県へ2つの申し入れ/オスプレイ配備反対の意思表示を国に明確に示すべき、原発作業員の被ばくデータ偽装解明・下請け労働者の労働条件整備を

30日、今月半ば以降は、それぞれ視察があったりなどで久々の団会議をしました。 合わせて、県に対し2つの申し入れを行いました。

1つは、「オスプレイ配備反対の明確な意思表示を国に対し行うよう求める申し入れ」と、もう1つは原発作業員にかかわる問題で「『被ばくデータ偽装』の事実解明、原発下請け労働者の労働条件整備を求める要請」です。

オスプレイ配備については、全国知事会としても反対決議をあげたようですが、被災地の本県上空を従来の飛行訓練ルートでは阿武隈山系と会津地方の上級も通る計画です。久保田県委員長と県議団の連名で申し入れしました。

 

 

県民の命・安全にかかわる問題であり、さらに被災地の上空を通ること自体認められないことです。知事会の決議とは別に、被災県の知事として国へ要請すべきと要請しましたが、県の担当者は知事の決議以上のことには言及しませんでした。

もう1つは、東電の下請けで収束作業をしていた労働者へ、下請け事業所が積算線量計を鉛で覆いデータを偽装させていたことが発覚しています。原発作業員の被ばく線量は、「5年間で100㍉シーベルト、かつ年間で50㍉シーベルト」という作業基準を超えて働かせてはならないことになっています。

これまでも東電は、18歳未満の就労問題、復旧作業に暴力団関係企業が関与していた疑いも指摘されていることら、県に対しい国と東電へ事実の解明と、下請け労働者まで含めた作業員の労働条件整備を今後も継続して行うよう強く要請しました。

原発被災者の会の役員に参加

 

29日、「原発被災者の会」(会長豊口さん~浪江町)の役員会を郡山の仮設住宅内の集会所で開くとの案内を頂き、高橋喜治市議と一緒に参加しました。この会は、双葉地方の原発被災者の住民がつくった会で、6月県議会にも請願書を提出しています。

 

   私たちが役員会に参加案内を頂いたのは初めてでしたが、国会議員、県議会議員、双葉町村議員なども案内されていたようです。朝9時半から夕方まで、会としての今後の取り組みの仕方について意見交換しました。

ちょうど経済産業省が、7/20に財物補償などの賠償支払いの考え方を公表したばかりですので、この賠償基準では新しく家を求めることなどできないとの意見も出され、今後国・県・市町村へ要求書を提出する方向となりました。

米の全袋検査の「かかり増し経費」~県が協議会へ助成する補正予算を計上する方向へ

県は、米の安全性を担保するため、今年収穫する県内産の米から全袋検査を実施することになっています。

ところが、ベルトコンベアー式の検査機器代しか予算を計上していなかったため、そこまでに米を運ぶトラックなどの運送経費や、吊り上げてベルトコンベアーに乗せる器械も必要なことが分かり、これらの「かかり増し経費」を農家負担とさせてはならないと、6月県議会でどの議員からも問題視する意見が噴出。

それに対し県は、「かかり増し経費」については「県が協議会へ貸付し、農家負担のないようにする」と答弁していました。

今回、県は貸付から一歩進めて、東電の賠償金で手当てされるまでは、当面、米の協議会に対し県の予算で「かかり増し経費」分を助成することを決めようです。来週早々にも約60億円の補正予算を専決ですすめたいとのこと。

これは、農家にとっても、協議会にとっても朗報です。しかし、県が一旦この経費も含めて全袋検査にかかる全ての経費を、県が東電に請求すればすむはずだと思うのですが・・・。

夫の定年記念で夫婦で旅行へ/憧れのスイス・アルプスの登山列車

18日~25日まで夫婦で旅行にでかけてきました。夫が昨年3月に定年を迎え、いつかスイスの登山列車に乗ってみたいという夫の長年の夢をかなえようと、思い切ってツアーを申し込みました。

今回の参加者は14人・7家族グループで、とても家族的でした。バンコク経由でスイスのチューリッヒ空港へ。行きも帰りも18時間近くかかる飛行機の旅は疲れましたが、念願のスイスアルプスは想像以上でした。

