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2007年09月30日

いわきで第50回県母親大会


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 30日は、いわきの中央台北小学校で開かれた県母親大会に参加。今年はちょうど50回目の節目を迎えました。

 午前中は分科会で、午後に全体会と講演会。全体会前のオープニングでは、いわきを象徴する美しいフラダンスが披露され、たおやかで美しい動きにうっとり。

 全体会では、女性議員ということで招待を受けた私たち3人の県議団がそろって来賓席に座らせていただき、地元選出の宮川えみ子県議が代表で挨拶しました。

 全体会の講演は、音楽評論家の湯川れい子さん。期待どおりのすばらしいお話でした。戦死されたお兄さんとのエピソードを交え平和を守る大切さをメインテーマに、スウィングジャズの曲を会場で聴かせてくれたり、赤ちゃんの発達に関わるビデオ上映ありで、耳からも目からもたっぷりと内容豊かな講演でした。

kap070930-yukawa.jpg 湯川さんの「音楽力」という本で紹介されていますが、音楽は言葉以上にコミニュケーションがあることや母親の心臓音は人間の体のリズム楽器で、赤ちゃんを安心させる音であること。女性の持つ優れた特性の根拠など母親大会にぴったりのお話でした。

 また、「そうだね」って相手の気持ちを受け止め共感することで、人は救われ元気になる。その時の心境にあった音楽を聴けば、音楽のバックにある一定のリズムに脳が刺激を受け、自然に気持ちが解き放たれて立ち直れるそうです。どうぞ、お試しあれ。

2007年09月29日

出演したFCTテレビ「県議会タックル」

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 28日、午前10時25分より放映された県議会テレビ広報番組(FCT福島中央テレビ)を宮川県議、藤川県議と3人で視聴しました。控室のテレビ映りが悪いので、議会図書室へ移動。

 30分番組で、メインテーマは「柏崎刈羽原発の震災の教訓を、福島原発にどう活かす」で、県議4人が出演し討論。

 私は、まず「東電は“想定外”だったと説明しているが、本当に想定外だったのか」と疑問を投げかけました。実は、中越地震の際、刈羽原発の近くに今回の震災を引き起こした断層があるのを東電は知っていたのに見逃していたからです。

 福島原発の近くには、南北に走る長さ70キロの双葉断層があるのに、そのうち北18キロしか「活断層」とみていない。再調査やると言っているが、トレンチによる調査は効果がないなど言い、ボーリング調査等で済ませようとしていること。

 「津波対策」についても、東電は“想定している”といいながら、女川原発や浜岡原発のような対策はとっていない。
 
 「核燃料税」についても、条例で決めた「本則」でやるべき(自民党と一致)と主張。しかし、県は東電との協議で重量割キロ11,000円のところキロ8,000円の暫定税率にするという。

 この差で県は20億円もの減収となるが、年間売上げ5兆円経常利益3,000億円以上という東電からみれば、大した金額でないはずと指摘。
 
 いずれにしても、討論を意識しなるべく相手に投げかけたつもりですが、やり直しがきかないテレビ討論は何度やっても難しいものです。

2007年09月28日

県議会の討論番組に出演

kap070926-fct.jpg                             【収録後にFCT大野アナウンサーを囲んで出演者の議員と共に】


 9月県議会は25日開会されました。10月11日まで17日間の会期ですが、26日の休会日は、県議会のテレビ広報番組の収録がありました。

 約30分間の討論番組で、FCT福島中央テレビで28日午前10時25分より放映されます。ぜひご覧下さい。

 今回は、「新潟柏崎刈羽原発の震災教訓を、福島原発にどう生かすか」がテーマです。自民2人、県民連合1人、共産党1人の4人で討論しました。

 5人以上の交渉会派は毎回出演しますが、それ以外の3会派は順番です。

2007年09月25日

松川事件から学ぶもの

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 松川事件とは、下山、三鷹事件と同じように、戦後まもなくの労働運動の高揚を押さえ、共産党を弾圧するために仕組まれた列車転覆事件です。

