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2009年07月31日

議会運営委員会の県外視察

 29~31日、県議会議会運営委員会の県外視察で秋田・岩手・宮城県議会を調査してきました。今回の視察テーマは、本会議における質疑・質問、公聴会・参考人制度の活用、議会基本条例についてです。

 わが県議会は、2月県議会の総括審査会は1問1答方式をとっていますが、まだ本会議質問は一括方式です。岩手県は選択制、宮城県は再質問のみが1問1答方式でした。

 私は、本会議では質問者の全体にわたる主張がわかるという点で、一括方式の方が質問も細切れにならずに良いと思っています。

 一方、議会改革として各県で議会基本条例の制定がすすめられていますが、岩手県と宮城県議会は、県当局の「反問権」を認めました。今のところ、全国では数県議会だけのようです。

 岩手県は「議員に主旨をただす」と言う意味で使うと言い、宮城県は、今年6月に制定されたばかりなので、どう扱うかはこれからとのこと。

 わが県議会では「反問権」は盛り込んでいません。私は、県がもっている情報量や経験の蓄積からみれば、議員と対等の立場ではないこと。議会が執行部へのチェック機能を果たすという役割からすれば、県当局へこうした権利を与える必要があるのか疑問です。

 また、一般質問の一日あたりの質問者数と日数についてはわが県よりも柔軟な対応をしていますが、1人あるいは2人会派の少数会派に対する配慮は、わが県とはだいぶ違っていました。

 1人や2人会派は会派と認めないとか、一般質問は年に1回だけとか、任期中4年間で3回しか一般質問ができないなど驚きました。

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【29日、竿灯(かんとう)まつりを間近かに控えた秋田市で~秋田民族芸能伝承館で説明してくれた職員方もみごとな手さばきを披露】

2009年07月28日

郡山駅前でパナソニック裁判全国総行動集会

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 26日の夕方、郡山駅前広場で、パナソニック裁判の原告としてたたかっている福島の佐藤昌子さんや福井、大阪の3人の原告のよびかけで取り組まれた全国総行動に、岩崎市議や地方労連のみなさんとともに参加。連帯の挨拶をしました。

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       【原告の佐藤昌子さんと後方の舞台で挨拶する岩崎市議】

 私は佐藤昌子さんが私の高校の同級生であることにふれつつ、今国会で野党3党で出そうとした派遣法の見直し案では、派遣26業務が除外さいて、これでは骨抜きになってしまうこと。

 労働者派遣法そのもののを廃止し、正社員を増やすべき。来たる総選挙で、雇用を守る政治に変えるために力を尽くしていきたいと訴えました。

緑ヶ丘町内夏祭り/中田町バレーボール大会

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 25日は中田町に隣接するニュータウン緑ヶ丘町内の夏祭りの招待を受けました。午後2時に開始され、来賓挨拶させていただきましたが、とにかく陽射しは真夏。子どもたちの浴衣姿が涼しさをよんでくれます。

 オープニングから、中高生による生バンド演奏。子どもたちがこうやってエネルギーを発散できる場所があるのはいいですね。ここを巣立っていった青年たちが、戻ってきて夏祭りの手伝いをしてくれるそうですが、着実にここが子どもたちのふるさとになっているあかしでしょう。

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 26日も朝から暑い日でしたが、中田町バレーボール大会が東部体育館で行なわれました。14チームが参加し、敗者復活戦もあるので夕方まで丸1日です。

 体育館の中は蒸し風呂のよう。「水分をとって熱中症にならないように気をつけて下さい」と私も挨拶したほどでした。

 私が入っていたチームを応援してきました。実は、私の30代はママさんバレーボールに熱中していた年代。それが、議員になってからは運動不足を痛感するばかり。時間もとれないことと、ケガが怖くてできないのがちょっぴり寂しい気持です。

2009年07月26日

中山間地の二本松市木幡で                         耕作放棄地を利用し羊を飼育

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 25日、中山間地で耕作放棄地を活用し、羊を飼育していることが話題を呼んでTVでも放映された、二本松市木幡(こはた)の農業、安倍俊一さんと千代さんご夫妻を訪ねました。案内は、元党町議の鴫原さんです。

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 安倍さんは今年76歳、以前は町会議員をしながら米やハウス野菜など農業をやっていたそうですが、10数年前からサーフォークという羊を飼育しています。親13頭、子が約20頭います。6人で組合をつくっていますが、みな60代以上とのこと。

