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2006年12月30日

「郡山パル」忘年会

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 27日は、劇団前進座友の会「郡山パル」の忘年会が桜通りの「河童」で行なわれました。前進座女優の横澤さんも参加して久しぶりの顔合わせです。

 今年6月、前進座創立75周年記念公演として「佐倉義民伝」と河原崎國太郎さんの踊り「近江のお兼」を郡山市民文化センターで上演。前進座を観る会有志がつくった実行委員会の主催で、私もその一員でした。

 ちょうど1年前に「銃口」(三浦綾子原作)を上演。みんなでとりくんで会場満席に。今年は連続上演で大変でした。上演後私も全国パル会員(前進座友の会)に入会。

 実は、酒を酌み交しながら今年の取り組みは正直気が重かったなどのみなさんの話から、今年前半のことだったと気づきました。後半の談合問題発生があまりにも強烈だったせいです。すっかり私の記憶のかなたでした。

2006年12月28日

息子を失った母の涙

 4年前の夏、白河一小に講師として教員をされていたSさんは、4時間目の水泳の授業を終えプールから上がると間もなく気分が悪いといって倒れ、救急車で運ばれましたが病院に着く前に帰らぬ人となりました。

 私も当時、この事例を本会議でとりあげ、講師の勤務実態をただし、正教員をふやすよう求めていました。

 その後、ご両親から公務災害の申請が提出され審査が進められていましたが、今年3月に出された審査結果は、「却下」。つまり公務災害と認められなかったのです。

 問題は、そのあとです。「再審査」の道があると説明されたご両親は、その場で「お願いします」といいました。ところが、「書類」で申請されなかったため、再審査の道が閉ざされてしまったのです。

 しかし、「文書で提出」との説明はされず、通知文にも明記されていません。役所の感覚では「文書提出」が当たり前でしょうが、一般県民には理解できないことです。

 27日、「納得いかない」というご両親と共に、県の担当部と話合いの場を持ちました。

 話し合いを終えてから、県庁は初めてというお母さんを案内しながら二人でいろいろ話をしていたら、「息子のことが悔やまれる」とお母さんが突然泣き崩れました。

 県との話合いの場では、私の方がこみ上げてくるものを抑えながら県を質していました。それに比べお母さんは、気丈にしっかり意見を述べていたのです。

 廊下の隅で声を殺して泣いている姿に、わが子を失った深い悲しみが伝わってきました。

2006年12月26日

05年度決算審査でも「談合事件をふまえて」と指摘

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出納局への決算審査で、県警制服の入札参加は何社だったのかと質す私。
県は「裁判の審理中であり県は適正とされた」となどと居直ったため、自民党の斎藤議員も「決算なんだから出せないとはとんでもない」と一緒に当局をつめる場面も。

 2005年度県普通会計の決算審査第一日目が25日県庁で行なわれました。最初に総務部長から総括報告がありましたが、この評価について私は3つの角度から質しました。

 1つは、県財政が厳しいという評価です。国の交付税削減による影響は当然です。しかし、これだけが原因ではありません。必要もない大型公共事業の推進が借金を大幅に増やしたという点がふれられていないと。

 2つ目は県民のくらしの実態についてです。小泉「構造改革」路線による庶民大増税が始まり、介護保険のホテルコスト導入などが始まった年であること。

 3つ目は、何よりも今年発覚した談合問題をふまえることです。今回決算を審査する上で特に必要な観点ではないかと指摘し見解を求めました。

 ところが、委員長(自民党)が、「談合問題は関係ない」とさえぎろうとしたため、今度は委員長を説得。結局、それ以上はありませんでしたが、次の監査委員の報告で私の指摘が正しかったことが裏づけられました。

 監査委員長は、「以上が決算審査意見書の概要ですが、今般、県発注工事をめぐる談合事件が発生したことは誠に遺憾であり、今後このようなことが再び起こらないように制度の整備を図り、適正な執行に努められよう厳に求めるものであります」としめくくったのです。

 やはり、言うべきときに言うことが大切なのですね。勇気がいりますが。

県政つくる会が副知事交渉

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 25日、この日2つ目の県交渉は、小川英雄さんを擁立して県知事選挙をたたかった『みんなで新しい県政をつくる会』でした。

