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2008年04月30日

問題のトラハイ工事で、カルバート内にひび割れと横ずれが

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 28日、県土木部道路課が記者会見で明らかにしたところによると、06年3月に施工したあぶくま高原道路・トラハイの第4工区の工事で、本線と交差する村道に設置したアーチ型カルバートに、ひびとつなぎ部分に横ずれが見つかったとのこと。

 私は、これをお昼のニュースで知ったので、担当課に連絡し資料を取り寄せました。長さ2mのコンクリートを49ブロックつなげて設置。そのうち13ブロックに幅0.10~0.80ミリのひび割れと、29ブロックに最大16.5ミリの横ずれがあったというものです。この部分は、今年供与開通予定にしています。

 施工業者が、今年3月12日確認したものだそうです。これまで調査したが原因が特定できないといいますが、19日まで開かれていた2月県議会中になぜ明らかにしなかったのか。今後、専門家で構成する第3者の検討委員会で対応策を検討するといいます。

 ところで、06年といえば9月に前知事が談合疑惑で辞任した年。あすも公判があるようですが、トラハイも談合問題で取りざたされた工事箇所。談合で県民の税金を食い物にしていたことと合わせ、幾重にも問題ありの道路です。

2008年04月28日

後期高齢者医療制度、まったくごせやげるごど!


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 27日、女性後援会主催で比例候補の宮本しづえさんを招いて「女性のつどい」が開かれました。宮本さんは、後期高齢者医療制度をめぐる最新の情勢をまじえ、この制度は廃案にするしかないひどい制度であり、その展望もあることを訴えました。

 その財源については、収益をあげ続けているのに、法人税を大幅に負けてもらっている大企業に応分の負担を、とグラフを使ってわかりやすく説明。

 参加者からも「まったくこの制度を知れば知るほどごせやげる!」と怒りをあらわにする方も。

 私からは、県政でも税金の使い方が問われているが、道路財源がトラハイなどムダな道路に優先的に使われ、県道の整備が遅れていることなど、2月県議会の県政報告。

 国政でも地方政治でも、「医療・福祉・教育」を予算の中心にすえるべきと訴えました。

2008年04月27日

今日の中国「食の安全・チベット」問題                      日中友好協会の長尾会長を招いて学習講演会

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 25日、日中友好協会の長尾光之会長を招いて、今日の中国「食の安全・チベット問題」のテーマで学習講演会が開かれました。

 長尾会長は福大名誉教授で、現役時代は中国語の言語学などが専門で、日中友好協会とは学生時代からのかかわりとか。

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 長尾会長から、中国は歴史的に日本と深いつながりがあるが、言語学的には全く違っていること、日本は取り入れた文化を全く違う日本的なものに変えてきたことなどを興味深いお話から始まり、餃子中毒事件やチベット問題について講演されました。

 オリンピック開催に向けた聖火ランナーのトラブル発生のようすが連日報道されていることもあって関心も高く、会場からはダライ・ラマをどうみているのかなどの質問もだされ、30数名がつどいました。

2008年04月24日

県議団で柏崎市と刈羽原発を視察                      複合災害への対応は? 被災原発は本当に大丈夫?

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 23~24日に、県議団3人で新潟県の柏崎刈羽原発を視察してきました。

 23日は、柏崎市役所で、昨年7月16日午前10時13分に発生した「新潟中越沖地震」の被害状況を伺いました。職員は住民の被災対応に大わらわで、原発被災の方まではとても手が回らない状況だったようです。また、自宅も被災した職員は、精神的負担が大きかったとも伺いました。

 中越沖地震は、幸い原発被災事故に至らずに済んだものの、自然災害と原発災害との「複合災害」への対応は、とても地元自治体で対応できるはずがないこともわかりました。
 
 持田市議の案内で街中を走ると、櫛の歯が抜けたように空き地が目立ちます。仮設住宅が立ち並ぶ様に、まだあれから1年にもならないことを実感しました。

kap080424-kariha4nai.jpg                        【震災時、設計値を上回る680ガルのゆれで、放射能を含んだ水があふれた燃料保管プール(4号機内)】

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 24日は、東電の案内で、刈羽原発の4号機建屋内部を約3時間かけて視察。火災が起きた3号機の変圧器や、ドアが開かず行政とのホットラインがつながらなかった発電所事務本館はみられませんでしたが、4号機建屋に入り、原子炉中心部の底部を脇から初めて見ることができました。

kap080424-genshiro.jpg                            【原子炉圧力容器のハッチを覗くと制御棒がびっしり並んでいました】


