「除染目標の目安を引き上げないよう国へ求めよ」と県へ申し入れ

10日、環境省が除染目標の目安を引き上げを検討しているとの報道があり、県としては除染目標を堅持する立場で以下の点を国に求めるよう申し入れました。

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①除染目標目安の引き上げを行わず、空間線量毎時0.23マイクロシーベルトを達成するまで責任を負うこと。②除染にあたっては住民の納得と合意を前提とすること。③リスクコミュニケーションや長期にわたる医療・健康づくりは、どれも国が責任を持つべき重要かつ別個の問題であり、これらによって除染の責任がいささかも免ぜられるものではないこと。以上3点です。

DSC_0223きょうの県議団の申し入れには、県生活環境部の鈴木環境回復推進監が応対しました。15日に環境省と福島市や郡山市などとで学習会を開く予定とのこと。

現行の除染の目標は、「年間追加被ばく線量1ミリシーベルト以下」をめざすとなっています。これまで私たちがたびたび強く求めてきたこともあって、このこと自体は県も国も否定しません。

年間1ミリは、1時間あたりに換算すれば0.23マイクロシーベルトです。ところが、この0.23マイクロシーベルトという数値そのものを見直し、引き上げるべきとの意見が出ているとの報道があったばかりでした。

環境省は、除染費用を削りたいがための目安の見直しでしょうか。これが事実であればとんでもないことです。