夫婦で海外旅行は初めてで、国内旅行もあまりありません。夫へ日頃の議員活動協力への感謝と罪滅ぼし? も兼ねた「感動のスイス・アルプス三大名峰絶景の旅8日間」は、幸運なことにすべて天候に恵まれました。

何しろ登る前は雲がかかっていてもユングフラウヨッホ、モンブラン、マッターホルンがそれぞれの展望台に着く頃にはみごとに晴れ上がり、本物の三大名峰の頂上がまじかに見えて感動の連続。

ガイドさんによれば、数あるツアーでも全部見ることができるのは非常にめずらしいことだそうです。その一部を写真でお届けします。

 

 

【20日、今年ちょうど100周年を迎えたユングフラウ鉄道で展望台へ~世界遺産ユングフラウ(3,454m)】

【この登山列車の途中の駅からみえる世界遺産アレッチ氷河】

このあと、ユングフラウヨッホ、アイガーの巨峰をバックに、お花畑をみながら1時間半ハイキング。

 

【21日、ロープウェイで登り、エギーユ・デュ・ミディ展望台からまじかにみえた最高峰モンブラン(4,810m)】

 

 

 

 

 

 

 

【21日の夕方にマッターホルンの麓の町ツェルマットへ。駅周辺です】

【町中を走る電気自動車。音がしないので交通事故には気をつけないと・・。これにも乗ってみました】

【夜9時すぎまで明るく、日没の夕陽に照らされるマッターホルン】

【22日、登山鉄道でゴルナグラード展望台へ。そこからマッターホルンや花を眺めながらハイキングし、眼下にみえる駅から登山電車で下山】

           【リッフェル湖に映る「逆さマッターホルン」もみごとに見えて】

 

21日の午後の自由行動は、もっとマッターホルンをもっとまじかにみようと、一旦ツェルマットの町に戻り、タクシーに相乗りして今度はロープウエイで別の展望台へ。  【ホテルでつくってもらったお弁当を食べながらロープウエイからの展望を楽しんで】

ここの展望台は4000m級。さすがに頭がフラフラしましたが、少し休んで展望台下の氷河のトンネルへ。きれいなイルミネーションに輝く氷の彫刻に魅せられて。

                        【今回のツアーガイドさんと】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

22日、いよいよ最後の観光は、ツェルマット駅からサンモリッツ駅まで氷河特急8時間の旅。世界一ゆっくり走る特急だとか・・・。

この日は、まさに雲ひとつない晴天。青い空ときれいに整備された牧草地、絵葉書のようなスイスの風景を満喫。車内でランチしながら、みんなで歓声の連続でした。

 

 

 

生活と健康を守る会が県交渉/車がなければ就労もできない! 自立を阻害するような指導改善を

12日、県庁内で県生活と健康を守る会が県交渉。私も同席しました。この県交渉には,福島市や会津喜多方、また郡山生健会からも多数参加し、生活保護受給者の車保有の必要性を訴えたほか、生活保護申請受付の改善などを求めました。

この間、芸能人の母親の生活保護受給に対するバッシングがありましたが、扶養義務の強制はできないことになっています。この問題を契機に生活保護行政の改悪や受給制限することがあってはなりません。

すでに、北海道では生活保護を受けられずに餓死した事件が発生しています。必要な時に生活保護を受る権利は誰にも保障されていますし、行政にはそれを知らせる義務があります。

憲法25条の立場に立って、誰もが健康で文化的な生活を受ける権利を保障するのが行政の役割です。生活と健康を守る会はこれを掲げてj活動しています。

すでに福島県は、震災・原発事故前から貧困広がっていました。被災地の福島県民に対し、特にていねいな対応と県の目配りが必要です。

この他、原発被災との関係で,原発損賠賠償への対応,県内の避難者への住宅の確保と家賃補助、国民健康保険や介護保険の負担軽減、失業者への就労対策、教育分野での支援など多方面のわたる要望について県の回答を求めました。

【県交渉後参加者に挨拶する江田県連会長と私】

炎天下の東京代々木公園、「さよなら原発」集会に17万人/福島県から1,100人が参加

16日、作家の大江健三郎や澤地久枝さん、落合恵子さん、瀬戸内寂聴さん、音楽家の坂本龍一さんら9人が呼びかけ人になって、「7・16さよなら原発10万人集会」が東京代々木公園で開かれ、炎天下の中目標を大きく超える17万人が参加。

