6月定例県議会が、6/17~7/2までの会期で、きょう開会されました。ただし、昨日16日に石原伸晃環境大臣が、中間貯蔵施設建設をめぐり官邸で記者団に対し「最終的には金目でしょ」と発言したことをめぐって、県議会としての抗議の意思をと民主・県民連合会派から議長への申し入れがあり、急きょ代表者会議が招集され、断続的な協議が続き、開会1時間45分遅れての開会となりました。
石原発言については、今朝からマスコミでも大きく取り上げられ、県知事も石原発言に対し意見を述べ、きょう開会日の知事所感でも「遺憾」を表明。大熊・双葉両町長らもインタビューで「中間貯蔵施設建設問題は白紙に戻った」、「住民の納得は得られない」と危惧する発言をしています。
私は、「今回の石原大臣の発言は、単なる失言というよりも本音が出たものと受け止めている。中間貯蔵施設建設では地元住民に十分な財物賠償額すら示していない中での今回の発言は、原発事故を起した国の責任をまったく感じていないことの表れであり許しがたいものだ。これまでも第1原発を『サティアン』とよんだり、中間貯蔵施設の『地元住民が自ら行動すべき』との発言を繰り返してきたことをみても、大臣の進退が問われる」と意見を述べ、県議会として抗議すべきと主張。
自民党は当初消極的でしたが、民主、未来ネット、私たち共産党の3会派が次々と「県議会として抗議すべき」と意見を述べると、県議会として抗議する方向で合意。しかし、自民党は本会議場での「決議」には抵抗し、「抗議文」なら受けられるとなり各会派で「持ち帰り検討」に。
再開後の代表者会議では、本会議での決議にこだわる会派もありましたが、最終的に「抗議文」を出すことでようやく一致。午後1時からの本会議が1時間45分遅れて2時45分にようやく開会宣言されました。知事も6月県議会にあっての所感で、石原発言にふれ「遺憾」を表明しました。
本会議終了後、議長からの文案について意見を述べ、「発言撤回を求める」など多少の文言の修正はありましたが、大臣の出処進退にかかわる内容は盛り込まれなかったので意見を述べましたが、他の会派からの意見はなく、議長提案の文書が全会一致で了承。ただちに、本日夕方、議長名で石原環境大臣あてに抗議文が送付されました。
今回の石原発言は、単なる「失言」ではなく、背景には「福島切り捨て」という意向がにじんでいます。19日のトップバッターで共産党の宮川県議が代表質問に立ちますが、この国の姿勢を「オール福島」で はねかえし、県民によりそった県の対応を質すことにしています。