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2008年10月31日

県立病院の新旧管理者の挨拶など来室者次々と

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 31日、県立病院の病院管理者交代のため、茂田氏と高地氏が挨拶に控室しました。
 県立病院は、県の行革で、04年4月に地方公営企業法の全部適用(全適)を受けて、管理者は知事から病院管理者に移り、所属も保健福祉部から病院局となりました。

 その初代管理者が県立大学の学長・同大学付属病院長だった茂田氏でした。今年10月からは前医大学長・病院長の高地氏が就任。めったにない機会だったので、国がすすめる「公立病院ガイドライン」などについて意見交換しました。

 次は、国の会計検査院の不正経理の指摘を受けた件で、土木部、農水部、出納局の担当者がそろって調査結果の概要説明に。昨年度分については、全部局について調査中であることも報告。

 今のところ、他県のように、国庫補助事業の裏金づくりはなかったとしています。本県は、95年に県職員の旅費などを裏金として不正にプールしていた県費不正事件が発覚し、「30億円の県費不正事件」問題として県民から強い批判を受けた苦い経験を経ているので、再びあってはならないことです。

 3つめ目は、教育庁からで、県立高校の耐震化工事を伴う大規模改修工事に着手したが、地盤がゆるいことが判明したので、もう一度地盤調査をやり直すことになるというもの。

 いずれも、来週4日に開かれる12月県議会に向けた政調会の事前説明のようです。

2008年10月29日

会計検査院から不正経理の指摘を受け                         07年度普通会計決算審査は「延期」に

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 28日から本庁審査に入った県議会の決算審査特別委員会(わが党は藤川県議が委員)が、「審査の先送り」を決定しました。

 これは、去る18日に国の会計検査院から、県の土木部と農水部における国庫補助事業の事務費で約3,300万円不正経理があったと指摘され、19日に本県を含む12道府県で15億円の不正経理があったと公表されたことに関連しても対応です。

 本県は、土木と農林で3,300万円あったとされ、知事は27日の記者会見で、「07年度分についても、県独自に全部局を対象に調査する」と述べました。

 28日は、企業会計決算審査に続き普通会計の全体審査に入ったばかり。普通会計決算審査の冒頭で、総務部長が陳謝し、「11月中をめどにまとめたい」旨を説明しました。

 一方、決算審査の理事会(わが党は入れず)は、土木と農林の決算を除いて審査をすすめる方針でしたが、他の複数の委員から「県の調査が終わった段階で審査に入るのがスジ」との意見が出され、理事会の協議の結果、「先送りする」ことに決定され、これが了承されました。

 予定されていた今週の本庁審査と来週の出先審査もキャンセルとなりました。議会の対応としては当然です。

2008年10月25日

県民の知らないところでとんでもないムダづかいが・・・                          旧緑資源機構の大規模林道工事を視察

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【この左手に飯豊山の登山口があり、民宿もみえます。ここから幅員7mの林道工事の入り口で、工事関係者以外入れません。】

 23日は、県議団で大規模林道工事の現地視察を行いました。旧緑資源機構が建設していた、山形県と本県を結ぶ幹線林道です。喜多方市にある県の出先の会津農林事務所で説明を受け、現地2ヵ所を案内してもらいました。

 現地をみて本当に驚きました。飯豊連邦の登山口の民宿がある集落までしか公道はありませんが、なんとそこから山道を切り開いて山形県とつなぐのです。

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【橋はできてもその先はこんな状態。ところどころこんな虫食い状態】

 もともと農水省・林野庁の(独)緑資源機構が行っていた、幅員7mもある大規模林道工事です。ところが、緑資源機構は、談合問題が発覚し解散。

 そして、今年3月末で緑資源幹線林道事業を廃止し、今年4月から「山のみち地域づくり交付金事業(補助事業)」として県に移管されました。しかし、県も財政が厳しいため、現在路線ごとに「継続か、休止か、廃止か」を検討中です。


 私は、今年2月県議会の総括質問で、道路特定財源によるトラハイ・あぶくま高原道路のムダづかい中止を求めた際、この大規模林道についても、財政面からと環境面から中止すべきと質問しました。9月県議会では、藤川県議が再び取り上げました。

 今回視察したのは、審議会で継続の方向とされた、「一の木区間」と、休止の方向とされた「山都区間」の2つです。「一の木区間」は、山形県境に近い区間で、残りがあと200mといいます。