私も、郡山のみなさんとバスで参加しました。郡山からは、共産党や郡山地方労連などで大型バス3台と医療生協と農民連がそれぞれ大型バス1台ずつ計5台で参加。

この他、教組関係などもバスを数台出したようです。参加者には、富岡町からの避難者始め、今回初めて参加された方がたくさんいました。

朝7時20分頃に出発、会場には11時過ぎに到着しました。バスから降りた途端に歩道は人、人、人で大渋滞。

 

私たち東北・北海道はメインステージがみえない、公園内のストリートを封鎖した場所が指定場所。暑いので木陰がたくさんある公園内で午後1時から始まる全体集会、1時半からのパレード出発をまちました。

 

1時30分から先頭隊のパレードが始まっても、私たちがようやく歩き始まったのは2時過ぎ。きょうの赤旗報道によれば、最終出発隊は夕方5時 10分だったそうですが、17万人もの参加者のすごさを物語っています。

福島県や郡山の各団体のみなさんと共に「原発要らない」、「再稼動やめよ」とラップで唱和しながら、新宿駅までの2、7kmをパレード。炎天下でしたが、時折気持ちいい風が吹きぬけていってくれるので助かりました。

「福島県」や「郡山」ののぼり旗がみえると、沿道や他県の参加者からも大きな拍手をいただくと疲れた足にも力がわき、お礼の拍手や手を振って応えました。

往復のそれぞれバスの中で、私も6月県議会のようすや、野田政権になって、消費税増税、TPP、原発再稼動、沖縄普天間基地への危険なオスプレイ配備まで悪政のオンパレードを民自公3党で推進していることを指摘。共産党をももっと大きくしてほしいと訴えさせて頂きました。

現職高橋ちづ子衆議院議員(比例)の議席は、まさに東北被災県民の命綱です。これに、選挙区から1人でも多く押し上げていきたいと思います。

4日最終本会議、長谷部県議が討論。原発再稼動に関する意見書は全会一致で採択/消費税増税・TPP 反対は多数で否決に

7/4、6月県議会の最終日、長谷部県議が知事提出議案、請願・意見書の議案について、反対と賛成の意見を述べ討論に立ちました。

一方、未来ネットの本田議員は、参議院議員など国会議員削減反対には賛成する立場から、尖閣諸島問題の意見書も賛成の討論を行ないましたが、長谷部県議の討論は、この2つにもふれたもので、理由を聞いた議場の民主党議員からも「賛成したくなった」といわしめるほどみごとな論陣が議場に響きました。

採決では、消費税増税は、県民連合の社民党1人が一緒に賛成に回り、TPP反対では社民と民主党(小沢派・石原県議)の2人が賛成、民主1人が退席する中、多数で否決しました。

一方、原発再稼動についての意見書は、全会一致で採択となりました。これは、他会派とのすり合わせの上での意見書なので、明確に撤回を求めるものとはなりませんでしたが、それでも全国で唯一、しかも原発事故を受けた福島県議会が一致して再稼動についての意見書を国へ提出した意義は大変大きいといえます。

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原発再稼動をめぐる意見書に関して、当初共産党と未来ネットの2会派が撤回を求める意見書を提出。長谷部県議が民主・自民にも意見書提出の方向で意見交換しながら会派を回りなました。ところが、民主はこの中身では困ると思ったらしく、撤回の文言をはずして未来ネットへ働きかけをしたようです。しかし、これは不調に終わりました。

結局、長谷部県議が所属する企画環境委員会に民主党案をベースにした意見書案を委員長(自民)が提示し、この案文で調整を図ることとなり、他会派と文言を調整を繰り返し、委員会で合意したものが最終意見書案として議会の採決に付されたのです。

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また、TPP問題では、昨年9月県議会で全体一致で反対の決議をあげたこと。6/2県庁前でJAなど地産地消推進協議会が1,000人規模の大集会を開き、村田副知事は知事の代理で、斎藤県議会議長は議会を代表して来賓挨拶したことを、長谷部県議は議場で厳しく指摘。

