕さんを先頭にさまざまな要求を国会にもちこみ、鳩山政権に実現を迫りたいと思います。来月11月8日には、東京で国民大集会も予定されています。

2009年10月25日

後援会で裏磐梯へもみじ狩り                                       新婦人郡山支部フェスタ

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 土・日は、後援会のバスツアーや新婦人フェスタに参加し秋の1日を楽しみました。ラビスパの送迎バスは、補助イスも出す満席。ちょうど裏磐梯は紅葉の真っ盛りでした。

 温泉につかったり、バーベキューでお腹を満たしたあとはお楽しみのゲーム。ゆっくりとみんなでくつろぎ帰りは私も久々のゴールドラインを通って帰ってきました。

 私も会員の新婦人郡山支部のフェスタで、県議会報告をさせていただきました。
  
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【新婦人県本部提出のヒブワクチン接種化を求める意見書が、全会一致で採択されたことを報告】

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    【舞台では各班からのさまざまな出し物が。南京玉すだれを披露した班のみなさん】

2009年10月19日

松川事件60周年記念全国集会                                    松川のたたかいは福島県と全国のたたかいの原点

 
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     【元被告を代表し鈴木信さんが挨拶。「あと数ヶ月で90歳です」に大きな拍手が】

 17~18日、松川事件60周年全国集会が福島大学で行なわれました。開会第1日目は、大学弁護士が主催者挨拶を行ない、福島大学の今野学長が歓迎挨拶、当時の弁護団の1人だった松本善明元衆議院議員、元被告を代表して鈴木信さんが挨拶しました。

 記念講演は、伊部正之福大名誉教授が「松川資料室からの報告」を、大塚一男主任弁護士が「60周年に思う」と題して講演されました。

 参加者は、2日間で1,200人を超え、ボランティアのスタッフを含めると1,500人。3つの会場に分散してもどの会場も満杯状態。用意した資料も大幅に足りなくなるほどでした。

 福島県の松川事件は、下山、三鷹事件と並ぶ列車転覆事件です。高揚期にあった国鉄労働組合や東芝労組の組合つぶしと共産党弾圧をねらった謀略事件でした。

 1949(S24)年8月17日、列車が転覆され運転手ら3人が死亡。その約1ヶ月後の9月22日、国鉄労組・東芝労組員幹部ら20人を4回にわたって逮捕。

 しかし、20人の被告が獄中から真実を叫び続け、作家の広津和郎さんをはじめ松本清張さんも支援に加わるなど全国に支援の輪が広がり、14年に及ぶ裁判をたたかい、63(S38)年9月12日、「全員無罪」を勝ち取りました。ところで、真犯人は未だ解明されず闇に葬られたままです。

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              【挨拶する松本善明元衆議院議員】

 松本善明さんの訴えは、あらたに真犯人を追及する迫力に満ちていました。それは、松本弁護士あてに、真犯人と思われる人からの手紙を受け取っているからだけでなく、福島県内と国会の司法機関、アメリカの公文書など松川事件にかかわる一切の資料を全面開示させれば真実がみえてくるはずと述べ、政治も時代も大きく変化している今だからこそとの決意に、会場は大きな拍手で応えました。

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 2日目は、2つの分科会に分かれました。元被告の鈴木信さんご夫婦と阿部市次さんの妹さんが当時のようすを発言されましたが、家族の思いをじかに聞いて涙がこぼれました。その家族を全国の支援者が温かく支えていたこともよく分かるお話でした。

 会場では、この方も松川運動に係わっていたのかと驚く出会いが何人もありました。松川の裁判に学び、松川の運動に学んだと言われるように、あらゆる運動の原点に松川のたたかいがあることをあらためて知った意義深い集会でした。

2009年10月17日

藤川県議が補正予算に反対討論                                        新婦人提出の細菌性髄膜炎ヒブワクチン接種化を求める意見書が採択

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        【反対討論する藤川県議】

 15日に閉会となった9月県議会。最終日に藤川県議が9月補正予算と県の建設事業に追加の市町村負担を求める議案の2議案に反対し討論しました。

 補正予算には、学校耐震化やあぶくま養護学校の増築、新型インフル対策など県民から待たれていた予算が計上されていますが、その一方で、県の大型事業のトラハイと小名浜人工島建設には9億円もの補正予算も計上されました。