  松川事件で捕らえられた労働組合員や共産党員たちは、獄内外の大きなたたかいで「全員無罪」を勝ち取っていますが、真犯人は未だヤミの中。

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  最近、この松川事件についてNHKテレビが特集を組み放映。21日に、その収録ビデオの上映会と、当時、犯人第一号にされそうになったという元二本松市議三浦喜久治さんの講演会が開かれました。

 主催したのは国民救援会です。現在も続く多くの冤罪事件ですが、当時も今も警察による「自白」の強要で、私たちがいつ被告に仕立てあげられてもおかしくない状況なのです。

 ここ数年間をみても、自分の議会だよりを配布した共産党の議員や後援会員が逮捕され、裁判で闘っています。こんな不当なことを放っておいたら、自由も民主主義もない戦前の暗い時代に逆戻りです。

 

2007年09月19日

月10万円の賃金、ご飯に塩をかけ食べつなぐ青年

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 19日、要望聴取会で聞いた、共に22歳の2人青年の実態をご紹介します。
 
 今は実家に戻って暮らしている青年は、2年前、独立したいと思い同じ市内にアパートを借りて一人住まいをしたが、まさか自分が物があふれる豊かなこの日本で、たばこを買うか食料を買うかで悩むなどとは考えもしなかったといいます。

 アルバイト収入は10万円そこそこ。家賃4万5000円を払い、水光熱費、ケータイ料金を払えば残り2万円。この2万円が食費と遊び代。

 本当にお金がなくなってくると、ご飯に塩をかけて食べていた。週に一度実家に帰っていたが、ご飯を食べられる喜びと言ったら・・・と。
 
 もう一人の青年は、18歳の時父親を亡くし、母子家庭で大学へ進学。今年の春卒業したばかりだが、学費を借金したので働いて返すつもりだった。3年生の時うつ病になり就職活動ができなかったため、今もアルバイト生活。
 
 とても借金を返す余裕はなく、母の財布には500円しか入っていないことも。きょう自分の財布には100円しかない。

 ハローワークで捜しても職種が少なく、あっても採用は1人とか派遣とか。団塊の世代の大量退職の時代に入り採用が増えたと思われているが、既卒者は新卒者より不利。募集年齢も「20代~30代」などと幅広いので、経験者との競争は厳しい。

 「病気になっても病院にかかれないような人の相談にのれる仕事をしたい」というのが、彼の希望職種でした。

 これら切実な青年の現実に、どう応えていくか。雇用労働法制の改悪をやめさせ、事業主の法の遵守と行政がそれをチェックすること。不利益な働き方をしないために、青年に労働者の権利を周知させること。公的仕事の拡大で正規雇用を増やすこと。県もやる気になればできるはずです。

 

民主団体との懇談・要望聴取会

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  19日、午前10時~夕方5時まで、9月県議会に向けた要望を各団体にお聞きし懇談しました。きょうは、民主団体6団体と懇談。その合間に、JAや県高齢者大集会実行委員会の代表者からも要望をうけました。

 kap070919-kondan-face.jpg 来年から実施予定の後期高齢者医療制度の問題や、高校一学区制問題などはどの団体からも共通して出されました。

 さらに、貧困と格差が広がっているのに過酷な県の税金の取立てや国保の滞納問題、母子家庭の扶養手当削減や学費問題、そして青年の雇用状況など現場の声がたくさん寄せられました。

 農業や中小零細業者を実態をみても、国の施策どおりでは守れなくなっていることは明らかです。県独自の施策で、県民のいのち・くらしを応援できるようなヒントもみつかりました。これらを今後の県議会に活かしていこうと思います。

2007年09月18日

政調費の領収書はコピーで?