 元々このあたりは、戦前に2,000頭もの羊が飼育され、道端で毛を刈る職人の姿がよくみられた地域だったそうです。

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  小柄で顔と足が黒い色のサーフォークは、なかなかおしゃれ。毛は短いのですが活用します。主には肉用です。肉質は、脂身が少なく胃にもたれにくいので、高齢者や子どもにおすすめだそうです。

 また、飼育の面からみても年寄りには扱いやすく、耕作放棄地になっている畑を借りて草地を金網で囲って放牧しえさ場にしています。ビニールハウス小屋と草地とをひつじたちが自由に行き来できるようにしてあるため手間もかかりません。

 ただ、柵にしている金網代もたくさん必要なので、こういう部分に行政の支援があれば助かるのにと言われました。

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              【遠くで草を食べている羊がみえますか】

 また、11月~4月までの半年間で子取りができるサイクルなので、現金収入が得やすいこと。その家畜市場が本宮市にあります。羊とヤギを扱う家畜市場は東北ではここだけだそうで、今年は8/25がせり日。この日は売買のために全国から集まってくるといいます。

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 ご自宅におじゃましてお話を伺っていると、奥さんの美代子さんが、この羊からとったフワフワの綿を見せてくれました。山桜やねむの木の葉っぱ、たまねぎの皮などで染色し、糸に紡いで、機はゆるめにして織るのがコツだそうです。コートに仕立てたものをみせて頂きましたが、明るい色合いで、軽くてあたたかい毛織物の肌さわりは素敵でした。

 千代さんは、小さい頃に糸を紡いだり機織の経験があるからできるそうですが、それでもその工程を川俣まで行って習ってきたとのこと。熟練の技を取得するのはなかなか難しいようです。(奥様の名前を間違えていました。お詫びして訂正します)

 
 

2009年07月23日

企画環境委員会の会津視察                              奥会津只見町布沢のブナ林へ

 21日~23日、企画環境委員会の3回目の県内調査で会津方面へ行ってきました。今回は、奥会津町村での県の地域づくり総合支援事業(サポート事業)補助金を活用した、過疎地域の取り組みや自然保護の活動、電源開発地域でもあるので東電猪苗代第二水力発電所(河東町)も視察しました。
  
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 【県の補助金で屋形船を活用した只見渓谷ライン下り観光事業~同じ郡山選出の長尾県議と】

 三島町の早戸温泉つるの湯企業組合では昼食を取りながら只見川渓谷の舟下りも体験。昭和村では都会の大学生や外国人による農業ボランティアの受け入れ事業を調査。会津若松市の青木山の自然を守る会の取り組みを聞いたり、只見町布沢(ふざわ)地区の「恵みの森(ブナ林)」では実際にブナの森に登山スタイルで入りました。

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 【只見町布沢地区の「恵みの森ブナ林」入り口~手前右端は森林の分校ふざわ・ガイドの刈屋さん】

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      【ブナ林ばかりでなく、川の中をじゃぶじゃぶ歩いたり川を渡ったり】

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【ブナの木が朽ちて倒れ森の中にぽっかりとあいた自然の広場~ブナの再生が始まった!】

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         【保水力があって、緑豊かなブナ林の森】

 自然との共生の仕方については、地元の方々からたくさん教示されました。特に、57戸しかない布沢地区では、今後の布沢をどうしていくかで話し合いをもった中では、若者の定住を図るためには企業誘致も必要との声もあったそうです。

 しかし、元々の産業である農業・林業で食べていけるような取り組みをやっていこう、ブナ林や山菜・きのこなどの豊かな自然の恵みを生かした都市との交流も図っていこうと地区役員で提案。

 さらに、これらを布沢地区だけの取り組みにせず、奥会津は1つという立場で周辺の昭和・三島などにも働きかけて地域間の交流も始めているそうですが、この考え方にも感心しました。

 もう1つは、会津若松市にある青木山のような〝里山の自然を守る”ことの大切さです。青木山の雌沼には、国指指定の自然保護地の八幡平や川内村の平伏沼と比べても、ケタ違いの3,000個のモリアオガエルの卵槐を数えたそうです。

 子どもたちと一緒に〝自然観察〝にでかけるなど、「知ること」が豊かな自然を守ることにつながること、「明日のエコでは間に合わない」の2点が強調されて、なるほどと思いました。

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 東電の猪苗代第二水力発電所では、説明を受けたあと、明治・大正時代からの施設内の展示物を見学したり、タービン建屋内などを見学。水力発電所の設備利用率を質問し、昨年度は猪苗代発電所全体で27%だったことがわかりました。