議会閉会後、控室に挨拶にきた斎藤議長は、入ってくるなり「TPPは、自民党会派アの役員が勝手に判断したことだ」と、こちらから聞いたわけでもないのに言い訳をしました。自民党は、JAとの関係でも否決してしまったことがよほど悔やまれたのでしょう。翌日の地元紙に9月県議会で意見書を出す予定と・・・。共産党紹介の意見書だからと、これまでの習慣に従い、中身を大して吟味せずに否決するからこんな痛い目に合うのです。

ご近所付き合いの旅行会~宮城・岩手の被災地へ

30~7/1は、私の近所づきあいの旅行会で、被災地の宮城県と岩手県へ行ってきました。宮城県は、松島を遊覧船でまわり、比較的被害は少なかったようですが、奥松島の被災はすさまじいものでした。

ここから、南三陸町の津波被害地へ。防災無線で町民に呼びかけ続けて亡くなったあの20代の女性職員がいた防災対策庁舎へ。

 ここもすさまじい津波による破壊。防災庁舎は鉄骨がむき出しのままでした。たくさんの花などの供え物、そしてお線香も備えてありました。みんなで手を合わせました。誰かが、「テレビで放映されたあの時の声が耳に残っているな」とつぶやきましたが、そうです。ここがその現場だったと思うと、どんなにか恐ろしかったことか。想像を絶するものを感じ、身震いしました。

 

 

 

 

 

 

 

【津波が山間の内陸部まで押し寄せたことが、杉の木が枯れているのをみても分かります】

 

 

 

 

さて、この日は岩手の花巻温泉に宿泊。そこには400種類ものバラが咲き誇るばら園があるのが分かり、夕飯までのひとときを女性ばかり3人で行ってみました。香りも種類もすばらしく、被災地で受けた衝撃がだいぶ癒された思いです。

 

 

 

翌日は、宮沢賢冶記念館、遠野、カッパ淵などの観光地をめぐり、無事帰路につきました。

商工労働部と企業局、教育庁の常任委員会審議

28日、県議会の常任委員会の審議に入りました。商工労働部、企業局の審査では、県が企業立地補助金と中小企業のグループ補助金は、3/4という補助率が高いため申し込みが多数となり、どちらも応募総数に対し予算が不足する事態になっています。

今議会では、グループ補助金67億円余の追加補正が提案されましたが、それでも採択が残る状況です。県からも財源確保と事業の継続をすべきと強調しました。

国は、福島県には多額の補助を出していると渋り始めているようです。しかし、県は国と相談してこの事業枠を決めたとのこと。被災3県でも、福島県は原発事故で事業所の復興はこれからです。国は十分な財源保障をするのは当然です。黙っていると、国にどんどん事業も補助金も打ち切りにされてしまいます。

一方、雇用面も深刻なことが明らかになりました。特に、この間2回雇用保険が被災地特例で延長されてきましたが、今年9月末で終了します。これによって給付されず失業するとみられる被災者は何人かと質したところ約9,800人と答弁。

1万人近い失業者が新たに生まれるとは大変なことです。私は、除染、検査機器の開発、再生可能エネルギーなどの新分野でも雇用に結び付ける観点をきちんと持つよう提起しました。

29日の教育庁の審査では、今年度から中学校で武道教育が始まるため、県は剣道・柔道・なぎなたの指導員を30校へ派遣すると説明。ならば、授業だけでなく部活動においても子どもの安全を守る対策をとるよう求めました。

特別支援学校に再編、見直しについて、教育庁は分校化も視野にと本会議で答弁しましたが、分校化はやめるべき。きちんと独立した養護学校として、もっと地域エリアを狭くして設置することも提起。

子どもたちの心のケア対策のためにもスクールソーシャルワーカーの増員を求めましたが、専門家が県内に不足しているとの答弁でした。

子どもの避難者は、全体で3万人。そのうち、幼稚園から小中高生・特別支援学校では、県外へ約12,000人、県内で約6,000人(5/1現在)であることが明らかにされました。

なお、共産党紹介の請願・意見書は全て継続扱いとされました。この中には、他党も求めている「ふくしまっ子体験活動支援事業」の拡充も含まれているのに、共産党提案は機会的にはずすという態度でよいのでしょうか。