 新知事あてに要望書を提出し、内堀副知事と懇談しました。毎年年末の交渉が恒例のようになった感がありますが、交渉の形は違っても、18年前に会が結成されて以降毎年続けています。

 県政談合汚職問題が発覚後、佐藤雄平知事になって初めて。しかし今回も知事は会わず、副知事が応対。ただし、副知事も交代したので、11月県議会で新しく選任された内堀副知事との初懇談でした。

 自治省出身で6年前に福島県へ赴任。生活環境部長、企画調整部長を経て今回抜擢されました。42歳という若さですが、何でもこなすタイプ。

 私たちともなごやかに、しかし肝心なことには慎重にさらりと交わしつつ、要望内容について互いに意見を交換しました。

 談合問題、子育て支援、正教員増、プルサーマル、まちづくり条例などについて要望しましたが、「今後もこれまでの先進面は後退させないようにしていきたい」と述べました。

「県立高校学区一円化」に反対し、教育庁交渉

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 25日、みんなで新しい県政をつくる会、県立高教組、ふくしま民主教育研究センターの3者が連名で、「県立高校普通科全県一学区制に反対する要望書」を教育長あてに提出。約30分の意見交換に私たち県議団も同席。

 県教委の菅野政策監ら3名が応対し、「審議会の方は、未履修問題が入ったので、あと2回(1/19と?)で最終答申される見込み。しかしこれでコンクリートにするつもりはない」と答弁。
 
 その一方で「子どもたちに学校選択肢を増やしてやりたい」「魅力ある学校にすれば集中することはない」などと、悪影響を及ぼすとは感じていないようす。

 

 「学力」重視、「進学率向上」は県民からの要請といいますが、「学区一円化」になれば、子どもたちと中学校、高校にいっそう競争をあおることになります。それは子どもたちにとってよいことなのでしょうか。

 さらに、「貧困」と「格差」が広がっている今、経済的に余裕のない家庭は教育にお金をかけられないと、かつてのように最初からあきらめさせられかねません。

 私は「審議会の答申で終わりとせず、もっと県民の意見を反映できるような機会を増やすこと」を求めました。このようすはマスコミを通じて流されたと思いますが、もっと世論を高めなければ通されてしまいかねません。

2006年12月25日

青年とクリスマス会

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 きょう25日はクリスマス。郡山の青年のみなさんが、私を囲むクリスマス会を企画してくれました。

 11時~2時半近くまで「05年度決算審査」、3時半~5時過ぎまでは、関係団体のみなさんと教育庁や副知事への県交渉など、朝からスケジュールは目いっぱい。

 長谷部県議からしきりにうらやましがられつつ駆けつけ、夜7時からのクリスマス会にギリギリセーフ。

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 手作りのケーキやおかしを頂きながら、県議会のようすを伝えたり、質問に答えたり。こちらからは職場のようすや雇用状況など聞きました。
 
 私の最初の頃の県議選で専従をしてくれた青年は、今はよきパパですし、息子の同級生もいます。来春の県議選を一緒に頑張ってくれるという頼もしい青年のみなさん。楽しいひとときってあっという間なのですね。

2006年12月22日

中小零細業者婦人が県交渉

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 21日、毎年恒例となった民商婦人部の県交渉が行なわれました。福島、郡山、白河、相双地域など県内各地で市町村へ働きかけた内容をもちよって、県の応援をと要望。

 業者婦人は、税法上も妻の働き分が認められない、病気になっても休業補償もない、産前産後の休暇も制度もないなど、男女平等が遅れている分野です。

 要望内容は、県内の中小零細業者婦人の実態調査を。国保に「傷病手当て」や「出産手当」を。国保・介護の減免申請制度を県にも作ってほしいなど、零細業者(9人以下)の婦人の切実さを訴えました。

 秋田県は、業者婦人の実態調査のために45万円(05年)、埼玉県は20万円(04年)を計上。また、予算計上まで至らなくても傷病手当てや出産手当て分の試算をしたのは、県内では矢吹町だけですが、全国では277市町村に。