2009年07月20日

三穂田のつどいで農業問題や市議の政調費などに質問があいついで

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 18日と19日の夜は、連続して三穂田町で議会報告会が開かれました。岩崎真理子市議と共に県政・市政報告を行ないました。

 毎年2,200億円の社会保障予算の削減で、後期高齢者医療制度が導入されたり、生活保護の母子加サンが廃止されたり、介護認定が軽度に判定されるしくみに改悪されたこと。

 この10年間で削減額は13兆円にもなることを示しながら岩崎市議が報告すると、参加された方からは親の介護の苦労などが訴えられました。市議の政調費の使い方を調査した吉川さんからもずさんな使い方について報告がありましたが、政治とカネの問題には大きな関心がよせられました。

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 また、私は6月県議会で反対討論した「農地法」改悪の問題点を報告。今度の農地法の改定は企業による農地の集積がしやすくするもので、再び優良農地が産廃処分場に狙われかねないことを指摘しました。

 年配の男性が「産廃もイヤだが、今看板が立っている散骨霊園問題はなんとかならないのか」などの意見も出されるなど、みんなの関心事になっているようです。市議団が今調査中です。

2009年07月19日

ベトナム実習生を励ます会

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        【福大の坂本先生と8人のベトナム人実習生たち】

 18日、郡山市内で中島の縫製会社で働いていたベトナム人実習生たちを励ますつどいが開かれました。私も冒頭に挨拶させていただき、県議会の委員会でもとりあげたことを報告。また、福大の坂本先生から、この事件の経緯と問題点が報告されました。

 8人のベトナム人実習生は、半数が今年7月初めに3年間の労働を終えて帰国する予定でしたが、残業代などの支払いが解決しないことから、組合に加盟したたかいに立ち上がりました。

 ただ、その縫製会社は偽装倒産をしてしまい、組合の申し入れで寮には引き続き住むことはできていますが、いつ追い出されるかもわからず、今後の生活も心配されます。

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         【出番を待つ郡山の新婦人フラダンス小組のみなさん】

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       【彼女たちの作品~私の買い求めたかわいいマイはし入れ】

 この日は、参加者へカンパを募ったり、彼女たちの手づくりの作品が並べられたり、また歌やフラダンスの踊りなどで支援する楽しい交流会も行なわれました。

 先日は、この話を聞いた白河のタクシーの運転手さんが、彼女たちの寮に「日本人は悪い人ばかりではありません」とのメモ書きと共にお米が届けられたそうです。その心意気に私も胸が熱くなりました。

2009年07月18日

エネルギー政策議員協議会                                       宮川議員が02年の意見書10項目を対象にすべきと主張

   090717 エネ協宮川~1.JPG            【17日のエネ協で発言する宮川県議】

 17日、県議会のエネルギー政策議員協議会が開かれました。プルサーマルの議論再開を求める要請は、2月に原発立地4町からと、6月県議会直前に東京電力からもあり、議長は各会派から協議のあり方についての意見をとりまとめ、6月県議会中の代表者会議でこのエネ協での議論の場が設定されたものです。

 02年に県議会は、東電のデータ改ざんなどの不正事件を受けて、国に10項目についての意見書を全会一致で提出しています。

 ところが、自民党は、当初この意見書をいったん凍結したうえで、プルサーマルだけを議論することを表明。しかし、自民党以外の会派は、02年の意見書10項目の検証することで一致していました。

 この日のエネ協では、社民党の加藤県議とわが党県議団の宮川県議が、この方向での議論を強く求め、結局今後の議論のテーマは、「02年に提出した意見書10項目について1つ1つ検証する」ことになりました。

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 自民党の加藤県議が、意見書を凍結した理由について述べたのですが、傍聴していた私にはさっぱり理解できませんでした。それでも意見書全部を検証していくことには反対しませんでした。この日のようすは、地元のテレビなどマスコミも多数かけつけ、夕方のニュースで報道されました。

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          【脱原発グループも十分な議論を求め各控室へ要請に】

 県当局自身も今週の21日から、前知事時代のエネ検でまとめた02年の「中間とりまとめ」について検証を始めることになっています。

 あれから7年もたったので、知事も県の幹部もメンバーがほとんど交替しています。もう一度、専門家を呼ぶなどして、核燃サイクルのあり方を含む原発行政について、十分時間をかけて検証してもらいたいものです。

