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2006年11月30日

佐藤雄平知事初の所信表明                      「職員給与引き下げ議案」で反対討論

 29日、知事選後初の11月県議会が開会され、佐藤雄平知事が就任後初めての本会議ということもあり、知事の所信表明が注目でした。

 全体的には、私たちの申し入れ内容も入り、各党の主張を取り入れて無難に打ち出したという印象です。

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 また、談合問題も述べていましたが、具体的にどうするのかはこれからです。なにしろ、これまで自分の選挙で建設業界から支援を受けてきた事実があるので、ここにきちんとケジメをつけられるかどうかがポイントです。


 気になるのは原発政策です。特にプルサーマルについては、「県民各方面からの意見を聞きながら」と述べています。これらを含め、12/6長谷部県議の一般質問で、知事の姿勢を明らかにさせたいと思います。

 今回は、54億円の補正予算が提案されました。このうち、県職員の引き下げ分として6億8千万円の減額が提案され、12月分から実施するためこの日採決。もちろん、私たちは反対で、私が反対討論にたちました。

 今年の公務員給与削減の大きな特徴は、民間企業との対象規模を「100人以上」から「50人以上」に下げたこと。「100人以上」としたのは、1964年の池田首相と太田総評議長とのトップ会談で決められたものでした。

 ところで、県職労出身の社民党県議は、私の「労働組合と合意のないまま強行した」というくだりに、「あんたらにいわれたくない」とヤジを飛ばしました。労働組合は社民党だけのものでないはずですが。

 しかも、与党会派に所属しているせいか討論には立たず、採決時には退席。結局、共産党の2人だけの反対で可決となりました。それにしても社民党が反対討論に立った姿、近年みたことがありません。

2006年11月29日

「公選法違反で県議1人を含む8人が在宅起訴」で議長へ申し入れ

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 きょうから、11月県議会が開会されました。
 ところで、きのう28日の夕方、福島地検は04年の知事選に絡んで、県議1人を含む8人を公選法違反で在宅起訴しました。

 オンブズマンなどの訴えを受けて、県政汚職事件の解明すべき2つ目にようやくメスが入ったといえますが、これも今回の8人起訴で終息の方向だとか。しかも県議は飛田前県議1人だけ。

 私たち県議団は、この事態を受けてきょう29日朝、代表者会議が開かれる前の9時20分ごろ、議長へ申し入れました。

 申し入れは2点 ①10/11議長が出した「潔白宣言」は、白紙撤回されたものとなった以上、あらためて各会派に裏金を受けとった議員の有無を調査すること。 ②検察からの事情聴取を受けている議員の有無を確認し報告すること、です。

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     議長申し入れ後福島TVの取材を受ける

 渡辺議長は「申し入れがあったことは代表者会議で伝える」としながらも、「捜査当局がやらないものはできない」などというので批判すると「1人だけというが、それ以上のことはできるわけがない」と、自ら動くつもりはないようすがアリアリ。議長室出口付近で待ち構えていたマスコミのインタビューを受けました。

 議長はそういいながらもその1時間後、代表者会議の報告を伝え各会派を回りました。自民党からの謝罪があったことなどでした。本会議場でも議長挨拶で触れ、「白紙撤回」の点で謝罪しましたが、本当に議長として責任を果たそうとしているとはみえないのですが。

2006年11月23日

須賀川でシンポジウム「学校安全を考える」

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 23日、須賀川市内で開かれたシンポジウム「学校安全を考える」に参加しました。03年10月須賀川一中で柔道部の部活練習中に、当時中学1年生の女子生徒が意識不明の重症を負った事故と、02年9月県立石川高校で体育・水泳の授業中に、潜水テストで男子生徒が溺死した事故が発生し、いずれも両親が裁判に訴えています。

 昨年、子ども人権を守る福島の会が主催した、喜多明人早稲田大教授の講演会にたまたま参加した際、被害者となった子どものそれぞれのご両親から話を聞いて初めて知りました。
 

 そこで私は、昨年12月県議会の本会議でこの問題を取り上げ県教委に質問。さらに、委員会でも学校が教育委員会に上げた「事故報告書」の改ざん問題を追及。マスコミが大きく報道し、その後全国ニュースでもとりあげています。

 須賀川市議会でも共産党の橋本健二議員と丸本由美子議員が再三にわたり取り上げています。きょうは丸本市議がそのようすを報告。
 
 それぞれの保護者から事故のようすや学校側の対応や裁判支援の訴えがありました。生の話を聞けば聞くほど、学校関係者の耳を疑うような「暴言」と「隠蔽体質」には憤りを覚えます。