 藤川議員は、人工島建設構想について歴史的変遷を明らかにすると共に、取り扱い貨物量からみても必要性も緊急性もないことを強調し、優先すべきは高校生の就職支援ではないかと指摘しました。

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        【意見書7件に全員起立し「採択」に】

 このあと議案や請願・意見書の採決が行なわれました。意見書7件が全会一致で採択されましたが、この中に共産党のみの紹介で新婦人から提出された「細菌性髄膜炎Hib(ヒブ)ワクチンの定期接種化を求める意見書1件が含まれています。

 今回、自民党平出政調会長が共産党のみの意見書であっても内容からみて採択とすべきと党内を説得し、また民主党がいる県民連合にも働きかけて採択となったものです。これはめずらしいことです。政権交代がもたらした県議会の変化の1つでしょう。

トンネルじん肺基金の積み立てと専門医師の確保を                              知事と議長へ要望

 第20回なくせじん肺全国キャラバン県実行委員会が、13日県庁を訪れ、知事への要望書を手渡し県交渉を行ない、県議会議長にも申し入れを行ないました。

 県庁を訪れたのは、トンネルじん肺患者でつくる建交労農林支部の組合員のみなさんです。この行動に私も同席しました。

 長いたたかいの末、06年7月~07年3月にかけて東京・熊本・仙台・徳島・松山地裁で国と和解勝利。そして、07年6月、原告と国の関係省庁との間で、粉じん測定を義務付ける省令を制定するなどの合意書が調印されました。

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 県もかつては土木部だけの対応でしたが、今回は大きく変わりました。工事を発注する土木部だけでなく、保健福祉部、生活環境部、商工労働部の関係課長が出席し答弁しました。

 組合員のみなさんは、じん肺被災者救済の「トンネルじん肺基金」の創設を国とゼネコンに求めることや、給付金額を労災補償と同額にするなど石綿被害者の救済範囲や救済内容の充実を、トンネル工事現場の視察の協力してほしいと要望。

 この交渉で分かったのは、じん肺や石綿被害者だと認定する専門医が不足していることでした。県内にはいくつかの病院が指定されているものの、職業病のじん肺患者を見分けられる医師は少ないというのです。
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       【佐藤憲保県議会議長へ要望】

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 これでは、国が救済すると言っても、認定されないことにはその道は開けません。議長には私からこの点を強調しておきました。裁判で勝利しても、まだまだ課題がいっぱいです。

 

2009年10月12日

裏磐梯へドライブ                             諸橋近代美術館のピカソ展へ

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 この連休は、団体の来賓挨拶がありましたが、それ以外は空いていたので、ちょうど、諸橋近代美術館がピカソ展をしているというので夫と裏磐梯へドライブしてきました。

 ピカソは数点しかなかったのですが、館内を音声ガイドで解説を聞きながら、じっくりとこの美術館のメインのサルバドール・ダリまで鑑賞していると結構足が痛くなりました。しかも疲れて途中で休んだら、猛烈に眠気が襲ってきて困りました。(議会の疲れが出たのかも。議会は来週まであります)。

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   【諸橋美術館からは、裏磐梯の山が一枚の絵のように見えます】

 紅葉が始まっていましたが、これからが本番です。喜多方へも足を伸ばし、ラーメンも食べてこちらは満足!

2009年10月11日

二本松霞ヶ城で「薪能」上演

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 10日、二本松の霞ヶ城内を会場に野外で上演された「薪能」を観劇してきました。夕方4時に開演し7時まで。寒くないよう厚手の上着やひざ掛けを用意したのですが、風がつめたかった。

 それでも夕闇が迫り薪の炎が燃え上がると、なんとなく寒さが和らぎました。今回特に興味を持ったのは、安達ヶ原の鬼婆の伝説の地元で「黒塚」が上演されること。また、女流能の第一人者富山禮子氏の二本松公演は、今回で最後とのこと。

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                【最初の演目、杜若(かきつばた)の上演】