 県は、いずれも「市町村がやるべきこと」とつめたい回答に終始しましたが、他県でのとりくみの資料を添付したのですから、この際、担当部でまじめに検討すべきです。


 厳しい不況の中でも、商売が好きで体がきつくても「県内のものづくりと経済を支えている」との自負をもって頑張っているお母ちゃんたち。県政がやるべき大事な課題だと思います。

 

2006年12月19日

住民側の大勝利!                                          三穂田町産廃問題が「和解」

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「全面勝利」のうれしい結果

 注目された三穂田町の「産廃処分場の建設に反対し、いのちと環境を守る会」が起こしていた裁判は、19日、郡山地裁で住民側の「全面勝利」となりました。しかも、住民側の要求を丸々飲み込んだ画期的な「和解」決着です。

 2回目の審議でしたが、裁判官から3点の和解内容が読み上げられたのち、双方がこれを確認し結審。その間、ものの10分もなかったと思います。

 裁判官から、「被告は原告に対し、当該地に将来わたって建設しない」とのくだりをじかに聴いて、「すごい文言が盛り込まれた。これで本当に終わった」と感じました。

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後方民家境右側の山林が建設予定地でした(昨年5/10の現地調査より)


 郡山市内の水源地、奥座敷に産廃建設の動きがでてから足かけ4年。昨年3月に「会」を結成し、住民が一致団結し様々な運動に大胆にとりくんできたことが、わずか1年9ヶ月のスピード決着をみたのでしょう。

 

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吉川事務局長(左)、小山田原告団長(中央)、広田弁護士(右)らと互いに喜びあう地元の方々(郡山地裁)


 外で結果を待っていた傍聴者のみなさんに「全面勝利」の旗が示されると、「年末にすごいプレゼントだ」と歓声が。私も何人かの方と喜びの握手を交わし合ううち、涙がこぼれそうになりました。

 記者会見には、多数のマスコミがかけつけ、会の中心にいて勝利へと導いた吉川一男事務局長が進行役をつとめました。このようすは、夕方のTVニュースで大きく放映されました。

 広田次男弁護士は、勝因を3つ。まず、何と言っても「建設反対」の一点で、三穂田町住民が団結してたたかったこと。2つ目は、全国のゴミ弁連の54人の弁護士が代理人になったこと。3つ目は、建設反対を正面に掲げて戦ったことをあげました。

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記者会見場で挨拶する原告団長の小山田さん。右は広田弁護士ら弁護団

 また、原告団の小山田団長(81歳)は、「民主主義の勝利です」ときっぱり。「和解勝利という大きな結果を得たが、それだけでなく、一人ひとりが自分にできることで力を出し合ってみんなで1つのこと成し遂げた。これは、地元にもう一つの宝を残したと思う」とのべ、

 「この間枕元に産廃のゴミを積まれているような毎日だったが、今夜からやっと安心して眠れる」とも。これは参加者共通の想いでしょう。

 地元のみなさん、長い間ご苦労様でした。本当におめでとうございます。 バンザイ!!

まっすぐな眼差し、みんなの希望

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党居住支部の「望年会」に招かれました。ベテランの高齢者が多い支部ですが、今年他県から転居してきた若いカップルが新風を巻き起こしています。

 きょうも赤ちゃんと一緒に参加。サンタさんと同じ真っ赤なつなぎが似合ってとてもかわいらしい。知事選の頃よりひとまわり大きくなったようです。

 握手して声をかけたら、人なつっこい笑顔で応えてくれて、何やらお話まで始めました。全ての赤ちゃんは、私たちの希望ですね。

 つぶらな瞳で見つめるあなたのまっすぐな眼差しに応えられるよう、私もガンバリマス。

2006年12月18日

「こども署名」にご協力下さい

 私たち県議団は、子育ての経済的負担軽減のために、こどもの医療費を中学卒業まで無料に拡大することをめざし、県知事あての署名運動に取り組んでいます。

 署名用紙をダウンロードしてお使いくだされば幸いです。ぜひ、たくさんのご協力をお願い致します。
 来年1月25日、全県から集めた署名を県へ提出する予定です。

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 こどもの医療費無料化については、長年共産党の市町村議員や県議団が、県内の新婦人のお母さんたちと連携してとりくみ、無料化年齢を拡大させてきました。