 行って見て初めてわかったことですが、刈羽原発の一帯は地表から岩盤まで40~45mが砂地の層で、そこに建設していること。しかし、原発本体は地下45㍍の岩盤に支持されているから大丈夫だと強調。

 しかし、強調されればされるほど「本当に大丈夫ですか」といいたくなります。原発本体器材の内部についても損傷はなかったのかどうか、表面からは判断できないはず。

 専門家は、今後20~30年間は地震の活動期が続くと指摘しています。電力会社も国も「安全」を強調するだけでなく、検証結果を含め情報を徹底して公開し、稼動を急がないこと。

 さらに、原発は温暖化対策にかなうエネルギーという主張もごまかしです。いったん爆発したら環境と人体への影響は甚大です。今回の地震をふまえ、自然エネルギーへ本格転換し国民に安心をもたらすべきなのに、電力会社も国もそこが弱い。

2008年04月20日

救援会活動の思い出を語る91才の菅野さん


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 救援会は、冤罪などの被害家族を支援する会ですが、20日、郡山の救援会は、長年にわたり活動を続けてこられた91才の菅野さんからお話を伺いました。

 いつも救援会新聞の配達と集金活動を、70才すぎまで自転車で回っておられた菅野さんの姿が思い出されます。私からこれまでの感謝をこめて、ささやかな花束を贈らせていただきました。

2008年04月17日

県議団で県立医大と懇談

kap080417-idaitiyousa.jpg           【県立医大で県議団を代表し挨拶】


 17日、県議団3人で県立医大の視察へ出かけ、菊地医大学長はじめ医大側と附属病院側のみなさんと懇談しました。


kap080417-idaimae.jpg                           【医大管理棟玄関前で】

 県立医大は、県の行政改革によって06年4月から法人化されていますが、県の大きな課題の医師不足問題や医療をめぐる流れも大きく変化していることから、現場の実情を知りたいと思いました。

 きょうは、互いにざっくばらんに懇談ができ、課題も含めて認識を新たにしたことも多く、また、学長からもこうした機会を持てたことを歓迎していただきました。


kap080417-idai.jpg                           【附属病院内の食堂で昼食をとりました】


 今、医大が全国の注目を浴びつつあるのが、「家庭医の研修制度」。研修医は、現場の病院に勤務し、そこに教授がでかけて教授するスタイルなので研修医からも喜ばれ、全国から研修医がきているとのことです。

 

桜の名所「花見山」は、レンギョウ、こぶし、ももなど百花繚乱!

kap080417-hanamiyama.jpg                          【花見山からみえる福島市内の眺望~県庁もこの方向です】


 17日県立医大の調査を終えた足で、3人で福島市内の桜の名所花見山を見学。花見山は、阿部さんが個人で花木を育てているところですが、いまや観光名所。土日ほどではないようですが、きょうも観光客でにぎわっていました。 

 ふもとからみてもきれいですが、花見山を登っていくと桜のトンネルがあったり、寒緋桜という、めずらしい濃い赤紫の桜も。目にも鮮やかな黄色のレンギョウや濃いピンクのももの花など見事です。

 ときどき風が吹いて桜の花びらがヒラヒラ舞い散るさまが、本当にきれいでした。

2008年04月14日

福島交通の会社更生法申請に伴う対策について                          県へ申し入れ

 11日、県内に路線バスや鉄道など幅広いエリアをもつ福島交通が、突然の会社更生法申請を東京地裁に提出したとのニュースが報道され、14日に県の対策を緊急に申し入れしました。

 マスコミ各社が多数取材につめかける中、私たち3人の県議団と福島市議団の斉藤団長ら3人の市議と共に申し入れを行い、内堀副知事が応対。(夕方の県内ニュースで、NHK・FCT・KFBテレビ3社が放映) 

 kap080414-fuku.jpg                                 【内堀副知事へ申し入れする県議団と福島市議団】

 申し入れでは、①県民の交通権を保障するという立場から、経営難を理由にさらなる路線廃止など県民にしわよせしないように。特に高齢者や学生などの交通弱者の足の確保を ②県の路線バス補助の枠を広げること ③まちづくり条例や温暖化対策の観点で、県内の交通公共機関網の確立と県民が利用しやすいしくみをめざすこと。