 幻想的な雰囲気に包まれた中で、舞台では主の女性が鬼婆となって現れます。それを僧侶2人の祈りで退散させるというものです。

 小学生の頃は、バス旅行で安達ヶ原あたりを通る度に、バスガイドさんがこの鬼婆伝説を話してくれましたが、ちょうど夕方頃にこの話を聞くと、少し怖くなったことを思い出しました。

企画環境委員会の審議                                                 県消費者センターを視察

 9~10日は委員会審査で、初日は生活環境部の審議でした。私は本会議の質問でふれられなかった、地球温暖化対策のうち、原発からの温排水の影響について県の考えをただしました。

 原発については、私も保安院を経産省から分離することを求め本会議で質問したところですが、他の県議が改めてただすと担当課長と部長の答弁が微妙に違うことが明らかになり、きちんと分離することが本県の立場ではないかと確認する場面がありました。
 
 ところで、国会で消費者庁が発足したことを受けて、本県でもさらに体制を拡充していくことが示され、この内容について質問しました。そして、委員終了後、古川県議と共に、県庁のそばの県自治会館1Fにある「県消費生活センター」を訪ねお話を伺ってきました。

 これまでも本県は、他県と比べて消費生活センター活動は頑張っている県です。国が消費者庁を設置したことで、さらに担当課をこのセンターに併設して県民の相談に応じています。多重債務相談や振り込めサギなどの相談には、弁護士や行政書士などの専門家が応対しています(要予約)。また相談内容によっては、他の部局と連携して対応しているとのこと。

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 また、ここは国のホットラインと同じ番号でつながる全国5ヵ所のうちの1つです。これとは別に直通電話は、024-521-0999、時間は9:00~18:30までです。詳しくは福島県のホームページをご覧下さい。
 
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        【国のホットラインと同じ電話番号で受付】

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        【来所者の相談ブースです】

2009年10月10日

青年雇用フェスタ実行委                       議長へ高校生の就職支援や学費無償化の意見書提出を請願

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 6日、請願提出の締め切り日、青年雇用フェスタ実行委員会のメンバーが意見書提出を求め、この間の署名を添えて議長へ請願書を提出しました。

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 昨年12月にも青年雇用問題で議長へ申し入れをしている青年のみなさんは、今回も県庁内で記者会見をしたあと各会派回りし、佐藤憲保県議会議長と面談。

 マスコミが多数つめかけた中、議長は「9日に、私も出席する地方6団体で国へ要望するが、高校生や青年の雇用対策についても要望したい」と応対しました。

 しかし、紹介議員は共産党だけ。意見書そのものは、継続扱いとなる見込みです。

2009年10月08日

9月一般質問で登壇                          「生徒1人当たりにかかる教育費負担の実態調査をする」と答弁

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 7日、一般質問の2日目の3番目で登壇。私は、新政権の誕生について知事の認識を質問したほか、新規高卒者の就職問題、子どもの貧困問題と教育費の負担軽減、大型事業の小名浜東港建設の中止、県の温暖化対策と原発問題などを質問しました。

 今議会は、鳩山新政権誕生を受けて県や知事の考えをただす質問が相次ぎましたが、私も冒頭、国連での鳩山首相がCO2を25%削減を公約したことや、核廃絶を表明したことは評価しつつ、マニフェストの「悪い」部分についても言及。

 すると議場内の自民党席や民主党席からは、そのたびにヤジや声援が飛び交ってにぎやかでした。

 ところで、高卒未就職問題は、求人の3/1しかない大変深刻な状況です。県に対し、もし、就職できなかった場合は月10万円の訓練費を出すよう提案。私の試算では、1,000人へ支出しても年に12億円あればできるはずと指摘。

 その財源は、小名浜東港の今年の9月補正までの44億円の県費投入を中止すれば財源はあることも示しましたが、総務部も土木部も必要な事業だとあいかわらず繰り返すだけです。

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 さらに、教育委員会へは、子どもの貧困問題の観点からスクールソーシャルワーカーの増員、教育費負担解消、あぶくま養護学校の教育不足と通学区問題の解消への考えなどにについて質問。