 そして、2001年、県はついに0歳しか無料でなかった全国最下位クラスを、一気に小学校入学前まで無料に拡大しました。当時全国トップクラスになったのです。

 しかし、現在では、東京の20以上の区が、小学校卒業まであるいは中学卒業まで医療費を無料にしていますし、他県の自治体でも大きく広がっています。福島県でも、ぜひ義務教育終了まで無料にして、安心して病院にかかれるようにしましょう。

 予算は最大で約20億円です。例えば、730億円もかけるムダな小名浜人工島づくりを中止すれば、その財源をすぐにでも回せます。

2006年12月17日

中田で議会報告会

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議会報告のあと、手作りのとん汁を頂きながらみなさんと交流

  11月県議会が14日に終了したばかり。早速、地元中田後援会が議会報告会にとりくんでくれました。 最初に、ビデオ上映がされました。これは、今年私が登場した夕方6時台のテレビニュースを収録したものです。

 原郡山市長のパーティー券問題、佐藤前知事の県政談合事件、政務調査費問題など、私が党県議団長としてテレビ各社にインタビューを受けたり、申し入れの場面のものがほとんどです。
 大きなスクリーンに映し出されたのを見ていると、この間のできごとがリアルによみがえってきました。

 

 この収録は、テレビ各社がほとんど同時刻に放映となるため大変な苦労がいるのですが、仲間の方にお願いして収録していただいています。中田議会報告会が本邦初公開となりました。

 ビデオを簡潔に編集し直しすれば、さらに見やすくなりそうです。私もこのあとの県政報告はとても話しやすかったし、想いもこめられました。高橋善治市議も「談合」問題をわかりやすく解説したり市政報告を行いました。

 また、この日の午後も職場支部にも呼ばれ、県政報告をしました。こじんまりとした懇談会形式もなかなかよいものです。今、あちこちから声がかかっています。

2006年12月14日

議案3件について反対討論

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 左:3件の議案に反対する2人 右:反対討論で登壇

 14日、最終本会議では、11月の補正予算、認定こども園条例案、県が行う建設事業の市町村負担を求める議案の3件に反対し、私が反対討論を行いました。

 補正予算の主なものは、台風などの災害復旧事業費は当然としても、職員の期末手当0.05月分のカット分6億千万円の切り下げなので反対。

 認定こども園は、国が今年10月に通したものですが、公的保育制度を突き崩すことになることから反対しました(もちろん、県独自に30人学級や調理室設置、有資格者の割合を3分の1以上とするなどを評価しつつも)。
 

2006年12月13日

政務調査費の「領収書添付」と旅費の「日当廃止」を                議長へ申し入れ

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 13日10時50分、共産党県議団として議長へ申し入れを行いました。今回は、「政務調査費の領収書添付の義務付け」と旅費の「日当廃止」の2項目です。

 福島県の県議の政調費は1人月35万円。01年に議会内で政調費の見直しをしたのですが、自民党などの抵抗で「領収書添付」は見送られたままです。

 旅費については、02年県職員の旅費条例の見直しにあわせて、定例会とそれ以外の旅費を見直しました。しかし、定例会中の旅費については日当、宿泊費、交通費が全部込みの金額であり、6区分の大雑把な分け方です。
 
 私たちの申し入れには、多数マスコミが取材にかけつけましたが、議長はこれをシャットアウトしました。こんな態度でいいのでしょうか。

 

  県内でも福島市議会の政調費が連日マスコミで取り上げられたり、東京目黒区議会の公明党議員団がこの問題で全員辞職する事態になっています。

 まして、本県は談合汚職問題が起きたばかり。税金の使い道に厳しい県民の目線が注がれている今、議員にかかる経費については議員自ら正すべきだと思うのですが。
 

2006年12月12日

商労文教委員会で非正規雇用問やいじめ問題を質問               教育長が突然「辞任」表明

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 8日、11日は商工労働部、労働委員会、企業局の審議でしたが、「非正規の雇用の増大」について質問。景気は、"いざなぎ景気"を超えたといわれていますが、県内はそうではありません。

 景気がよくなったのは、企業が非正規雇用を増大させたからです。これを指摘すると、県はこの実態をつかんでいないうえ、「若者自身が多様な働き方を望んでいる」などと答弁。
 