 18日は、県議会改革検討委員会の「政調費ワーキング」の会議がありました。これまでも使途基準の枠組みなど6月議会中から何回か協議を重ねてきました。

 きょうのワーキングでは、議員個人ではなく「会派」とすることや、使途基準の区分けについては、他の会派とほほ一致できる方向ですが、私たち共産党と他会派が大きく分かれた点は、「領収書添付はコピー」とする案でした。

 その理由は、「他で領収書が必要になる場合が出てくるのではないか(特に、議員活動と選挙や政党活動と区別できず按分となる部分)。したがって、領収書の原本は議員本人が保管しておくべき」というのです。
 
  私は、官庁や銀行などの取り扱いでも「奥書」という方法もあると意見を述べ、また、国会議員が同じものを5重コピーしていた問題があったばかりだと指摘。これには、会派や個人のモラルの問題であり、それを前提に考えるのはおかしいとの意見でした。
  
  「コピー」に反対は共産党だけということで、きょうにも意見集約されそうになりましたが、私が「持ち帰り検討にすべき」と主張して、ようやく次回9/25に再度協議になりました。

 みなさんは、政調費の領収書はどうあるべきとお考えでしょうか。

2007年09月17日

敬老会で

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 きのうは、おおつき特養ホームの敬老会に招かれお祝いの挨拶をさせていただきました。今年の一斉選挙で三選させていただいたお礼と、小泉政権になって以降高齢者いじめのひどい政治が続いていること。

 医療・介護の改悪、税金の負担増、来年から始まろうとしている75歳以上の後期高齢者医療制度の問題点などを述べ、安心して老後を送れる社会にと挨拶しました。

  入所者には白寿の方がお一人、米寿、喜寿の方一人ずつに壇上で賞状と記念品が贈られました。女性の受賞者は、わざわざお召しかえされた方も。

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 17日は、中田地区の敬老会。市内で最長寿は109歳(県内でも最高齢)の方。中田町では、白寿3人、米寿22人、金婚ご夫婦30組が表彰されました。

小・中学生5人による作文発表や柳橋保育所の子どもたちのかわいい太々神楽太刀舞も。子どもたちの目を通じて、戦争の体験、それぞれの人生や生き方が浮かんできます。

2007年09月16日

中田町の柳橋歌舞伎、中学生も上演

16日、柳橋歌舞伎が上演されました。野外での観劇は、天候がどうなるのか一番心配です。でも天侯も味方したのか心配された夕立はなく、夜空に星がきらめくほど。

kap070916-yoshitune.jpg           【義経千本桜を演じた御舘中のみなさん】

  県内外(外国人の方も)からの大勢の参加者が見入る中、今年は地元御舘(みたて)中学校の生徒による「三味線と琴の演奏」、そして「義経千本桜」を見事に演じ、おひねりもたくさんあがりました。

特に、静御前役でお姫様に扮した男子生徒さんにはひときわ大きな歓声と拍手が寄せられました。中学生による演目を取り入れたのは、今年が初めてではないでしょうか。10月21日には、御舘中学校の文化祭で上演するので、おいで下さいとのこと。

 大人たちの演目は、10数年ぶりの上演という「奥州安達が原~けんじょうやかた袖萩祭文の場」。ある冬の雪の日、親に勘当された母子が乞食となって実家に来るが、家に入れてもらえません。雪が一段と降りしきります。幼子は、自分の着物を脱いで母親にそっとかけてやる場面。じーんときました。


 kap070916-kabuki-end.jpg                   【午後8時20分頃フィナーレを迎え、役者のみなさんと記念撮影(法被姿が古川実行委員長さん)】
 
 江戸時代から続く柳橋歌舞伎ですが、かつらや衣装は当時のものを使用。演目によっては、かつらが足りないので1つ3万円で借りたとのことですが、購入すれば1つ30万円します。実行委員長さんは、「多額の費用がかかるため、各方面へ寄付を募ることにした」と舞台から訴えていました。

2007年09月15日

幻想的な「秋蛍」がオープニング

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 きょう、第5回中田町海老根手漉き和紙の「秋蛍」が開催されました。あすも夕方から夜9時まで開いてます。夕方5時半からオープニングとなり、来賓挨拶をさせていただきました。今年は子どもたちも大勢参加。

 マスコミや各地からやってきたカメラマンが灯篭の前でさかんに位置を決めていました。

kap070915-akihotalu2.jpg                      【宮城中2年生の作品(一番手前の絆の文字は校長先生の作品)】
 
来場者には、地元の生活改善グループの女性のみなさんの手作りのすいとん汁が無料でふるまわれ、初めて参加の方が感激していました。郡山のあさか米の粉でつくった団子が入ったさっぱりとした味。あすはとん汁とか。