 県立高校生1人あたりにかかる教育費負担の実態調査を求めたのに答弁しなかったので、再質問でただすと、教育長は「実態調査はしない」と拒否。

 私が再々質問で、「ひどい答弁ですね」と言ったら、自民党や他党県議からも「それはひどいぞー」と声援が飛び、議長から「静粛に」と注意がでたほど。

 そして「県立高校生の授業料以外の諸経費、PTA会費など初年度経費は40万円もかかっている。少なくとも実態調査はすべきではないか」と追及すると、ようやく教育長は「何らかの形で実態をつかむよう検討する」と答えました。

 9月県議会の本会議のやり取りをみていると、どうも県政は、政権交代の新しい波も、県民の雇用や貧困の広がりなどに、ほとんど関心がないとの印象を受けます。

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      【質問のあと傍聴されたみなさんへ挨拶】

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 【本会議が終了したのは、5:30pm。傍聴者から頂いたケーキを食べて、ようやく元気に】

2009年10月04日

9月県議会開会                                          県議会の新長計検討委の意見書、議長へ提出                           

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        【29日、検討委員全員で議長へまとめた意見書を提出】

29日から9月県議会が開会しています。開会初日、私も委員になり審議してきた県議会の新長計検討委員会が、このほど検討委委員会としての意見をまとめ議長へ提出しました。

 県は、これと9月県議会での意見もふまえ、12月県議会には県の新しい長期総合計画が提案されることになっています。

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 私も、将来の産業算出額や指標などについても問題点を指摘し、意見も述べてきたところですが、これらが一定計画案にも反映されました。

 今後も、各部からの計画と具体的な数値目標が入った段階でも意見を述べていきたいと思います。ともあれ、検討会が終了してほっとしています。

あぶくま養護学校を視察                                  さらに手狭になった教室、遠い通学区

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 県議会開会前日の28日、あぶくま養護学校を再度訪問し、教室不足の現状と広域の通学区問題などについて実態をうかがってきました。

 私たちは、教室不足を以前から指摘していますが、より深刻になっています。図書室も防音装置がある言語教室もとっくに教室に使用され、幅広い廊下も作業スペースになったり、運動スペースになったりしています。

 あぶくま養護は、通学制の知的障がい児の養護学校です。300人以上が在籍し、そのうち約半数が高等部の生徒です。その高等部の子どもが毎年増え続けているのです。

 地元の小中学校の特別支援学級にいた子どもたちは、高校生になると高等部がある養護学校に入学してきます。しかし、それに見合うだけの障がい児の高等部が県内に少ないことが要因です。

 LD・LDHDなど発達障がい児や、自閉症児などの中には音に敏感な子どももいて、半分に仕切ってある教室を、さらにコーナーで仕切り子どものスペースを確保。

 現場の先生たちの知恵と工夫で対処していますが、障がい児の学ぶ権利や人権を軽視し、見て見ぬふりをしてきた県教委と県の責任は重大だと思います。

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   【ここは、廊下。和菓子メーカーの協力で、菓子箱の組み立ての作業中】

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 【教員だけでも約180人になる職員室は満杯状態。別の部屋に分散し会議の時だけ一緒に】

  その子どもたちは、郡山市内、田村市・船引方面、須賀川・岩瀬方面、二本松・安達方面から広い県中地域が通学区となっています。最も遠いのは、田村・船引方面です。バス停から片道1時間半、自宅からだと2時間近い通学です。

 小中学部はスクールバスで通学しますが、高等部になると自力通学が基本です。いずれにしてもバス停や電車の駅までは親が送迎しなければなりません。

 せめて、各方面に分校を設け、通学時間を短くし、障がい児と保護者の負担を軽減すべきです。そのための財源は、不要不急のムダな小名浜人工島建設を中止すれば充分回せるはずです。

 

2009年10月03日

自治労連定期大会・20周年記念レセプション

 9/26、自治体で働く労働組合の自治労連県本部が、今年20周年を迎えました。住民のための自治体をめざし早や20年です。私の最初の立候補もちょうどそのあたりでした。

 大会で連帯挨拶を述べると共に、夕方の20周年記念レセプションにも参加。久しぶりのなつかしい方にもお目にかかれました。
 
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 第二部では、2人の青年によるミニコンサート。クラリネットやチェロ、電子ピアノから流れる素敵な音色にうっとり・・・。アンコールに応えてくれた曲は「冬のソナタ」で、これも大好評でした。