15日、二本松市で「福島県内の全原発廃炉を求める会」の結成集会が開催されました。会場内は参加者であふれ、450人が集う熱気あふれる集会となりました。用意した資料が不足したり、パイプ椅子も次々と追加されたほどでした。
郡山の名木昭さんが開会挨拶。9人の呼びかけ人を代表して前知事の佐藤栄佐久氏が挨拶。佐藤氏は、地元の用事があると退席しました。
そのあと、立命館大学名誉教授の安斎育郎氏が「福島原発事故の現状と廃炉の展望」のテーマで約1時間の講演。さらに、呼びかけ人の1人でもある芥川賞作家・福じゅう寺住職の玄侑宗久氏の「柳の根っこ」で講演。
安斎さんは、時々笑わせながら原発批判をしたためにアカデミックハラスメント(アカハラ)を受けながらも放射防護の立場から、それを防げなかったと原発事故後に福島に週3日支援や調査活動にきていること、生き方・人生訓までたっぷり聞かせていただきました。
玄侑宗久さんの話も情感たっぷりの話で、県民に「分断」が持ちこまれたが、「福島第一原発、第二原発もゼロに」の1点で、思想信条、政党の違いを超えてやっていきましょうとよびかけました。
福島県知事と県議会議長への結成総会の決議の「陳情書」を遠藤宮子元福島女団連会長が読みあげ、最後に小渕真理アウシュヴィッツ平和博物館長が集会アピールを読みあげ、それぞれ参加者の拍手で採択。閉会挨拶は、吉原泰助元福島大学学長が行ないました。
あいさつ人に前知事???
そうなんです。佐藤栄佐久前知事は原発問題では、現職時代にプルサーマルを全国で最初に受け入れをしようとしていたのですが、99年のJCO事故、2002年の東電トラブル隠しが発覚し、国に対してモノをいうようになり、原発問題ではようやく同じ方向を向くようになってきた経過があります。ただ、実弟の談合疑惑にからんでの知事辞任などに関しては、明確に批判しています。
今回は、「原発ゼロ」を国に求めていくこと、この1点で一致した人たちで会を結成したものです。
そうですか?県民の顔に泥を塗った人というイメージは消えません。
その同じ人の口から出る言葉をどう受け止めるかを考えているのでしょうか。
控えめにするのが一般人の常識と思います。なりふりかまわずにはおどろきます。
まして県議会は退職金返還の異議申立を棄却したばかりです。それも無関係では論外です。
あえてアドバイス
佐藤栄佐久氏についてはあまり深くかかわらない方がよろしいかと。
また使用する場合は「前知事」のブランドを外した方がよろしいのでは。
ワケは、県議会では全会一致で彼の退職金返還への異議申立を棄却されています。
これは県民の総意と理解しています。
また、議会に諮問したのは県知事です。前職の古巣の現職に刃向かう道理が成り立たない。
また県職員も同じ考えですし、元職員だって裸の王様と見ています。
なぜなら県政を知らない前知事だからです。佐藤栄佐久氏は「カラ出張をわたしは知りませんでした」には唖然茫然としました。県政のイロハも知らない、報されない、そんなことは県民には禁句なのです。
県政を知りません、と言ったに等しい言葉、「無責任」の表れで、無責任だから棄却にも反対する。
それは、商人の計算で、「士」の心ではない。進退出処は士の重んじるところです。