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【遠くに見える穴が、山形県境にある完成したトンネル】

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【後方にみえるのが、工事中の最端部分。ここから山形県側のトンネル近くまで残り200m】

 しかし、全く道なきところに道をつくるため、山ひだに重機を入れて切り崩しながら進んでいくのです。たった200mですが、とんでもない費用がかかることを、現地をみて改めて実感しました。

 山都区間も視察しましたが、最も早く昭和49年に着手し、30年以上もたっています。ここは休止の予定ですが、法面が崩れたため工事のやり直しをしていました。

 いずれにしても、国の事業で集落も全くない山奥を切り開き、県民もほとんど知らないまま大規模な林道をつくっていたのです。こんなムダづかいを、県が継続する必要はないと思うのですが。

2008年10月17日

京劇を初めて観劇

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16日の夜は、福島市の音楽堂で北京風雷京劇団による福島公演を観劇しました。これは、日中友好条約締結30周年・日中友好協会創立58周年記念事業として取り組まれたものです。

 福島公演のほか、全国数ヵ所で、14日~来月7日まで公演の予定です。私は、京劇は初めてでした。舞台後ろで鳴り物のジャンジャンという音はうるさく感じないわけではありませんが、これも中国のもっているエネルギーなのでしょう。

 舞台上ではおなじみの孫悟空がなかなかこっけいなしぐさをしたり、みごとな技を見せます。その度に、私も会場のみなさんと一緒になって、惜しみない拍手をいっぱい送りました。

 美しい衣装と化粧をほどこした役者の方々は、まるでオリンピックの新体操の選手のように、布やバトンなどを使って、アクロバットのような技を次々と展開して大変見事でした。歌劇の部分もあって、そのせりふは、舞台両袖に電光文字で日本語で出てくる仕掛けです。

 今は、中国の食品問題などありますが、過去の歴史についても互いに見つめあい、正すべきことは正すことを政府に求めながらも、民間レベルで中国との文化交流を通じて広がっていくのは、よいことではないでしょうか。また、そうすべきと思います。

2008年10月15日

18回目の「仲間たちの創作美術展」に行ってきました

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 本日15~19日(日)まで市内の洋菓子店エンゼルで、今年も恒例の仲間たちの創作美術展が開かれています。

 エンゼルさんのおいしいケーキやランチをお目当てに、私も街頭演説を終えた足で訪ねてみました。油絵、日本画、写真、陶器など、多彩で力作揃いです。初日ですが大変にぎわっていました。

 みなさんもどうぞ足を運んでみてください。

後期高齢者医療、派遣、MA米で街頭宣伝/                                 民主党は、反対していた後期高齢者医療と新テロ特措法延長に賛成!?

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【我が家の周辺も稲刈り真っ最中です】

 市内の農村部は、今稲刈りの真っ最中です。連休中ときょうの年金天引き日、市議団とともに市内を駆け巡り街頭宣伝しています。

 きょう15日は、8~9月分年金支給日です。この年金から4回目の後期高齢者医療の保険料、10~11月分が天引きされました。

 これまで扶養家族で保険料を払わなくてもよかった高齢者約200万人が初めて徴収されます。また、組合健保から新た移る人が約35万人、年金天引きを実施していなかった29の市区町村に住む人約90万人の325万人が新たに加わります。

 さらに、65歳~74歳だけの世帯主約300万人が、国民健康保険税も年金から天引きされます。新たに年金天引きとなる対象者は約625万人。4月から徴収されている人と合計すると約1,510万人が年金天引きの対象となります。

 ところで、民主党は、5~6月の国会では審議をボイコットまでして反対していた後期高齢者医療制度に、今国会で賛成しました。それだけではありません。早期解散総選挙と引き換えに自民党と裏で取引し、新テロ特措延長法案にも賛成する方向です。これでは、国民に対する裏切りではないでしょうか。

 小沢代表は、政権をとったらアメリカの関係を損ねるようなことはしたくないと言うのが本音のようです。やはり、自民・公明と民主党は、アメリカ・大企業中心という政治の根っこは同じといえます。

 共産党以外でつくる連立15年を振り返ってみると、米輸入自由化受け入れを表明したのが93年の細川連立内閣で、94年の村山内閣でコメ輸入自由化のWTO協定を批准。99年の自民・民主の小渕内閣では派遣労働を原則自由化にしました。

