30日、きょうで6月県議会が閉会となりました。最終本会議で、共産党は議案3件に反対、新規請願1件に賛成。藤川県議が討論に立ちました。
反対した3件の議案は、国保広域化に伴う条例改正、たばこ税の値上げを含む県税条例の一部改正、県の建設事業に市町村負担を求めることについてです。
また賛成した新規請願1件は、第ー原発に長期保管されているMOX燃料の品質問題と使用済みMOX燃料の受け入れ先が決まっていない中でプルサーマルを実施すれば、原発サイト内に貯まり続けることになりかねないとしてこうした中でプルサーマルを進めるべきでないとする県への請願です。
私が所属する委員会の請願査では、プルサーマルを何がなんでも推進したい自民党は、「継続などとんでもない」などと「不採択」を主張。
これに対し、私と社民党県議の2人は、「県自身でさえ、『長期保管のMOX燃料の検証作業中であり県民の安全・安心のため慎重に対応する』との見解を示しているではないか。少なくとも〝継続扱い〝にすべき」と主張。
にもかかわらず、委員会で採決に持ち込んだうえ、この請願を多数で「不採択」とし、最終本会議での採決となったのです。
【30日 新規請願1件に起立し賛成する6人の県議】
本会議の採決では53名中、賛成が私たち共産党の3人と社民党の2人+元社民党の1人の計6人だけ。自民・公明・民主は、多数の力でこの請願を不採択としました。
一方、プルサーマル計画については、民主党政権になってから一気に全国16~18ヵ所で進めようとしています。
本県では、34年もたつ老朽化した東電福島第一原発3号機で行なう予定で、県は今年2月県議会の冒頭で、佐藤雄平知事が3つの技術的条件をつけて「事実上の受け入れ」を表明。
しかも、民主党の本県出身の経産副大臣のコメントが報道されるたびにその受け入れ時期が早まり、今年7月中にもという状況に迫っています。
しかし、このまま制御棒の効きを悪くし、労働者の被曝も増やし、やっかいな使用済み燃料を生み出すにもかかわらずその搬入先も決まっていないなど、危険で問題だらけのプルサーマル計画を認めるわけにはいきません。ぜひ県民の声を県政へ届けて下さい。
【6月県議会が本日で終了。控室でほっと一息の3人の県議団】