 それでも「国民生活白書など政府統計では、20代の非正規雇用の80%以上は正社員を希望している」との調査結果を示したので、県の誘致企業に対しては、正規雇用を増やすよう求めるべきと指摘。

 ところで、11日の教育庁審議では、教育長が突然来年3月で「辞任」することを表明しました。「未履修問題や教員不祥事問題」など一連の問題に責任を取るためとしています。(もちろん、前知事辞任の祭にウワサはありました)

  

 教育庁審議では、すでに高校未履修問題は11月の委員会で質しているため、今回は「いじめ問題」に質問が集中。

 私は、今年の「いじめ」調査で595件と昨年に比べて極端に増えた理由を聞くと、今回は子どもたちへアンケートをとり、子ども自身がいじめと感じているもの全てを集計したとのこと。

 また、文科省が今年40年ぶりに行った教職員勤務実態調査の結果では、月66時間も残業しているため「子どもたちと触れ合う時間がない」「教材研究の時間がとれない」という声がでていることを指摘。

 これについて、県教委の人事担当者は、全く深刻に受け止めていない答弁を繰り返すばかりだったので、これを厳しく批判しました。

 ところで、傍聴していた記者が、「02年厚労省の通達で、残業が月45時間を越すと、脳・心臓疾患の危険が高まるとして企業に改善を求めている。過労死ラインは月80時間」と私が紹介したくだりで、思わず自分の勤務状態を考えてしまった、との感想をよせてくれました。

2006年12月09日

「郡山9条の会」結成の記念講演会

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上:記念講演された太田緑子さん 下:呼びかけ人代表のみなさん、代表して挨拶する名木昭さん

 9日、郡山の9条の会が結成されました。

 結成のつどいはバイオリン演奏で始まり、「アウシュビィッツ博物館」の小渕真理さんもかけつけ、「絶滅収容所アウシュビィッツ」のビデオ上映、そして呼びかけ人代表の太田緑子さんが「私たちの未来に向かって」の講演でした。

 市労働福祉会館大ホールには、250人が参加。呼びかけ人を代表し、名木昭さん(元青色申告会長)が自分の子ども時代の戦争体験などを織りまぜながら挨拶されました。

 また、来賓として県9条の会から吉原泰助さん(元福大学長)、郡山医療9条の会代表が挨拶。大槻9条の会、増子家9条の会が紹介されました。

2006年12月07日

知事答弁が増えた11月県議会                    長谷部県議が一般質問

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 これまで前知事のもとで、知事の議会答弁は、一項目だけ(一般質問)。全国でわが県だけの異例なやり方でした。

 私たちは、これまでも何度も改善を求めてきました。新知事になったことを契機に私は改めて議運で要求したところ、今議会からさっそく知事答弁が増えました。松平知事から続いてきたのですから、実に30年ぶりでしょうか。

 ところで、長谷部県議は6日、談合問題、公共事業のあり方、原発問題、医師不足問題、介護保険、認定こども園などについて質しました。そのうち知事答弁は3項目でした。

  知事は、他の議員への答弁とはうって変わり、緊張した面持ちで答弁。特に再質問への答弁では、「今回の選挙では建設業界からの献金は一切受けておりません」と述べただけで、それ以前のかかわりを意識的に避けました。

 さらに、プルサーマルについても「県議会や県民、関係市町村の意見を聞いて慎重にすすめる」というだけでは、どちらともとれます。

 前日には、東電が海水温度設定を1度低くしていたというデータ改ざんを18年間隠していたことが発覚。長谷部議員は当然この問題をただしました。さすがに知事も推進するといえなかったのでしょう。

 ところで、代表質問や一般質問の冒頭で、ほとんどの議員が「知事、当選おめでとうございます」と祝辞を述べたのにはあきれます。最初の議会からこうでは、自民党まで含めて早くも「与党宣言」したとしかみえないのですが。

2006年12月03日

宮崎県知事も談合がらみで辞職                     これほど長引いたのはなぜ?