 2000年の森内閣で老人医療などの医療改悪をすすめ、01年の小泉内閣以降に庶民減税の廃止、規制緩和、年金改悪、06年の後期高齢者医療制度を含む医療大改悪など次々と実施してきました。これらに、共産党を除くすべての政党が関わってきました。

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【明治公園で2008青年大集会に参加し、パレードする福島県の青年のみなさん】

 今、高齢者も若者も、農家も漁業者もみんな怒りの声を上げ立ち上がっています。力を合わせれば政治の流れは変えられます。まずは、第一歩をつくるために、来たる衆院選挙でぜひ共産党を伸ばしていただきたいのです。どうぞよろしくお願い致します。

2008年10月11日

小名浜東港の追加補正に反対し討論/MA米の中止を求める意見書は全会一致で採択

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【討論を終え、9月議会が閉会し、控え室でほっと一息の3人】

 10日の閉会日は、9月一般会計補正予算案の反対討論に立ちました。この補正案には、学校耐震化予算やアスベスト調査費、稲ホールクロップサイレージへの支援など評価すべき内容もありましたが、私たちが一貫して反対している「小名浜東港」の追加補正、1億2,600万円が含まれていたからです。

 一方で、9月補正では、法人税収の100億円減額補正も提案されました。県の財政が苦しいときに、ムダな大型プロジェクトについては、追加補正までつけて推進するのは逆さまです。
 
 今回の東港の補正で、既存の防波堤にある消波ブロックを外側に移す工事費だそうですが、こんなところに使う予算があったなら、今年大幅なカットで大変になっている教育へ予算を回すべきです。

 何しろ今年度当初で、養護学校の備品購入費をみると、昨年比で7割もカットし300万円の予算しか配分しませんでした。

 私は、6月の県議会で教育予算のあり方質問しましたが、今議会でも、藤川県議が教員旅費の削減問題を含め質問し増額補正をつけるべきだと求めました。

 今回は、自民党議員を含めて全ての会派から同様の質問や問題点が指摘されました。こんなことはかつてないことです。12月県議会でも間に合います。県は教育予算の補てんを検討すべきです。

 ところで、意見書案9件が全会一致で採択となりましたが、その中に県農業会議が提出した「MA米の輸入中止を求める意見書」も入っています。

 汚染米の流通問題を受けて、県の農業団体がついにこういう意見書をあげたのです。6月に私たちと民主党県議も紹介議員になっていた農民連提出の同じ意見書も採択されました。

 この間、党が出した農業再生プランをもって、各地でJAなど農業関係者を訪ね懇談を重ねてきたこと。6月に農業総合センターで「農業シンポジウム」を開催し、党の農業政策と大きな点で一致したことなど、これらが大きな力になったものと思います。 

2008年10月10日

「食の安全を」母連が県交渉 / じん肺キャラバンで議長が応対

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9日夕方、県母親連絡会が、先日開かれた県大会の特別決議「食の安全に関わる特別決議」に関する県交渉を行いました。県側は、保健福祉部、教育委員会、農林水産部の3人が出席し、回答しました。

 参加者からは、「「学校給食会印」の食材まで汚染米が使用されていたとは」、「地産地消を学校給食にもっと活かしてほしい」などの意見が出されました。

 農林水産部は「日本人は米を食べなくなった。日本型食生活をすすめている」と説明。そうであれば、教育委員会と連携をとり、学校給食に大胆に取り入れるべきです。

 パン好きで、欧米型食生活になったのは、学校給食の影響が大きいのでは。今度の汚染米問題を契機に、学校給食の食材について見直し、県内の農業も再生させる道を指し示す・・・。県もその気になって考えればできるはずです。

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【10日、議長へ要望書を提出し懇談するじん肺キャラバンのみなさんと】

2008年10月05日

雨宮処凛&広瀬義徳トーク、総選挙事務所開き                                                       新婦人フェスタ

 4~5日の土日はさまざまな行事が行われ、挨拶などもさせていただきました。写真でお知らせします。
<4日(土)>
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【若者の労働の実態を話す雨宮処凛(かりん)さん(中央)~主催:県教組郡山支部】

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【郡山の事務所開きで決意を述べる宮本しづえ比例予定候補】

