憲法草案にかかわった鈴木安蔵を描いた映画 「日本の青空」試写会
「郡山9条の会」は26日、市の視聴覚センターで「日本の青空」の試写会を行ないました。本上映は、今年12月7日(金)、市民文化センターで午前10時から4回(1回2時間)上映の予定。チケット代は1千円です。
上映実行委員長は牧師の福島純雄さん、副実行委員長は佐藤住男さん、顧問は太田緑子さんです。私もチケットを預かってきました。試写会前には、明るい社会づくり運動事務局長の佐藤住男さん(立正佼成会)にインタビューし、この映画や憲法9条への思いなどお聞きしました。
この映画は、すでに県内各地で上映され、どこでも好評を博しています。自民党は、現憲法を「アメリカ(GHQ)のおしつけ憲法」と盛んに宣伝してきましたが、これをみごとにくつがえしています。
実は、GHQが示した憲法案は、福島県小高町出身の憲法学者 鈴木安蔵ら日本の民間人でつくる「憲法研究会」のメンバーが草案したものを下敷きにした、というのが歴史の真実。
この映画は、出版社会社に派遣社員として勤めた現代の若者(女性)が、戦後60年の企画にかかわるという設定で始まる手法です。誰もが抱く憲法に対する素朴な疑問に、主人公の若い女性の調査活動を通して答えているので、憲法は難しいと感じている人にもわかりやすい内容です。
この映画でもっとも緊迫した場面は、天皇護持を基本とした日本政府側の憲法草案メンバーとGHQ民生局とのやり取りです。
天皇制復活ではなく「象徴」扱いとした安蔵らの考えが入ったものを政府側メンバーが受け入れるまでの攻防。そして、戦争放棄の9条がスンナリ通ったいきさつまで良く分かり、新憲法制定の瞬間は、こちらも涙がにじんでしまいました。
特筆すべきは、吉田茂首相が、当時の国会で「近年の戦争は多くは自衛権の名において戦われたもの」と断言したこと。前安倍首相や福田首相にも聞かせたい。
さらに、「戦争放棄、武器を保持しない」という第9条と、ベアテ・シロタさんが日本女性がおかれてきた低い地位をつぶさにみて盛り込んだ第24条の「男女平等」条項とは、切っても切り離せない密接な関係にあること。女性の参政権もこの結果実現したこと。
私が、今議員として活動できるのも、現憲法があればこそです。男性も女性も、若い人もそうでない方も、ぜひご覧下さい。