 今後、救急車への通報のあり方、危機管理マニュアルの策定などを市や県に求めていくことを参加者一同で確認。なお、このようすは夕方のテレビユー福島でも報道されました。

2006年11月22日

11月県議会への知事申し入れ

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    知事へ2つの要望書を手渡し、野地総務部長へ内容を説明        22日、県議会に向けた「知事申し入れ」を行いました。各会派が定例県議会ごとに行なうのですが、12月(今回は11月)県議会は、来年度予算編成への第一次要望書も提出します。

 長谷部県議と手分けして、2つの要望書を2日間でまとめました。内容は、談合汚職の徹底解明と再発防止策、ムダなトラハイと小名浜人工島づくりの中止を求め、プルサーマルは受け入れないようにと強調。

 

 県民のくらし応援については、子どもの医療費を小中学校卒業までの無料化や認定子ども園の条例案への問題点を指摘したほか、国保税・介護保険の負担軽減、非正規雇用の実態調査などを要望しました。

 新知事へ直接会っての提出をと申し入れましたが、結局従来どおり。副知事も空席のため、やむをえず野地総務部長へ提出となりました。ただし、今回だけに限ることを強く意向を伝えました。

2006年11月19日

「談合」をなくす入札改革のポイント

 福島県に続いて和歌山県、宮崎県でも官製談合事件が発覚。あいつぐ談合問題に解決策はないのでしょうか。 

  先日、県議会の"談合問題"特別委員会が、参考人として桐蔭横浜大学の鈴木満教授を招致しましたが、大変興味深い提案でした。かつて公正取引委員を10年以上、また長野県の入札改革にも携わってこられた方です。

 アメリカにおける談合排除の成功例をあげ、「談合は日本の風土に根ざしたものというのはまちがい」「県民の税金を扱っているという認識が欠如している」などの厳しい指摘。
 
 談合問題が発生したときが改革のチャンス」と強調されたように、今度こそ県庁職員とトップである知事、業界や政治家の『決意』が求められます。長野県では、入札改革の結果「天下り」が0人になったそうです。

 それでも談合が繰り返されるのは「選挙」にあるとズバリ。つまり、建設業界から支援を受けると見返りの公共事業発注となるわけで、政治家知事がこの関係を絶ち切ることができるかどうかです。

 鈴木満教授による<談合をなくすポイント>
 ①談合をすれば損をする仕組みの導入=発注金額の3倍の損害賠償(請求するのはまれ)、3年間の入札参加失格(県は最長9ヶ月)などペナルティーの強化。

 ②談合を発見しやすい仕組みの導入=課徴金減免制度(リーニエンシー制度)~情報提供の早い順に課徴金を全額、半額、3割免除する。
 ③談合しにくい仕組みの導入=一定の能力あれば誰でも入札に参加できるようにし、指名競争から一般競争入札へ。(大手だけにかたよらない方法も入れて)

 ④いい仕事をする業者が報われる仕組みの導入=工事中の検査を厳しくし、工事検査体制の人員を増やす。これは工事品質の向上にもつながる。  
 

2006年11月18日

知事選の裏金受領で県議逮捕?            

 17日は、11月県議会に向けた各部局への政調会でした。この日、「県議の裏金受領問題」で近く県議の逮捕者が出るらしいとの情報が入ったらしく、マスコミからコメントを求められました。夕方6時台のFCTとFTVテレビニュースで各会派の代表者とともに放映されました。

 どうも、知事選挙中にオンブズマンが県議全員へアンケートを実施したと記者会見したことが、東京地検の再捜査を促したらしい。

 私は、「もし逮捕者が出たなら、議長の「潔白宣言」を批判し、今度こそ厳正な態度で臨み議会として厳正な対応をとるよう申し入れる。「議会解散」は、疑惑にフタをしうやむやにするだけ、すぐやるべきことではない。官製談合の疑惑とあわせ、この際徹底してウミを出すことが必要」と強調しました。

2006年11月17日

高校必修科目未履修問題で商労文教委員会                  教育基本法改悪強行採決への抗議宣伝       

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夕方郡山駅前で、教育基本法改悪案強行採決に対する抗議署名宣伝

 議会閉会中ですが、16日午前中「高校必修科目未履修問題」で教育庁を審査する常任委員会が開かれました。

 県内では、高校3年生で15校あり、1単位35時間ですが最高で5単位175時間分も不足している高校もありました。私は、こうした事態を起こした背景に、進学率をあげることにこだわり過度な競争をあおることがあったのではないか、本来高校教育とはどうあるべきなのかなど質しました。


 教育振興総括参事は、「進学率をあげるため」が背景にあったと率直に認めました。
 
 一方、富田教育長に今回の問題の認識を、里見教育委員長へは「人格の完成をめざす」という教育基本法の主旨を生かすべきと指摘したうえで、同様に認識を質したところ、問題発生の背景と教育根本に立ち返って今後検討を加えるとの答弁でした。