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【熱海で第10回目の定期大会を開く建交労組合の懇親会へ。フルートを演奏する後藤宣代さん】

<5日(日)>
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【赤ちゃんから幼児までのリズム小組集合~パパたちはビデオにしっかり収録】

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【フィナーレは、みんなでそろいの黄色の法被を着て、憲法音頭と三春甚句を踊って】

2008年10月04日

議運で、交渉会派以上の協議の場を条例で位置づけることに反対

 3日の議会運営委員会で、会派に持ち帰り検討事項になっていた、会議規則改正の条例案については、私たち共産党が反対し意見が分かれたので、起立採決となりました。正式には閉会日の10日に、私を除く議運のメンバー名の議員提出条例が提出され決定されます。

 地方自治法の改正に伴い「議員報酬」を、議会内の協議の場に出席した場合も支給できるようにするため(わが県はこれまでも支給している)、これまで「先例」に基づいて設置してきた各種協議会を、条例で定めることになりました。

 私たちが反対したのは、代表者会議、各派交渉会、政務調査審議会(意見書を扱う)の3つです。これらは、『5人以上の交渉会派』しか入れません。議運は、あらかじめ自民と県民連合の2会派ですり合わせた協議内容となっています。

 「5人以上の交渉会派制」は、今から30数年前に共産党県議が初当選した時に採用したものだそうですが、こんな非民主的なやり方は、今回の条例制定を機に改めるべきです。

 少数会派も入れてすべての会派で構成するのが民主的なルールのはず。全会派から代表が参加しても大した人数ではないのです。

2008年10月03日

藤川県議が一般質問で登壇

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 3日は、藤川県議が一般質問で登壇しました。汚染米が学校給食や高齢者施設で使用されていたことから食の安全対策や、原油高騰による影響で漁業者や農家への直接補てんを求めた他、派遣労働者の実態調査を行うよう求めました。

 また、福島空港の存続問題が問われる事態になっていることから、空港建設の構想当時から今日までの経過を歴史的に詳しく解明。「閉鎖」を求め県の見解をただしましたが、県は利活用促進で頑張ると強調。しかし、それもJALが徹底する来年1月まででしょう。

 その一方で教育予算が昨年に比べて職員の旅費や維持管理費が大幅に削減され、学校現場では「校長が校長会に参加する出張費もない」、「子どもたちに引率する費用もない」ことを指摘。この教育費削減については、すべての会派共通の質問となりました。

 食の安全問題も他党議員と共通したテーマになりましたが、汚染米の大本には、義務でもないミニマムアクセス米を77万トンも輸入していること、規制緩和で米流通に誰もが参入できることになったこと、この2つが原因であると指摘したのは藤川県議だけでした。

 6月議会には農民連から、また今議会には県農業会議から「MA米の輸入を中止せよ」という意見書が提出されています。藤川議員がこれを再度指摘しても、県は「国が決めること」と述べるにとどまっています。農業県の答弁とは思えませんが。

2008年10月01日

9月県議会で公立大学中期目標の検討と                                  次期県議選挙区の区域等の検討始まる

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【公立大学中期目標検討委員会で質問】

 9月県議会が25日に開会し、10月10日閉会します。今議会には、稲発酵飼料等への補正予算と法人税100億円の減額補正が提案されました。

 知事は、開会日の所信で、100億円の法人税減収を受けて、「今後1000万円以上の事業について廃止や休止を含めて見直す」ことを表明。しかし、大型の無駄な事業を見直すとはいっていません。

 3日に藤川県議が登壇し一般質問しますが、大型事業の見直しを求め、特にJAL徹底を受けて福島空港の今後のあり方を質す予定です。一方で、予算がないという理由で教育予算を大幅にカットしたため、教員の引率旅費も事欠く状況になっていること。さらに、この冬の福祉灯油の対象拡大や、食の安全、県内の派遣労働などについて質します。

 ところで、県議会内の2つの検討委員会に私も委員として入っている、2つの「公立大学法人化中期目標検討委員会」と次期の「県議選挙区の区域等検討委員会」が議会の日程をかいくぐって断続的に開かれています。

 国会では麻生内閣が誕生し、臨時国会が同時平行で開かれていますが、総選挙必至の情勢を受けて、これらの検討委員会も当初のスケジュールを繰り上げたり、12月議会へ延ばすなど、各党県議の関心事は、目前の総選挙です。