13日、福島市のパルセいいざかで、「国・東京電力は責任を果たせ!11・13ふくしま集会」が開催され、県内はじめ全国から約1,500人が参加しました。
斎藤富春福島復興共同センタ―代表委員が、主催者挨拶。原発事故から5年8か月たつ今、復興からほど遠い福島の現状と課題、これまでの取組と併せて新しく始める「とめよう!原発再稼動 かえよう!福島切り捨て政治」の100万人署名運動のスタートを呼びかけました。
来賓として、浪江馬場有町長、岩渕友参院議員が挨拶。増子輝彦参院議員のメッセージを民進党県連政調会長の高橋秀樹県議が代読し、挨拶。米山新知事を誕生させた原発をなくす新潟県連の小市信事務局長が連帯挨拶しました。
このあと、福島原発たたかいと今のコーナーに移り、飯館村のかあちゃんぽプロジェクトを立ちあげた渡辺とみ子さん、今年7月に避難解除されたばかりの南相馬市小高区の渡部チイ子さん、来年3月末で仮設・借り上げ住宅の退去を迫まられている川内村の志田篤村議、さくら保育園前園長が訴え、民商県連、農民連、原発訴訟原告団全国連絡会などが檀上に横断幕を掲げて訴えました。
中でも感動を呼んだのは、馬場浪江町長の特別報告と、農民連の須賀川の樽川さんの訴えです。
馬場町長は、原発事故発生後から避難の当時のようすを語り、情報がないまま線量が高い津島に避難してしまったことへの悔しさ。この話は、避難先に初めて町長を訪ねた当時もうかがっていますが、何度聞いても涙がこぼれます。また、須賀川の樽川さんは、キャベツ農家だった父が放射能被害を苦に原発事故発生後まもなく自殺したことを訴えました。東電を相手に裁判を起こし、ようやく賠償が認められものの家族のこの5年余の苦しみを思うと涙が止まりせんでした。
私たち福島県民が受け続けているさまざまな被害と、原発事故が収束などしていないのに事故は終わったかのようにして避難者支援や除染・賠償の打ち切り、さらに、あろうことか東電は柏崎刈羽原発を再稼動させようとしています。安倍政権も福島第二原発の廃炉を明言しないまま、川内原発と伊方原発、今度は玄海原発の再稼動をすすめ、インドへの原発輸出も締結するなど許せません。原発事故を起した国・東京電力は、加害者責任を果たせ!!です。