2009年07月16日

県庁の食堂でも地産地消のランチメニュー

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 16日は、あすのエネ協の準備などで県庁へ。お昼は、県庁の食堂で地産地消の食材を使用したふるさとランチを食べてみました。530円でした。

 えごま豚の焼肉をメインに、こんにゃくの酢みそあえ、新じゃがいもといんげんの味噌汁、きゅうりのつけものが添えられたランチはとてもおいしく、やっぱり地元の食材は安心であったかですね。

 議会中は、同じ県庁食堂のお弁当です。野菜中心のおかずにしてもらい、全体のボリュームも少なめにしてもらって400円。安いのに、毎日あきないよう工夫され、調理の方の心配りに感謝しながら食べています。

2009年07月15日

夏井川の土砂堆積除去で県中建設事務所長へ要望                                  滝根小白井風力発電建設工事も原因では?と指摘

 14日、田村市滝根町の木村高雄党支部長、地元の漁協役員と共に、夏井川の河川土砂堆積除去を県中建設事務所長へ要望しました。沼田所長らが応対し、県庁環境影響評価室の斉藤室長も同席しました。

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    【県中建設事務所長へ要望する木村高雄前議員、渡辺夏井川漁協滝根副支部長ら】

 田村市滝根町内を流れている川は、夏井川の上流にあたります。下流住民には飲料水や水田の農業用水にも利用されていますし、水質がきれいなので岩魚やヤマメが生息し多くの釣り人が訪れています。

 ところが、この川に昨年泥水が出て川魚が激減しました。地元夏井川漁業共同組合は、夏井川源流で工事を行なっている滝根小白井風力発電事業者に対し、稚魚を放流できなくなったと漁業補償を求め申し入れたところ、事業者から一定補償された経過を、この日の交渉に参加した漁協副支部長の渡辺さんが明らかにしました。

 このことは、風力発電事業所が、建設工事に伴う夏井川の水質に影響を与えたことを自ら認めたことだと思います。

 渡辺さんは、この泥水の影響によって川石にノロが溜まるようになり、石底をあげるとびっしりいた川虫が棲めなくなって、ヤマメなどの川魚の餌がなくなって激減していると詳しく解説。

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    【10日の現場調査から。林道が開削された側溝には、細かい砕石が流れ込んで】

 また、渡辺さんは、自然保護活動もされており、野鳥や植生の観察からノスリやタカなどの猛禽類が飛翔する姿もみられなくなったことや、楽しみだったきれいなオオルリの鳴き声もほとんど聞かれなくなったこと、真っ赤な山つつじもほとんどなくなったと指摘。

 風力発電が建設される和田山は、もともと滝根町の金山牧場といわき市川前町の阿武隈高原牧場だったところです。そこを林道を広げる開削工事や頂上には風車建設の造成工事が行なわれ、豊かだった自然の生態系が大きく破壊されているのです。

 所長は「土砂堆積の原因は他にもいろいろ考えられる。風力発電工事に関する問題については私の部署では答えられない」と述べつつ、「河川土砂の除去の要望はたくさん寄せられており、治水の優先度から判断すれば、急いで対処すべき箇所ではないとみている」と回答しました。

 私たちは「風力発電工事による影響が、部署を超える問題というのであれば、県庁内の関係部局へつなげてほしい」と再度要望しました。

 それにしても、阿武隈山系には、滝根小白井(おじろい)風力発電で23台(07年5月工事着手)、常葉町の桧山高原牧場で14台(08年4月工事着手)と2ヵ所で工事中です。他に、川内村・いわき市にかかる黒仏木(くろぼっけ)に26台、楢葉町・広野町に16台と計2ヵ所に計画中で、県の環境アセス中であり、全部で4ヵ所、計79台もの風車が建設されることになります。事業者は、全部別会社です。

 さらに、会津地方では県内最大の郡山市布引高原に33台の風車建設が完了したほか、会津東山の背あぶり高原にも10台風車建設の計画があり、県のアセス中です。

 新エネルギーとして注目されている風力発電ですが、最近、環境にやさしいどころか環境に多大な負荷を与えたり、低周波など人体へ影響を及ぼす風車病などの問題点が浮かび上がっています。

 日本でも、ドイツのように「予防原則」を適用させ、科学的に因果関係が十分証明されない状況であっても必要な規制もかける制度づくりが急がれます。そして、行政であれ住民であれ、問題点に気づいたら真摯に対応し、住民の大切な命と環境を守っていくことにこそ重点をおくべきではないでしょうか。

2009年07月10日

滝根町へ河川の泥水発生で現地調査                            滝根小白井風力発電建設工事中と関係?