 天気もよく一安心。それにしても蒸し暑い日で、頂いた和紙の手作りうちわが大活躍でした。
 明晩は、柳橋歌舞伎もあります。

須賀川の通学路整備で再び県へ要望

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 須賀川の丸本市議と地元のみなさんが、昨年から要望している仁井田小・中学校の通学路について、10日須賀川土木事務所、14日県中建設事務所へと交渉しました。

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 昨年、2000名をこえる地域の署名の力で、一部整備(簡便なカラー舗装やポールを立てたり)が始まりました。今回の交渉で、今年の分の延伸はすぐ着工すると説明があり、早速看板もかかげられました。

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 もう一つ、この通学路の大きなネックが、狭い高速道(東北自動車道)のガード下です。昨年も「H20年度以降の5ヵ年整備計画」に入れて整備するよう要望していますが、あらためてプッシュ。

 この県道安積長沼線は、「5ヵ年計画に入れた」との答弁に一同喜びました。
 県内でも3ケタ国道(県管理)のガードで、歩道専用のガードを約3億円でくりぬいた事例があるのですから、やれないはずはありません。kap070914-keikakuzu.jpg

 問題は、予算です。県は、2年前に、なかなかすすまない通学路整備を県議会で追及され、「当面小学校区の通学路」を整備することに。学校関係者にも聞いて地図におとし、優先度を色分けしました。

 県は、整備する際の線引きとして「登下校で40人以上か、40人以下でも小学校から半径1キロ圏内」としましたが、仁井田小学区の通学路は、県のこの条件を充分クリアしているとのこと。

 ほとんど車が通らないトラハイ(あぶくま高原道路)よりも、通学路や生活道路を優先すべきです。7日に県議団として、維持補修関係の予算を増やし、道路予算の組み換えをしるよう知事へ要望したことを伝えました。

2007年09月12日

安倍首相、突然の「辞任」で政権投げ出し

 安倍首相はきょう12日、午後1時すぎに決意し午後2時からの記者会見で正式に「辞意」を表明しました。突然のことに本当に驚きました。

 何しろきのう、臨時国会が開会され、所信表明したばかり。テロ対策特別措置法が通らなければ辞任と職責をかけると決意を述べていたのですから。


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 ちょうど、県庁内で高校生の就職キャラバンの県交渉が終わった直後でした。マスコミがあわただしく庁内を動いて、私も控室でFTVテレビの取材を受けました(夕方のニュースで放映)。

 私は、「参院選挙で国民の審判が下ったのだから直後に辞めるべきだった。きのう臨時国会が始まったばかりで辞任とは驚き。安倍首相は無責任な人ですね」とコメント。

高校生就職キャラバンで県と懇談


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 12日、高校生の就職を促進させるために、高教組や県労連、私教連、民青が共闘して北海道・東北キャラバンを行なっています。今年で5回目。私もきょうの交渉に同席しました。

 奨学金の拡充や、正規雇用の拡大、高校生向けの労働者の権利ハンドブックの作成等を求めました。県からは、商工労働部と教育庁などが応対しました。

 また、雇用対策グループが今年3月に作成し配布した就職後の相談カード(名刺大)を作成したと言うについて、卒業生からも相談があるので進路相談の教員にも配布してもらいたいと要望。

 それにしても、県内の景気が回復傾向という県側の認識には驚きます。どこにそんな実感があるというのでしょうか。

中田町の「秋蛍」と「柳橋歌舞伎」へおでかけ下さい

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 今週末の中田町イベントのお知らせです。それぞれの保存会のみなさんが、伝統の手漉き和紙と約300年前の江戸時代中期から続く農村歌舞伎です。まだ、ご覧いただいていない方、今年こそぜひおでかけ下さい。

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 どちらも夜で、しかも野外ですので、厚めの上着を用意され寒くない格好で。歌舞伎は、ござが用意されていますが、座布団やひざ掛けを用意されるとあたたかいです。

