党県議団5人と笠井衆院議員、鹿児島県議・川内市議らと福島第1原発を視察~「国が前面に」とはほど遠い現状

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20日の赤旗日刊紙1面でも紹介されましたが、19日、福島第1原発を視察しました。福島原発の事故後、党県議団としては昨年3月9日に志位委員長らと視察して以来2度目です。

今回は5人の県議団のほか、笠井亮衆院議員、久保田県委員長、町田書記長、党中央担当者、原発県連や 県復興共同センターの役員と、今年7月にも全国で最初に再稼働がねらわれている川内(せんだい)原発がある鹿児島県の松崎真琴県議と井上勝博薩摩川内(せんだい)市議も参加しました。012

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昨年の視察では、放射能汚染水のタンクが増え続け深刻な事態になっていることを告発し、その後の国政上の大問題になりました。そして、昨年9月県議会で国・東電を招致しての全員協議会と国会でも「汚染水対策は国が前面に出る」と明言したはずでした。

今回の視察では、福島第1原発の4号機には建屋カバーがかけられ、3号機は無残な姿をらしていた屋上のガレキ類がすっかり片づけられ、地上のホース類も整理されているなど、外観上は1年前に比べてだいぶ改善されていました。

現時点での作業員は、1日6千人にもなっているそうですが、染水対策に関わる人やタンクの増設作業員のほか、ALPUSの増設や作業衣のタイベックススーツ・手袋・靴下などを焼却する施設建設の作業員も含まれています。

一方、相変わらず汚染水のタンク群はさらに丘の方まで増え続けています。62種類の汚染物質を取り除くとされる多核種除去装置(ALPS)も、カルシウムの影響か汚染水が白濁し、フィルターが目づまりするなどして今度も停止。1系統しか稼働していない状況で、翌日には、その1系統も停止しました。

「国が前面に出る」と明言していますが、現地ではその実感はありません。今国がすすめているのは、鹿島建設に発注した「凍土方式」の実証実験で、3号機からの放射能が50~60マイクロシーベルトもあるためバスの中からの見学でしたが、果たして汚染水対策の決め手になるのかどうか。

これまで、今回の汚染水対策のような大掛かりな凍土方式の工事は経験がないうえ、原発敷地内の地下水の流れがどこまで正確に把握されているのか不明です。

つい最近も、トリチウムなど高濃度の放射性物質が港湾内外にも流れ出ている(赤旗5/18)というのに、東京電力は港湾内にとどまっているとビデオを使って説明したのです。

東京電力まかせでなく、本気で「国が前面に出て」対策をとらなければ抜本解決しません。もちろん、その際には、日本の英知、世界の英知を結集すべきです。

投稿者:

e-kamiyama

 現在6期目です。子どもや女性、お年寄りにあたたかい政治を!平和・いのち・暮らしを守ります!

「党県議団5人と笠井衆院議員、鹿児島県議・川内市議らと福島第1原発を視察~「国が前面に」とはほど遠い現状」への1件のフィードバック

  1. 2回目の第1原発視察お疲れ様でした。
     「日本国憲法は原発再稼働を認めていない」。憲法13条、25条の人権を基本とした福井地裁による「大飯原発差し止め判決」に感激し、原発ゼロ運動に熱が入っています。明日、郡山に向かいます。年金者ボランティア会のツアーに参加。吉川一男さんの案内で26日は飯舘村~南相馬~波江町を視察し、夜は郡山泊まり、翌27日は富田の川内村集会所で仮設の方達と懇談の予定です。
     資料作りに苦慮していたところに、いつもながらの効果的な「ブログ」。早速使わせて頂いています。感謝致します。

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