 さらに、国に対しても、①路線バスへの補助要件の見直し②「規制緩和路線」を抜本的に見直しすること、以上6項目を求めました。

 副知事からは、県に連絡があったのが先週の金曜日だったため、県としても今後どうするかスタートラインに立ったばかりであり、申し入れの内容をふまえ、情報を共有しながら県としてできる対策を考えていきたいとのコメントでした。

 単なる経営陣のあり方を問うにととどめず、県や国など行政の責任で、採算が取れない地域でも福祉的な観点でどう住民の足の公共交通機関を保障していくのか、“県の知恵を”発揮するときです。

2008年04月13日

東部後援会の恒例のお花見ツアー

kap080413-hanami.jpg                  【花木(かぼく)団地で】


 13日、あいにく曇り空でしたが、恒例の後援会のお花見ツアー。今年はいつもより開花が早いと予想し、1週間早めたら中田木目沢の紅しだれ桜「地蔵桜」はまだだったので、中田町宮城地区の花木団地などに予定を変更。

kap080413-toubu.jpg                       【赤沼中井田のしだれ桜をバックに】


 東部ニュータウンのそばにある花木団地は、12日のお昼の福島テレビでもかくれたお花見スポットとして紹介されました。案内役は、きょうのお花見ツアーの先導もした宗像孝さん。

 実は、この花木団地は宗像さんと5人の仲間で栽培している畑です。福島市の花見山は「桃源郷」として観光名所となっていますが、花木団地は郡山の桃源郷です。

 お昼には、昨年の選挙後の議会報告もさせていただいたあと、草もちのきな粉もち、えびもち(芝えびをだし汁につけたものをまぶして)をみんなと一緒に食べて、私のおなかもいっぱいに。

4月からスタートした後期高齢者医療制度で宣伝

kap080412-gaisen.jpg                       【満開の桜がきれいな公園前で街頭宣伝】


 12日(土)午後に高橋市議、岩崎市議と3人で市内を宣伝しました。街頭で宣伝し、チラシを持って訪ねると、どこでもあたたかく迎えてくれました。肌寒い日でしたが、共産党への風はとてもあったかでした。

 話を聞いていた男性は「オレはまだ後期高齢者じゃないが、年寄りは早く死ねと言うことだな」と。自民・公明政治への怒りは相当大きい。

 私も宣伝カーから「後期高齢者医療制度をご一緒に中止・廃止させましょう!」と訴えました。

 

2008年04月11日

山下芳生参議院議員、国会の参院総務委員会で質問                    トラハイとR114線、地方からみた財政問題など

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 今月3日に調査に入った山下参院議員が10日の参院総務委員会で質問。県の財政部から要望された国直轄道路の負担が変わらないため、その分県単道路予算にしわよせが行き県道整備がすすない事態になっていることなどについて、増田総務大臣とやり取りしています。

 福島県の例をあげ、「道路特財」があっても国道114号線のように地方の生活道路の県道整備がすすまない一方で、国直轄道路やトラハイのような高規格道路が優先されていること。

 道路特財はこうした使われ方がされてきたし、今後も同じになる。「一般財源化した方が、地方の生活道路整備はすすみます」と指摘。

 詳しくは、インターネットで国会の録画中継をご覧下さい。また、山下議員のホームページもどうぞ。

2008年04月10日

道路特財失効に伴う臨時の総務委員会

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 4日は、総務部財政課から「道路特財」失効にともなう影響等について、臨時の総務委員会が開かれました。マスコミ各社もつめかけ注目。NHKテレビが県内版で夕方と21時前に放送しました。

 私が「現時点では道路特財が3月末で失効され、4月1日からは一般財源化された状態だ」と指摘しながら県の見解を求めたところ、他の委員が一斉にザワザワと。

 そのあと、保守系のこの議員は「一般財源化は言いすぎ」との質問に立ったので、私もあらためて反論。

 よほど「一般財源化」を認めたくないのでしょう。でも福田首相でさえ一般財源化を口にしています。ただし、「暫定税率は維持」という矛盾も抱えていますが。

 私は、暫定税率を廃止すれば、ガソリンの値段が下がって県民から歓迎の声があがっていること。石油資材の高騰の面からみても県内景気には良い影響だといいましたが、県は「暫定税率堅持を求めていく」と強気です。

 また、「県内にムダな道路はない」ともいったので、前日に山下議員とのトラハイ調査したようすを伝え、夕方通ってもガラガラ状態は同じだったこと。こんなムダな道路はないのにトラハイが優先され、R114のような県道整備が遅れている。優先度を調整するなど土木部との協議が必要でないかと指摘。