 ◆海老根和紙の「秋蛍」は、15~16日の土日、夜6時~9時(雨天の場合は1日順延)まで。場所は、海老根和紙工房周辺の屋外(中田町海老根字北向)。
 
 ◆柳橋歌舞伎は、16日(日)午後4時~9時ごろまで。場所は、柳橋歌舞伎伝承館=黒石荘(中田町柳橋字町向51)。

 なお、お問い合わせは、郡山市観光協会中田支部(中田公民館:TEL024-973-2211)へ。

2007年09月11日

斎藤貴男さんの教育講演と                        高校一学区制シンポジウム

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 8日、「県立高校普通科の全県一学区制に反対する福島県連絡会」主催で、教育講演会&シンポジウムが開かれました。

 今年5月30日、県教育審議会は「全県一学区制を了とする」答申を提出。しかしこの間、会津の高校生母親殺人事件が発生したことなどから、議会内でも自民党などからも反対や疑問の声が上がっています。 
 
 フりージャーナリストの斎藤貴男さんは、新自由主義による「構造改革」路線は弱いものを切りすてる政策。これを教育分野に持ち込めば、「選択の自由」の名のもとに新たな「競争」が持ち込まれる。貧富の差により、決してスタートラインは同じでないと指摘。明快で痛快な講演でした。

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 一学区制についてのシンポジウムは、審議会委員長の小澤福大副学長と県教委から杉県立高校グループ参事も出席。他に、県教組委員長や中学校教師も。会場からは、審議会委員長や県教委の発言に質問や疑問の声があいつぎました。

  
 小澤審議会委員長は、「子どもの選択の自由度が広がる」と強調しましたが、すでに今の中学区制のもとで、都市部の進学校への集中と周辺校の生徒減少、偏差値によって高校が輪切りにされ、選択の自由は限られた範囲内しかなく、家庭の経済力にも左右されるではありませんか。

 下宿や遠距離通学もお金がかかります。身体的、肉体的負担も大きい。こういう現実をわかっていないとしか思えません。

 すでに、現行の中学区制もとでもこうした問題があるのに、一学区制になればいっそう拡大するのは必至です。

2007年09月10日

前進座「赤ひげ」公演のうちあげ

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 7日に、郡山医療生協35周年記念事業で取り組まれた前進座の「赤ひげ」公演。昼と夜の2回上演されましたが、いずれも800人の会場が満席となり、大成功を納めました。

 私は県議会の会議が少し長引き、1時間くらい遅れて観劇。貧乏人は医者にもかかれず、満足な治療も受けられず、あるいは一家心中せざるをえないのに、代官はぜいたくな食事でかえって病気になる。

kap070907-arashi.jpg              【赤ひげ役の前進座嵐圭史さんを囲んで】

 まったく今の医療制度の改悪とそっくりです。赤ひげ役をされた嵐圭史さんにお聞きしたら、50年前の山本周五郎さんの作品とか。ということは、医療格差があった時代に戻っているということ。

 俳優さんたちが、異口同音に会場のお客さんの反応がものすごく良かったと感想を述べていましたが、まさに医療生協活動とぴったりの演目でした。実行委員の若者たちがとても頑張りました。

2007年09月09日

刈羽原発震災を受け「エネ協」で宮川県議が発言

kap070907-ene.jpg           【説明する東電勝俣社長と手前が宮川県議】


 7日、午後1時から今期初めてのエネルギー政策議員協議会が開かれました。7/16に発生した東電刈羽原発の震災事故を受けて何を教訓にするのかについて、東電をよんで説明を求めました。

 東電側は、勝俣社長と福島第一原発所長ら3人が答弁に立ちました。宮川県議が最初に口火を切り、①自衛消防体制について ②双葉断層の再調査のあり方 ③津波対策 の3点に渡り東電を質しました。

 東電の答弁で驚いたのは、「今度の震災では原発以外のところで被害が出てしまったが、原発本体は大丈夫だった」、「津波がきて取水できなくなるというが、冷却水を備えてあるし、他に冷却却できる化学物質の設備もある」、

 さらに、断層調査はトレンチ調査をと指摘すると「必ずしもトレンチは有効でないという学者もいる」と反論。

 勝俣社長自ら「謝罪」の言葉は口にしても、いまだに「安全神話」にどっぷり浸っている姿勢がアリアリでした。
 

9月県議会への要望を直接知事へ

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 9/7、25日に開会する9月県議会に向けた知事申し入れを行ないました。今回、ようやく知事へ直接会って要望書を渡すことがかないました。

