母親連絡会、民商、県政つくる会が、新型コロナ対策等で県交渉

★12 / 22 、きょうは3つの団体の県交渉が行われました。きょうは、主に新型コロナ対策、原発事故対策などに関する要望で、午前中は県母親連絡会、福商連と同婦人部が国保の事業主の傷病手当て支給など、2団体が県交渉。
午後は県政つくる会が、年末の生活困窮者への対応について、県に生活相談の窓口と宿泊所の設置を求めたほか、国・県のコロナ給付金の再給付を求めました。また、福島市の病院と会津若松市の介護施設で相次いでクラスターが発生していることから、県からのトレーサー等の派遣やPCR検査の抜本的拡充を求め、県に緊急要望しました。
県議団からは神山、宮本、大橋の3県議が同席しました。

閉会日、2つの議案で討論/12月議会提出議案で意見、19年度普通会計決算に反対

12/17の閉会日、12月県議会に提出された議案、2019年度決算の普通会計決算には反対の立場で、これら2つで討論しました。

◆ 12月県議会に提出された知事提出議案5件と、県職員の期末手当て引き下げに伴う減額補正予算等追加議案5件に反対し討論、また意見書・請願について討論しました。 知事提出議案のうち、イノベ構想の重点分野に加えられた「ふくしま医療機器開発支援センター」は、再度同じ管理者を指定するための議案については、開所以来収益が見込めず、これまで同様、今後5年間も県の一般会計から毎年約2億円ずつ赤字補てんするのは県の見込みが甘いと指摘。「会津自然の家」は、今回初めて指定管理者に委託するとしましたが、そもそも教育施設は県直営で運営すべきものと討論。

県民1人当たり年間1000円負担している県森林環境税を今後5年間延長する条例改正案、県の建設事業に市町村の追加負担を求める議案には反対を表明。さらに、特別職は別として、災害やコロナ対応が続く県職員の期末手当てを0.05月分引き下げ、総額6億6千万円を減額する追加補正予算5件には反対を表明しました。

議員提出議案については、自民党提出の「多核種除去施設の処理水の取り扱いについて理解の醸成と風評対策の抜本的強化を求める見書」は、「処理水」の海洋放出を前提としていること、「国際教育研究拠点の充実等を求める意見書」は、各大学等との連携や既存施設を活用し、これ以上イノベ構想で新たな研究施設整備は中止すべきと討論し、これら2つの意見書に反対を表明しました。

一方、共産党が紹介議員となった意見書・請願については、可決・採択を求め討論。消費税率5%への減税及び売上減少事業者の消費税免除措置を求める意見書、より良い幼児教育・保育の無償化の実現を求める意見書、「義務教育費国庫負担」を2分の1に復元し制度充実を求める意見書は可決すべき。また、県立保原高校定時制の存続を求める請願と教育予算の増額を求める請願は採択を求め討論しました。

◆ 「2019年度普通会計決算は不認定」とし討論                東日本大震災・原発事故から丸8年が経過した2019年度は、10月に台風19号の災害に見舞われ、また年度末には新型コロナ感染対策も求められた指摘し、4点にわたり討論。

まず、「大震災・原発事故対応について」は、同年7月末にようやく「福島第二原発廃炉」を東電社長が表明したが、廃炉作業は進まず、ADRを含め賠償に応じないと東電の姿勢を批判。また、今年2月、国の小委員会が、汚染水処理方法について「海洋放出と大気放出が現実的」としたことへの県内外からの反対の声が上がっていること。避難者に対しては、双葉町・大熊町を除く帰還困難区域の住宅無償提の打ち切り、国家公務員宿舎入居者を裁判に提訴し、県外2千世帯への県独自の家賃支援も打ち切るなど、避難者への冷たい県の姿勢を厳しく批判。

2つ目に、「復興のあり方」については、イノベ関連に当初予算で913億円、4年間累計で3,700億円もの復興予算を計上したが、避難住民置き去りだと指摘。

3つ目に、「台風・豪雨災害への対応」については、10月に消費税率が10%に引き上げられ、さらに台風19号等の災害に見舞われ、県は床上浸水1m未満の「準半壊世帯」への独自支援制度を創設したものの、住宅再建は進まず。これまでの県の河川整備の遅れが災害を招いたことから、大幅な河川整備予算の拡充が必要と指摘。