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 【ものすごい強風だった頂上の風車建設現場で。県中農林事務所や風力発電の工事責任者へこちらの要望内容を伝えて】

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           【左は案内してくれた地元の前町議の木村さん】

 昨日、田村市滝根町の共産党の前町議から、河川に泥水が発生し、地元で問題になっているので県に要望したいとの連絡を受けました。

 夏井川の上流にあたる川のようです。出先の建設事務所に連絡をとり、来週交渉することになりました。一方、濁りの原因は、滝根といわきにまたがる建設中の滝根小白井風力発電所工事も関係しているのでないかということなので関係部署へ連絡。

 私も午後、現地調査をしてきました。林地開発許可を出している出先の農林業事務所からも現地調査に入る旨の連絡もあったのですが、ちょうど頂上付近の工事現場あたりで一緒になりました。

 台風なみの強い風にあおられながら挨拶を交わし、こちらの主旨を伝えました。風力発電事業所の工事現場の責任者と田村市の職員も同行。工事現場の責任者によれば、工事は来年の12月までかかかること。ただし、道路工事は今年いっぱいで終了するとのこと。

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 川の汚れの方は、雨上がりでなかったせいか泥水にはなっていませんでしたが、よくみるとセメントを薄く流したように白っぽく濁っていて、山の水らしい透明さはありません。土砂の方も下流に行くほど両岸に相当体積しているようでした。職員も深さを測量していました。


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 5月に一度宮川県議と調査していますが、滝根側から上って行くとより環境破壊をしながら工事していることがよくわかります。林道を大幅に広げ、山を削り、頂上に23基も大型の風車を建設する・・・。疑問だらけです。

JR門前で朝の宣伝                        三穂田町の幻想的な源氏ボタル

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 今朝は、JR後援会のみなさん、岩崎真理子市議と共に、JR工場前で宣伝行動。ハンドマイクで宣伝したり、出勤する労働者へチラシをまいて、国の命、くらし、雇用を守る政治、今後の日本の未来がかかっている総選挙での支持を訴えました。

 
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     【自然の宝庫、三穂田町の源氏ボタル(実際の体長は1センチほど)】

 ところで、三穂田町産廃処分場を撤回させた場所で、今週自然観察会が実施され源氏ボタルの写真を送っていただきました。
 あじさいの花びらの上で光を放つ源氏ボタルの幻想的な写真を皆さんに公開します。じっくりご覧下さい。

2009年07月08日

6月県議会が閉会                                「県の建設事業に対する市町村の負担」など3件に反対し討論

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                【反対討論で登壇】

 きょう8日、6月県議会が閉会しました。今議会は、原発・プルサーマルをめぐる議論再開問題が大きな焦点となり、県議会としては、エネルギー政策議員検討委員会で議論を再開することになり、きのうの理事会では、02年の意見書10項目の扱い方そのものも審議対象となりました。エネ協は、17日に開催されます。

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【6日、知事へエネ協で議論再開することを報告し、マスコミ取材を受ける佐藤県議会議長】

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  【6日、議長から報告を受け、県としても検討再開すると報道陣に答えた佐藤雄平知事】

 一方、佐藤県知事は、議長から県議会の議論再開する旨の報告を受けて、県が02年の県エネルギー政策検討会の「中間とりまとめ」を検証していく意向を明らかにしました。

   
 ところで、きょうは議会最終日、19件の議案提案されたうち3件の条例案に反対し、私が反対討論を行いました。

 この中には、今国会で問題になった「農地法」の一部改正に伴う条例改正もありました。農地の改正は、農地を耕作している自作農や家族経営が壊され、企業が農地を自由にできることにつながることを批判しました。

 さらに、農業委員が間に入って決めている小作料制度は評価されているのに、これを廃止することや、農地の50年に及ぶ長期賃借権も創設されたことを明らかにし、いずれも企業には有利になる大改悪であることを指摘。

 また、私たちが一貫して反対している「県の建設業に対する市町村負担」ですが、実は、6月に県市長会からも「縮小・廃止」を求める要望書が県へ提出されていたので、この内容を詳しく紹介しながら「廃止」すべきと意見をのべました。

 今回、市町村に対する負担金の合計は、農林水産部で48市町村へ約35億円、土木部で26市町村へ約86億円余となっています。

2009年07月05日

2日間の企画環境委員会の審議                           原発・プルサーマル、外国人労働者、風車病や大甕産廃など質問

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 2~3日は、6月県議会の各常任委員会の審議。私が所属する企画環境委員会は、企画調整部と生活環境部の2部が審査対象です。