 私たち県議団が、雄平知事に会うたびに求めてきたものです。5人の交渉会派の時代から実に4年半ぶり。長谷部前県議との2人の時代も前知事が会おうとせず、総務部長での対応にされそうになりましたが、これに同意しなかったので、結局その後はずっと副知事対応でした。

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 さて、今回は、(1)(原発の耐震化を含め)地震や災害から県民のいのち・財産を守る県政に (2)貧困から県民のくらしを守る県政に (3)県の基幹産業である農業の振興をの3つのテーマで、ムダな大型開発を中止し、市町村支援とくらし優先に予算を組みかえるよう求めました。

 知事は、「格差は県民だけでなく地方もある」とこちらは同感ですが、「予算の再配分については・・・」と言葉をにごし、後期高齢者医療や国保への県の支援には、財政難で応えられないと言いたいようです。しかし、ムダだと指摘した小名浜東港の中止はしたくないようです。

2007年09月08日

総務委員会県内視察、中通りと会津地方

kap070903-soumu6.jpg               【矢祭町役場で】

 9月3日~6日までの3泊4日、委員会の県内視察で県中・会津地方を調査しました。矢祭町のもったいない図書館、田村市の屋根付き最終処分場、尚志高校、磐梯町の慧日寺金堂復元事業、会津若葉幼稚園、会津大、振興局(県中、南会津、会津若松)などを調査。

 各振興局では、入札制度改革の一環として今年10月から小規模の入札業務が振興局の出納室に移ることから、公共事業の質を落とさないことや下請保護の問題、検査業務のあり方を質しましたが、どうも各振興局の受け止めは本庁サイドより希薄だと感じます。

kap070903-soumu6-2.jpg         【矢祭もったいない図書館にて:左から3人目が高信由美子教育長、右から2人目が古張矢祭町長、4人目が佐川粂雄館長】

kap070903-enitiji.jpg           【磐梯町慧日寺金堂復元工事:京都の宮大工さんが1,200年前の手法で板を削る】

 印象的だったのは、自立をめざす矢祭町がとりくんだ「もったいない図書館」。全国から善意の本がなんと43万冊も寄せられ、県立図書館から1人派遣してもらい、正式な分類方法で整理。それでも収納できず、寄付を集めて閉架書庫を建設。通路のガラス窓に名前が刻まれていました。

 しかし、いやがらせの電話やメールもあったそうです。でも、村民が協力して成功させ、学校の古くなっていた図書を入れ替えることもでき、地域公民館の文庫は地元の方が運営に協力するなど、地域に文化の息吹がぐんーと広がっているようです。貸出は県外の方もOKとか。

 情熱を込めて説明された女性の教育長さんに感心することしきりでした。しかも私が県への要望を質問したら、児童虐待を受けた子どもの例をあげ、県中児童相談所に一時保護施設があればと、設置を強く要望されました。やはり、県民や市町村から待たれている県政の課題だと改めて認識させられました。

2007年09月01日

政調会で                                 猪苗代国際フリースタイルスキー競技の経費問題


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 9月県議会に向けて会派ごとに各部局から説明を聞く政調会。これまでは、2月予算議会を除き、諸派(5人以下)というくくりで公明党、無所属議員と一緒でしたが、今回より共産党県議団単独でできるようになりました。

 公明党と同じ3人の県議団となったことから、私が改選後当局へ申し入れ、公明党とも協議してきた結果実現したものです。

 貧困と格差をテーマに、9月議会に提出される予定の議案について、説明を求めたり意見を述べたり10時半~夕方4時までかかりました。他会派でも問題になったのは、教育庁所管の猪苗代で開催予定の国祭フりースタイルスキーの経費が倍になる問題。

 前知事が誘致した競技で、開催経費が実際は予定の倍額だったことが判明。あと8億円の不足というのですからびっくりです。しかし、とりやめれば、今後日本選手は出動させないとあっては中止もできず。この責任と決着をどうつけようというのか、厳しい意見が相次いだのは当然です。