4つ目に、「新型コロナ対策」については、2月末の政府の全国一斉の学校休業要請に伴い学童保育所の受け入れや休業支援金への対応が求められたが、今も感染は広がっていることから防疫の観点での検査拡充と失業者や中小業者への直接支援が必要と指摘しました。

5つ目は、今年4月から地方自治法改定による「内部統制に関する方針」は、公務の職場にはなじまない企業的手法による成果重視の行政運営を求めており、しかも県監査委員会は19年度決算から前倒し実施したと批判。本県は、原発事故、台風被害、新型コロナ対策で疲弊している今だからこそ、地方自治の本旨に則り、「公助」の役割こそ強調すべきと求めました。

採決では、自民党、公明党と県民合会派が同じ態度をとり、それぞれ多数で採択、否決としました。

閉会日の冒頭に、長尾トモ子県議が地元市議に副議長就任祝いに粗品を贈呈し、公選法の疑いが判明したことから本人から辞職願いが出されたことを受け、副議長選挙も行われ開票立会人に大橋沙織県議が選任されました。共産党県議団は、第二会派の県民連合の宗方氏に投票。自民・公明が多数のため、自民党の青木元副議長が当選し就任しました。

 

 

福島大学長と懇談~岩渕友参院議員と県議団、新型コロナ対策や日本学術会議任命拒否問題など

 25日、岩渕友参院議員と共に町田県委員長と県議も同行し、福島大学の三浦学長と懇談しました。
昨夜、福大学生が新型コロナ感染で福島市内6つ目のクラスターが発生となったこともあり、短時間の懇談となりましたが、新型コロナ対策、日本学術会議任命拒否問題、国立大学の地域への役割、運営交付金のあり方、原発事故からの復興で福島大学が果たしてきた役割などについて、意見交換しました。
新型コロナ感染対策では、不安を抱える学生や職員へのPCR検査拡充、学生への生活支援と精神面対策等が課題です。
夕方、これら3点の要望書を県に提出しました。

郡山市の日大工学部付近で学生向けへ食糧支援~郡山食糧支援共同センター


★20日、郡山でも日大工学部付近で学生向けの食料支援を行いました!郡山市民共同センターの主催です。スタッフだけでも30人近くになりました。学生など130人以上が支援物資を受けとりました。
午前10時からスタート。ほぼ30分ぐらいで 準備したお米やカップラーメン、りんごやみかん、日用品などがほとんどなりました。みなさん、きょうのことは事前に入れたチラシやメールで友達が教えてくれたようです。
アンケートで100人と対話。私も11人から聞き取りをしました。
1年生は、リモート授業ばかりで、課題やレポートが多い。学校にほとんど行けないので友達もできない。2~3年生は、授業がありアルバイトする暇はないそうです来春卒業する4年生は、ほとんど就職が決まっているようでしが、卒業後に800万円の奨学金の返済がある学生も。中には、昨年の台風19号でアパートが浸水被害にあった学生もいました。
また、学生以外の年金暮しの高齢者や近所の方も。今年2月に2人目を出産した女性は、同時に仕事を辞めたが、コロナで再就職できない。お米は大変助かると帰りましたが、幼稚園児の上のお姉ちゃんがお礼の手紙を書いて届けてくれました!みんなでほっこりです。

宮川県議が一般質問/新型コロナ対策、女川・柏崎刈羽など全国の原発再稼動中止、伝承館・復興祈念公園の見直し、メガ発電中止

 12/9、宮川えみ子県議が一般質問で登壇しました。宮川県議は、新型コロナ対策重症者の症例を分析・公表し、治療や感染防止に生かすべきと求めました。さらに、福島の原発事故から10年経つ中で、菅政権は2050年までにCO2排出ゼロを掲げる一方で、新設の石炭火発と原発推進を明言。女川・柏崎刈羽・40年経つ老朽の高浜原発再稼動、六ヶ所村の再処理工場と核燃サイクルの推進、北海道の寿都と神恵内町に核の最終処分場の文献調査要請問題など、菅政権の原発推進を批判し、全国の原発再稼動中止を求めました。この他、県の復興関連事業(伝承館、復興祈念公園)の見直し、県の再エネ推進ビジョンの改定、水害対策、核兵器禁止条約批准について質問。
 
 福島県は、メガ発電が各地に建設され、住民の反対運動が起きています。知事に対し、県の再エネ推進ビジョンが改定されるに当たり、数値を追いかけメガ発電に偏るのではなく、環境を守り、住民参加の地域主導型に転換をと求めました。
 