 今議会直前、東電からプルサーマル計画の議論再開の申し入れがあったことから、02年の「中間とりまとめ」以降、県の考え方に変化がないことをあらためて確認。

 さらに、今月2日国は、「核燃サイクルの中核施設でトラブルが続いたことなどで政策の先行きが不透明となったことを理由に、新原子力大綱の改定を先送りする」との報道があることを示し、国の核燃サイクルは破綻していることを指摘。プルサーマル問題については、自民党県議とも議論になりました。

 また、県自然保護協会からも疑問を呈する要望書が提出されていることも示しつつ、風力発電による低周波による「風車病」と自然破壊問題を取り上げました。ドイツが人体や環境に付加をかけない「予防原則」に立って再生可能エネルギーなどを導入していることも紹介し、全国で7県しかないという県の環境アセス条例を生かした対応を求めました。

 大甕産廃処分場については、藤川県議が本会議でも取り上げたので、そのあと追い的質問を。県は「業者が禁固刑以上の刑を受けるなどの欠格要件に該当すれば、当然建設の中止を求める」と答弁。

 また、県内の植生を変化させかねないオオキンケイギクなどの外来植物は駆除の対象にすべきと提案。他に、外国人実習生問題への対応については、国際課と人権・男女共生課へ県の考えをただしたところ、部長は今後の検討課題としていくとの答弁でした。

 

2009年07月04日

ベトナム人実習生の会社が突然倒産!

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          【7/3~生活環境部の質問に立つ私】

 先週、中島村にある衣料会社のベトナム人9人の実習生に対する違法な労働問題をお知らせしましたが、6/30に県労連も入ってようやく会社が団体交渉に応じ、社長らは未払いの残業代などを支払う約束をしたようです。

 ところが、7/3になってこの会社から弁護士と相談の上、「倒産した』旨の連絡が県労連に入ったようです。どうも、未払い分約800万円を払わないための計画倒産・偽装倒産の疑いが濃厚です。

 心配なのは、彼女たちのことです。とりあえず、寮にいられるとの約束は取り付けたようですが、そのうち電気・ガス等を止めるかもしれないと言っているようです。お金のことも含め、何も解決もしないまま彼女たちを放り出すようなことがあってはなりません。

 私は、ちょうど県議会の生活環境部の審議日だったので、この事例を取り上げ、県の国際課が中心になって外国人研修生・実習生などの問題にも対応するような県庁内ネットワークの立ち上げを提案しました。

 群馬県や栃木県では、昨年から周辺4県や厚労省や法務局など国の機関も入ったネットワークをつくり、外国人研修生・実習生の実態調査などを始めているようです。部長は、「他県の先進例も参考にしながら、体制や対応のあり方など検討していきたい」と答弁しました。

 国会でも外国人研修生・実習生の法改正を含めた審議がされているようですが、研修生に名を借りた働かせ方そのものに疑問を感じます。この制度そのものの見直しは、必要ないのでしょうか。

2009年07月01日

藤川県議が一般質問で登壇

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 きょうは、藤川県議が一般質問で登壇しました。6月定例議会では県議団から1人の質問です。藤川県議は、雇用対策、セーフティネット、障がい者支援、プルサーマル、大甕産廃問題など。

 さらに、知事に対しては、今年4月のプラハでのオバマ大統領の核兵器廃絶に対する見解を尋ねました。

 知事は、「唯一の被爆国である日本国民として、大変に意義のあることを受け止めている」と述べ、H12年7月に県議会が決議した「非核平和福島宣言」を引いて、「恒久平和という世界共通の理念を達成するため、核兵器を廃絶し、戦争のない平和な社会を実現することは、県民すべての願いであり、人類共通の悲願であると考えている」との見識を示したことは、すばらしい。

 ところで、大甕産廃問題に対する答弁で、業者の欠格要件に該当するかどうか、報告書等を確認している。経理的な基礎についても今のところ確認していないが、今後も注視していく旨など、これまでより踏み込んだ部長答弁がありました。

 しかし、プルサーマルに関しては、県の「中間とりまとめ」に至る経過は明らかにしたものの、その評価については、あいまいな答弁に終始。

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          【傍聴のこられたみなさんへ挨拶】

 私たちとしては、県の原発行政の到達は、02年にまとめた「中間取りまとめ」であり、これを堅持すべきであると評価しているのですが、どうも県の見解が明確でありませんでした。