 今年は、福島県、和歌山県、そして宮崎県と続き、さながら日本は「談合列島」です。ところで、福島県と和歌山県は、知事が辞職し、知事選となっていますが、宮崎県の場合は知事が居座り続け、議会から不信任をつきつけられてようやくきょう辞職を表明。

 3県に共通しているのは、共産党以外は知事のオール与党議会だということ。ただ、宮崎県には共産党県議の議席が空白になっていること。(12/3付けしんぶん赤旗でも解明)
 
 福島県は共産党は私たち2議席ですが、もし、この議席がゼロだったら、宮崎県のように佐藤前知事がまだ辞めず、県民の批判を受けていたかもしれません。

 オール与党議会では、まともなチェック機能も議論もすすないことは明らかではないでしょうか。来年の県議選でぜひ5人以上にしたいと思っています。お力ぞえを。

 

「郡山9条の会」が12/9に結成のつどい

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わが家の掲示板でもお知らせしています

 郡山市内ではすでにご紹介したように医療生協9条の会、増子家9条の会、大槻9条の会など活動を始めていますが、市全体の9条の会は長い準備期間を経て、ようやく今週12月9日に結成されます。

 結成総会は、12/9(土)午後1時30分開会、会場は市労働福祉会館3F。入場は無料です。
 太田緑子さんが「わたしたちの未来に向かって」と題して記念講演します。

 よびかけ人は、県9条の会の太田緑子さん、元市長の青木久さん、前市助役の小針貞吉さんをはじめ元市議会議長、医師、教員、牧師、文化人など郡山を代表する26人の方がたです。

 どなたでも自由に参加できます。みんなで参加しましょう。

 

2006年12月02日

郡山医療生協9条の会が2周年集会

 2日の午後、医療生協9条の会が結成2周年を記念して集会が開かれ、川端純四郎氏による「教育と憲法」についての講演を聞きました。

 川端氏の話は何度も聞いていますが、安倍政権が発足し教育基本法改悪案が、来週参院で与党だけで強行採決されようとする緊迫した事態を迎えている今、これらの不安や今後の闘いにズバリ答える明快なお話でした。

 以下、お話の概要を紹介します。

 「政府は選挙で交代する。政府が変わるたびに教育は変わったのでは教育は成り立たない。ゆえに、教育は不当な支配に服することなく、国民に直接責任をもつ。

 政党は、もともと利害団体であり、自民党は財界・大企業の代表。共産党や社民党は労働者を代表する政党であり、もともと一致するはずがない。自民党の改悪案は、教育の国家支配をねらった国家主義教育。
 
 おもしろいのは、財界がアジア重視に変わりはじめたこと。アジアとの協調なしに日本経済は成り立たない(貿易相手国はアメリカ20%弱、東アジア50%強に)。アジアとの和解のためには、戦争に対する反省と憲法9条の厳守が絶対必須条件。

 国民全体がそれに気づくまで3年かかる。3年間の闘いと選挙で野党が前進すること。アメリカも2年後の大統領選挙で民主党勝利が予想される。新自由主義路線にブレーキがかかり、軍事優先から話し合い重視に。そのときまで、どんなことがあっても憲法9条を守り通すことが必要」 

児童相談所は「3K職場」 しかも手当ては最低

 県職員のボーナスがカットされるという報道があった頃、たまたま児童相談所の職員と話をする機会がありました。土地収用、県税滞納徴収を経て児童相談所にきた職員は、ここが一番キツイというのです。3Kといわれる中の最低とは!?

 

 「虐待」への対応は夜中になることが多く、朝方までかかった場合でもそのまま通常勤務に。いかも虐待をしている親からは人格否定の暴言まであびせられ、精神的にも肉体的にもキツイ。

 その手当ては1時間600円だけで、他の現業職場と比較しても低すぎる。この手当ての方もぜひ改善してほしいとの訴えでした。
 
 そういえば少し前に児相内の職員が、バーンアウト(燃え尽き症候群)して自殺者が出たと聞いことがありました。私の反対討論ではこの具体例まで述べませんでしたが、福祉関係の予算確保こそ必要と強調しました。

 専門職の配置が少なく、このような行政職の職員が異動で配置されているのに、全国研修予算は全県で1人分だけ。談合までやって必要もないムダな大型公共事業をやっている場合ではないのです。