 折りしも、きょうは国会で教育基本法の改悪案を、自民・公明が衆議院で与党単独で強行採決の暴挙。

 これに抗議して、県教組が県庁までの昼休みデモ。私は夕方、郡山駅前で県立高教組の先生たちと6時~7時までの1時間、寒い日でしたが久しぶりに署名行動へ参加。明日の夜は市内で集会が持たれます。 

2006年11月15日

 佐藤雄平新知事と控室で初対面

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挨拶に見えた佐藤雄平新知事と控室で懇談

 14日に当選証書を受けた佐藤雄平新知事は、15日初登庁しました。10時すぎに県職員に対する訓示を終えたあと、11時半から県議会の各会派の控室への挨拶まわり。

 私たち共産党の控室にはちょうど正午に来室し、約5分程度懇談しました。長谷部県議は地元の所用があったため代表して私が応対しました。マスコミ各社が全部ついて回っているようで、マスコミに囲まれながらの懇談となりました。

 懇談の中で私から2点要望。1つは談合をなくすトップとしての決意をもつこと。2つは県議会への対応についてで、数の大少にかかわらず各会派を公平に扱うことと、議会での知事答弁回数を増やすことを求めました。

 新知事は民主党の参議院議員だったことから、国会対策では野党の代表として共産党のことで自民党に申し入れたなどの話もしたりして、お互い緊張の中にもなごやかに。握手もしました。

 ところで、12月県議会の日程について方向がきまりました。人事委員会の勧告があるため11月29日開会し、12月14日閉会(正式には議運で決定)となる見込みです。

 ただ、12月県議会に向けた知事申し入れが来週22日ですが、共産党は知事でなく総務部長対応でとの財政課の説明でした。これでは、申し入れの前の新たな申し入れが必要になるかも知れません。

2006年11月14日

小川候補とともに訴えた公約を今後の県政に生かします

 11/12投票で行なわれた福島県知事選挙で、日本共産党推薦の小川英雄候補は38,457票を得ましたが及びませんでした。ご支援いただいたみなさまに感謝申し上げるとともに、選挙中に訴えた中身については今後の県政に生かしてがんばります。

 民主・社民推薦の佐藤雄平候補が49万7,171票を獲得し当選。自民・公明推薦の森まさこ候補は39万5,950票で破れ、県議会最大会派の自民党は県政史上49年ぶりに野党となる見込みです。

 

 今回の知事選は、小川さんを含む5人の争いでした。ところが、マスコミは最初から自民対民主の2大政党の争いをあおる一方で、肝心の県政談合汚職問題では争点なしとする論調を流し、結局小川候補の主張を小さく扱い続けました。この影響はかなりのものだと思います。

 とはいえ、今度こそ県政史上二度も県知事逮捕に至るという汚名をはらし、徹底して談合をなくすための取り組みが求められています。

 あすは、新知事が各会派の控え室をまわり新任挨拶をするとのことですので、まずは、談合をなくすトップの決意と、議会に対しては公平な対応と知事答弁の回数を増やすことを求めたいと思います。前佐藤知事とは違うスタンスとして。

2006年11月05日

中田ふるさとまつり

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11/5ふるさとまつりで獅子舞を踊り終えた小学5年生と6年生の3人と木目沢三匹獅子舞保存会のみなさん。

11/3は文化の日、私の地元では毎年この時期収穫を祝って神社に奉納する秋祭りです。公民館主体の行事もこの時期にあわせ、4日~5日は町民文化祭、きょう5日はふるさとまつりが開催されました。

 今年から、春に新築移転された中田ふれあいセンター周辺が会場です。文化祭では、中田周辺の埋蔵文化の遺跡も展示されました。

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中田の産業の1つ乾燥葉たばこ(かつてはわが家も作っていました)

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右側に展示されているのは中田周辺の埋蔵遺跡)

 また、各町内のテントでは地元農畜産物の直売やバザー、舞台では中田町内各地で今も続く三匹獅子舞の披露、障がい者によるよさこいソーランまで多彩でした。

 

私も秋の陽ざしをたっぷり浴びながら、おいしいけんちんうどんをいただきました。知事選さなかの今、話題も自然とこの問題に。「前佐藤知事にはクリーンだと思っていたけどがっかりした」「県会議員が誰も裏金もらってないなんてうそ」などの声がよせられました。

 ところで、オープニングで来賓挨拶がありましたが、私の次に挨拶した県議は冒頭「県議会に身をおく一員として今回の問題でみなさまにお詫び致します」と深々と頭を下げたのです。

 昨年の補選で当選した彼は民主党ですが、佐藤県政の与党会派だから当然だというのです。でも、唯一はっきりものをいってきた私たち共産党県議団まで一緒くたにする言い方です。

 「知事逮捕」で終わりとせず、県議の裏金受領問題、官製談合問題まで徹底解明を、というのが今回の最大の争点のはず。あとの2つの問題をあいまいにしてはいけません。