 また、いわき市遠野地区のユーラス・三大明神風力発電事業について、国に中止を求めよと質しました。宮川県議は、この地区の住民反対運動を受けて県や経産省交渉、県議会でも何度も取り上げてきました。すでに、県が環境への配慮等の知事意見を出してから6年が経過、環境影響評価準備書が出されてから4年が経過しています。国もこの間全国の住民運動を受け、計画段階から住民の理解が必要との「ガイドライン」を出しています。
 
一方、県の復興事業のあり方も問題です。今年9月、53億円かけて双葉町にオープンした「伝承館」は、県内外から展示内容や語り部マニュアル等への批判が相次いでおり、改善・見直しを求めました。また、伝承館を囲む県の復興記念公園は48.4haで、整備費は当初の約44億円から85.8億円と2倍近くの42億円も増額(橋の新設12億円、敷地造成10億円、地盤改良6億円、用地補償5億円、町道付け替え4億円)。工事期間も2025年の2年延長となったため、県の公共事業評価委員会にかけられています。国が整備する場所も約30億円から49億円へと増額し、国・県合計で総額約135億円の祈念公園は、増額はやめるべきと質しました。さらに、県の維持管理費を質しても、明言しませんでした。
 
郡山市の県医療機器開発支援センターも、国から134億円を基金に積み立て112億円で建設しオープンしたものの収入を見込めず、収益部分を切り離し、公共・管理部門にこの3年間県の一般会計から毎年2億円前後を繰り入れてきました。さらに今後も、5年間で23億7千万円の指定管理委託料の債務負担行為議案を今議会に提出。国に財政支援を求めるべきと質しましたが、復興事業に、国・県の税金を湯水のように投入するのは問題です。

 

 

12月県議会~大橋さおり県議が代表質問で登壇/新型コロナ感染拡大防止対策、汚染水海洋放出に反対表明を知事へ質す

12/7、共産党県議団を代表し、大橋沙織県議が初めて30分間の代表質問で登壇しました。

内堀知事への質問は2問、①新型コロナ対策について、感染リスクの高い医療・福祉施設での重点的な検査を実施し、感染拡大を防止すべき、②福島第一原発の汚染水の海洋放出に反対すべき、と質しました。

県内では、新型コロナ感染が拡大し、12/6発表で感染者530人、重症者5人、死亡者8人、福島市ではクラスターが発生。大橋県議は、わが党が11/19、感染防止のための「社会的検査」の徹底など4つの提案を紹介し、①無症状感染者を把握するためのPCR検査抜本拡充、②感染の接触追跡を専門に行うトレーサーを確保し、保健所の体制を抜本的に強化する、③「医療崩壊」を絶対に起こさないために、医療機関の減収補てん、宿泊療養施設の確保を行う、④「GoTo」事業を見直すこと、これらを県に質しました。また、「社会的検査」の壁になっている検査費用を全額国費とするよう国に求めること、インフルエンザの予防接種費用補助とワクチンの確保等を県に求めました。

また、コロナ禍での経済対策について、県内の解雇が1,239人、福島市の飲食店が7割に落ち込む中、菅政権は中小企業を淘汰・集約化しようとしていると厳しく批判。雇用調整助成金・休業支援金が来年2月末まで延長されたものの、国の持続化給付金は年末で打ち切られるため、いずれも今後も再度給付が必要、消費税の減免と減税を国に求めよと質しました。特に、民青が県内2ヶ所で取り組んだフードバンクで大学生の生活困窮の実態を告発し、県が直接支援をと再質問でも迫ると県が「検討していく」と答弁。

原発事故への対応については、汚染水の海洋放出問題、国の加害責任についいて、避難者支援、復興公営住宅の家賃減免制度の周知、税や医療減免の継続等を求めました。

 地球温暖化対策は、県も2050年までにCO2削減を実質ゼロを目指すことを表明せよと迫り、農業の振興では農業後継者を支援する桑折町等への県の独自制度の創設を。伊達地区の特別支援学校に関して、建設予定の保原地区の浸水対策の東根川の改修と通学費の保護者負担軽減を求め、高校統廃合は中止を含めて見直し、保原高校の定時制の存続を県教委に強く求め質しました。

最後に、県のジェンダー平等について、女性の自殺者の急増を指摘し、会計任用職員はフルタイムで任用を、女性管理職の積極登用をと求めました。

再質問、再々質問で県に迫る大橋県議

 

傍聴に駆け付けた伊達地区・福島のみなさんへ、挨拶する大橋県議と県議団