 県は、当面道路維持関係の予算は確保しており、県民の安全安心を優先していくと明言したので、心配はないようです。高規格道路方の予算を調整すれば済む話なのですから。

2008年04月07日

小学校の入学式

kap080407-miyagi.jpg                                     きょうは、小中学校の入学式です。今年も母校の小学校から招待を受け臨席しました。今年の新入生は12人。みんなピカピカに輝いていました。

 祝い品として黄色い帽子がプレゼントされ、女の子と男の子の代表がそれをかぶせてもらったら、男の子は帽子の方が目立つくらいで、見守っていた来賓席から笑みがこぼれました。

kap080407-ume.jpg                                      【わが家の梅もきれいに咲いて】


 
 桜はまだつぼみが赤くなった程度ですが、きょうの入学式はお天気に恵まれ春爛漫。子どもたちにも明るい希望ある未来を!

kap080330-kendou.jpg               【 県道小野郡山線高倉倉屋敷付近の歩道に反射ポールが新設】

  ところで、以前こ保護者から宮城小学校への通学路の要望箇所があり、私も県の出先へ伝えていた歩道に、3月の年度末、反射ポールが設置されました。少しでも子どもたちの安全に役立てば良いのですが。

2008年04月03日

山下参院議員と道路特財の「暫定税率」失効で県と懇談                                         R114号線とトラハイも視察

kap080403.jpg                                    【この日もガラガラのトラハイ】
                          
 3日、共産党の山下芳生参院議員が、道路特定財源の「暫定税率」失効したことによる地方自治体への影響と現地調査に、本県に入りました。25日朝NHKで「トラハイ」の全国放送をみて福島入りをぜひと考えたようです。

 山下参院議員は、参院の総務委員です。明日は、山下議員も国会で道路財源問題で委員会があるとか。私も臨時の総務委員会で県から説明を求めることになっています。その点ではグッドタイミングでした。


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きょうは、午前中に県の財政部から当初予算の特徴や国に対する要望の聞き取り。午後は、R114号線とあぶくま高原道路(トラハイ)を視察。

kap080403-r114.jpg                         【国道114号線を調査】
           

 川俣役場で説明を聞き、未整備箇所の現地を調査。R399を通り小野町に出てトラハイを走りました。私は小野町方面から通ったのは初めてでした。

 まだ整備途中なので、平田町から現県道矢吹小野線を通って空港まで。ところどころ工事している箇所とぶつかりますが、山を切り開いたり、トンネルを掘ったり、橋をかけたり、この最後のルートは結構お金もかかる場所のようです。

kap080403-torahi.jpg                      【県道矢吹小野線のすぐそばですすむトラハイ工事】


 それにしても、現県道の交通量も少なかったし、肝心のトラハイも小野町からは夕方の4時台、空港から矢吹インターに向かって5時台に走ったのに、先月視察した午後1時台より車が少ないのです。

 県は、「時間帯にもよります」ときょうも言い訳をしましたが、どうもそうではなさそうです。やはり、トラハイはムダな道路、これは否定しがたい事実です。

 きょうの調査で走った距離は、県庁~R114川俣町~小野町IC~空港~矢吹IC~郡山駅まで179km。福島県は本当に広い。

「言葉が現実と乖離している」とアーサー・ビナードさん                        駅前で私もピースメッセージ   


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 3/30(土)、市内で平和集会がありました。5/4に幕張メッセで開かれる「9条世界会議」に向けたキャンペーン行事で、市内の平和団体が共同して講演会とピースリレートークを開きました。

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 アーサー・ビナードさんの講演会には270人の参加者が集いました。アーサーさんは、アメリカ生まれで90年に来日され、日本語の言葉にこだわり、日本語で詩を書く方です。

 本も出版されていて私もサインを頂きましたが、「サブプライムローンの話をしようと思っていたのに忘れてしまった」などと流暢な日本語で話してくれました。

 日本人の妻に名前を朝・美納豆と命名されるほど 「納豆が好きです。それも国産大豆のものが」と切り出したアーサーさん。彼の目を通して見ると、おかしな日本の政治やアメリカ、世界までくっきりみえてきます。

 今、福田政権もマスコミを使って、発する言葉と全く逆のことをやっていますが、特に、小泉首相が空疎な言葉を多用するようになってから、政治が悪い方へどんどん変えられてきました。

 表面的な言葉に騙されない、真実を見抜く目を私たちが持つこと。言葉にして行動することが大切とつくづく感じました。